THIRD(サード)とは?

配信中のゲームに介入できる連携型プラットフォーム

Third PC ロゴ

THIRD(サード)は、株式会社UNCHAINが2025年12月1日に正式リリースしたゲームサービスだ。YoutubeやTwitchと同時に使用する外部連携型のプラットフォームであり、視聴者はTHIRDを通して配信中のゲームに直接介入できる。

THIRD SP UI

THIRDに対応しているゲームを配信者がプレイしているとき、視聴者はTHIRD内で「介入アクション」を行える。例えば、「敵を増やす(妨害)」や「プレイヤーの体力を回復させる(支援)」といったアクションをおくることで、配信者と間接的な「共闘・対立関係」を構築できるのだ。

気軽に普段使いが可能

Third PC ログイン

THIRDの特徴のひとつは、一度アカウント登録すれば、あとは配信者、視聴者ともに気軽に使えることだ。配信者はTHIRD搭載ゲームを起動し、ルームIDを入力するだけで済み、配信ごとの手間はコメントビューアーなどの利用と同程度だ。対して、視聴者側はPCやスマホのブラウザでTHIRDにアクセスするだけだ。

配信者向けの主な手順
①「ホスト」としてTHIRDへ登録(※1)
②普段配信されているライブ配信プラットフォーム(※2)で配信
③THIRD搭載ゲームをプレイ
※1 収益分配するにあたり、各種手続きが必要
※2 現在はYouTubeとTwitchに対応済み。その他のライブ配信プラットフォームには順次対応予定。
視聴者向けの主な手順
①「視聴者」としてTHIRDへ登録(※1)
②現在プレイ / 配信されてる「ルーム」へ
③介入アクションを実行(※2)
※1 Googleアカウントを用いた簡単なサインアップ
※2 介入プレイには課金が必要な場合あり

THIRD対応ゲームでの試遊と感想

マイクで戦うホラーゲーム『THREAT(スレット)』

THIRD THREAT

本記事のライターは、THIRDの試遊を『THREAT(スレット)』というゲームを通して行った。『THREAT』は、ステージ内を探索しながら、マイクによる絶叫でクリーチャーを倒していくユニークなゲームだ。

THIRDモードでは30分間の生存を目指す

THIRDモード THREAT

THIRDモードの『THREAT』では、配信者は30分間の生存を目標にする。対して、視聴者は介入アクションで何が起きるか配信者側には分からない「?」ボックスを配置する。「?」ボックスに配信者が触れると、応援メッセージが表示されたり、妨害効果や支援効果が発動するぞ。

THIRD THREAD THIRDアクション

THREATで使用できた汎用 介入アクション
いいね! ・ゲーム内に「いいね!」とテキストで表示される
好きな犬種を教えて! ・ゲーム内に「好きな犬種を教えて!」とテキストで表示される
88888888 ・ゲーム内に「88888888」とテキストで表示される
名前付+いいね! ・ゲーム内にアカウント名と「いいね!」がテキストで表示される
名前付+好きな犬種を教えて! ・ゲーム内にアカウント名と「好きな犬種を教えて!」がテキストで表示される
名前付+88888888 ・ゲーム内にアカウント名と「88888888」がテキストで表示される
THREATで使用できたTHREAT専用 介入アクション

「応援してるよ」+キャラ

・次の効果を発動する「?」ボックスを配置
→「応援してる」とメッセージを伝えるクリーチャーがプレイヤーを追いかけてくる
※クリーチャーに危険性はない
「大好き」+キャラ ・次の効果を発動する「?」ボックスを配置
→「大好き」とメッセージを伝えるクリーチャーがプレイヤーを追いかけてくる
※クリーチャーに危険性はない
「頑張れ」+キャラ ・次の効果を発動する「?」ボックスを配置
→「がんばれ」とメッセージを伝えるクリーチャーがプレイヤーを追いかけてくる
※クリーチャーに危険性はない
「???」+キャラ ・次の効果を発動する「?」ボックスを配置
→「後ろ後ろ!」と書かれたメッセージウィンドウが表示され、プレイヤー背後にクリーチャーが生
成される
変なキャラ ・次の効果を発動する「?」ボックスを配置
→ナビゲーションキャラが無駄な助言を複数回喋る
強力アイテム+敵 ・次の効果を発動する「?」ボックスを配置
→ランダムアイテムが1個出現しますが、強力な敵も1体生成される
UAV+敵 ・次の効果を発動する「?」ボックスを配置
→クリーチャーが全てマップに表示されるが、強力な敵も1体生成される
敵が鈍足+敵 ・次の効果を発動する「?」ボックスを配置
→クリーチャーの移動速度を一時的にダウンさせるが、強力な敵も1体生成される
俊足+敵 ・次の効果を発動する「?」ボックスを配置
→プレイヤーの移動速度を一時的にアップさせるが、強力な敵も1体生成される
早業+敵 ・次の効果を発動する「?」ボックスを配置
→絶叫後のクールタイムが一時的に短くなるが、強力な敵も1体生成される
「応援してるよ」+キャラ ・次の効果を発動する「?」ボックスを配置
→「応援してるよ」の書かれたメッセージウィンドウが一定時間マップに設置される
「大好き」+キャラ ・次の効果を発動する「?」ボックスを配置
→「大好き」の書かれたメッセージウィンドウがステージ内に一定時間設置される
「頑張れ」+キャラ ・次の効果を発動する「?」ボックスを配置
→「がんばれ」の書かれたメッセージウィンドウがステージ内に一定時間マップに設置される

