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【FGO】玉藻の前の元ネタと史実解説

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FGO攻略班
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FGO(フェイトグランドオーダー)のサーヴァント「玉藻の前」の元ネタである史実を解説。原典となる神話や歴史、史実と設定の相違点や登場済みのサーヴァントとの関係性を掲載しているので、FGO(FateGO)を考察する参考にどうぞ。

玉藻の前

©TYPE-MOON / FGO PROJECT

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玉藻の前の元ネタ

玉藻の前のプロフィール

出典 日本神話、三大化生の一角
地域 日本
時代 12世紀頃
誕生日 不明

出典の詳細

出典は「御伽草子」

玉藻の前の出典は御伽草子が主である。Fate作品のプロフィールでは「日本神話」とされているが、これはFate世界における玉藻の出自が変わっている事が関係している。玉藻の前が登場するのは御伽草子の中でも「玉藻の草子」という作品である。

玉藻の前の史実・伝承

玉藻の前の出自

玉藻の前は中国で生まれた妖怪が名前を変え、日本に渡ってきた存在とされている。中国古代王朝、数千年の時を経た九尾の狐が、殷王長の妾であった寿羊の体を乗っ取り「妲己」と名乗って紂王を惑わせた。妲己に魅せられた王は、妲己の言う事なら何でも聞き入れる傀儡となり暴政を敷く。

しかし長くは続かず、民によって王と妲己は捕らえられる。紂王は処刑され、妲己は太公望に「照魔鏡」と呼ばれる真実を見せる鏡に照らされ、正体を暴かれる。正体を暴かれた妲己は16歳ほどの少女に化け、「若藻」と名乗り、遣唐使船で日本に渡航したとされる。

鳥羽上皇からの寵愛

日本に渡った玉藻の前は、宮中に仕える女官となり、その美貌と博識から鳥羽上皇に寵愛されるようになる。しかし、それと同時に鳥羽上皇は原因不明の病に伏せることが多くなる。

病の原因が玉藻の前であると見抜いた陰陽師・安倍晴明は、玉藻の前に真言を唱える。すると玉藻は正体である狐の姿に戻ってしまったことで正体が暴かれ、脱走する。

討伐軍結成

脱走先で人攫いなどを行うようになった玉藻の噂を聞きつけ、鳥羽上皇は討伐軍を結成した。脱走した玉藻は、那須野で婦女子を攫う等の行為をしていたのである。

那須野領主である須藤権守貞信は、鳥羽上皇に要請し、三浦介義明、千葉介常胤、上総介広常を将軍に、安倍晴明を軍師に据えた討伐軍を結成、那須野へ派遣した。しかし、玉藻の前の力は凄まじく、九尾の妖術に惑わされた多くの軍勢が討たれ、失敗に終わる。

玉藻の前の最期・殺生石

対策を練った討伐軍は次第に玉藻の前を追い込んでいく。最終的に三浦介の放った弓矢が首を貫いた所を上総介が切りつけ、絶命した。

絶命後、玉藻の前は近づくもの全ての命を奪う、巨大な毒石に変化する。この石は後に「殺生石」と名付けられ、周囲の村人に恐れられた。その後殺生石は南北朝時代、玄翁和尚に破壊されて各地に飛散したと言われている。

宝具の元ネタ

水天日光天照八野鎮石

宝具名 水天日光天照八野鎮石
『すいてんにっこうあまてらすやのしずいし』
ランク D(EXから低下) 種別 対軍宝具
レンジ 3~30 最大捕捉 100人

宝具説明

玉藻の持つ神宝「玉藻鎮石(たまものしずいし)」を一時的に開放したもの。呪詛によって常世の理を遮断する結界を張り、呪力行使のコストを無くす。

本来のランクはEXだが、サーヴァントとして現界している影響で、本来の能力を引き出せず、ランクがDに落ちている。なお、本来の姿である九尾状態で宝具講師すると国すら覆うほどの対界宝具となる。

宝具の由来

日本神話において岩戸に隠れた天照大神を外に引き出すため、石凝姥命が作った「八咫鏡」が由来。玉藻鎮石は玉藻の前の死後変化したとされる「殺生石」が由来。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

Fateでは天照大御神が転生した姿

Fateにおける玉藻の前は、天照大御神が転生した姿であるとされている。ある時、天照大御神は人間に興味を持ち、自らの記憶を封印した上で人間の少女に転生したとされている。Fate世界の玉藻の前が「良妻賢狐」を謳うのは、天照大御神としての側面が現れているからである。

Fateシリーズでの小ネタ

FGOの再臨で増加する尻尾

FGOでは霊基再臨によって、玉藻の前の尻尾が増えていく。しかしこの尻尾は仮想展開であり、本来1尾増える毎に9倍される戦闘力は、変化しない。

タマモナインが存在する

Fate世界では玉藻が切り離した8つの尾が、神格を得て英霊化した、アルターエゴ「タマモナイン」が存在する。玉藻の前本体を敵視しており、本体への復讐を企んでいる。なお初出は『Fate/EXTRA CCC』である。

コヤンスカヤの原型になる

玉藻の前は第2部より登場する「コヤンスカヤ」の原型にもなっている。コヤンスカヤが登場した当初はタマモヴィッチとも名乗っていたため、タマモナインの一員とも予想されていたが、ストーリーを経ることで関係性も明らかになった。

コヤンスカヤ関連リンク
闇のコヤンスカヤ
闇のコヤンスカヤ
光のコヤンスカヤ
光のコヤンスカヤ

関係の深いサーヴァント

キャラ名 玉藻の前との関係
光のコヤンスカヤ
コヤンスカヤ
(光)
玉藻の前を原型に誕生した存在。
玉藻の前を形成する文化をリスペクトしている。「奉仕体質」は変わらないが、「結婚願望」はない。
タマモキャット
タマモキャット
タマモナインの1人
玉藻曰く「野生の獣」
紅閻魔
紅閻魔
メル友であり料理教室の先生
「お料理地獄」に叩き込まれ、トラウマを植え付けられる
刑部姫
刑部姫
メル友の1人
玉藻によって本来の狐ではなく、蝙蝠モチーフとして召喚される
清姫
清姫
メル友の1人

参考文献
・FGOマテリアルⅡ(TYPE-MOON BOOKS出版)
wikipedia

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