介入アクションで生まれるカオスな光景

THIRD THREAT がんばれ THIRD THREAT 大きな顔
THIRD THREAT いいね THIRD THREAT 顔と応援

視聴者が各々で介入アクションを好き放題に行うと、配信者にとっても視聴者にとっても予測不可能なカオスな光景が生まれていく。画面いっぱいに表示される顔やメッセージの裏から大量のクリーチャーが迫ってくるなど、そのワチャワチャ感はすごいものがあった。

なお、THIRDで用意された介入アクションはゲームごとに異なるが、『THREAD』はゲームの難易度を上げる傾向にあった。視聴者にはゲーム配信者を助けたい勢と、困らせたい勢がいると思うが、本作は困らせたい勢の要求に非常にマッチしていた印象だ。

別ゲームにおける介入アクションにも期待大

介入アクションの内容によって、THIRDで得られる体験は大きく変わりそうだと感じられた。支援するアクションが多いゲームや、支援派と妨害派で対決できるようなゲームなど、視聴者のニーズに応じたゲームがそれぞれ登場しそうだ。

多数のTHIRD対応ゲームが配信予定

『ボクがオニね』が近日配信予定

ボクがオニね 参考画像

THIRD対応ゲームは多数配信予定だ。直近だと、『ボクがオニね』が近日中に配信される。『ボクがオニね』は、都市伝説をモチーフにした怪異から逃げながら3つのお札を集めるアクションホラーゲームであり、プレイヤーはパルクールを駆使して舞台となる村内を駆けていく。

THIRD Modeでは、視聴者は「敵の数を増やす」などの妨害や、「プレイヤーの体力を回復させる」などの支援を行える。先にリリースされた『THREAT』と異なり3人称視点のゲームなため、同じように敵に囲まれた状況でも視聴者は違った趣きを感じられそうだ。

Steam「ボクがオニね」製品ページ

バリエーション豊かなゲームがリリース予定

Up To UP 参考画像

鬼ごっこ 参考画像 妄想少女 参考画像
異世界キャバクラ 参考画像 コンビニ戦争 参考画像

THIRD対応のゲームは多数配信予定だ。2Dプラットフォーマー『Up To Up』、3Dアクション『鬼ごっこ』、シューティング『妄想少女』、萌え系経営ゲーム『異世界キャバクラ』、リアルタイム経営SLG『コンビニ戦争』など、ゲーム内容は様々である。株式会社UNCHAINでは来年には200タイトル以上のリリースを考えているそうだ。

また、THIRD対応のゲームはUNCHAIN制作のもの以外でも募集しており、今後はさらに多くのゲームが増える可能性が高い。なお、試遊時に話を聞いたところ、THIRDの機能実装はSDK組み込みで容易とのことだ。

THIRDに感じる期待

ゲーム配信にカジュアルな「参戦」が可能

THIRD 今後
▲今後のTHIRD対応ゲームにおけるイメージ

『THIRD』がもたらす体験は、視聴者参加型のゲーム配信に近しいものがあるが、既存のものとは大きく異なる点がある。それはコメント感覚の手軽さ大勢の視聴者が同時に介入アクションを行えることだ。ゲーム内でのマッチングや高度なゲームスキルは必要とされない。

THIRD対応のゲームが多数予定されているのもあり、視聴者はお気に入りの配信者の配信を介して、パーティーゲームやミニゲーム集を遊ぶ感覚を得られる。THIRDは、ゲーム配信における「気軽な観戦」を「カジュアルな参戦」に変えるサービスとも言えるだろう。

新たなスタンダードとして盛り上がりそう

THIRDからはゲーム実況の新たなスタンダードになる可能性が感じられた。THIRDの運営もユーザーの反応を見つつ精力的にサービスのアップグレードを行っていたり、多数のゲームリリースを予定するなど、ユーザーとともに盛り上がろうとする意気込みを見せていたぞ。今からTHIRDで遊べば、新たなスタンダードの黎明期を味わえそうだ。

THIRDを試すなら今がお得!キャンペーン情報

最大10万円のAmazonギフト券があたる

THIRD キャンペーン

2025年12月1日から12月27日まで、THIRDの正式リリースを記念した公式キャンペーンが行われている。50名のコラボストリーマーの配信でTHIRDアクションを行えば、最大10万円のAmazonギフト券が当たるぞ。

コラボストリーマーはTHIRDの公式Xアカウントで紹介される。興味がある方は公式Xを確認して、THIRDを試してみよう!

開催期間 2025年12月1日〜12月27日 23:59
景品内容 ・10万円分 x 1名
・5万円分 x 2名
・1万円分 x 10名
参加方法 THIRDの公式アカウントをフォローする
②コラボするストリーマーを確認する
③コラボストリーマーの配信でTHIRDアクションを行う

イベントスポンサーとしてのTHIRD

「野田クリスタル」主催のゲーム制作イベント

野田クリスタル イベント

THIRDを運営する株式会社UNCAINは、「第2回 野田クリスタル Presents ゲーム制作 初心者すぎ大会」のイベントスポンサーとして参画する。野田クリスタル氏が企画したゲーム作りの初心者を対象としたイベントであり、参加応募が2025年12月10日、作品提出が12月22日までだ。

イベント情報
イベント名 第2回 野田クリスタル Presents ゲーム制作 初心者すぎ大会
企画趣旨 初めてゲームを作る人、作り初めたばかりでプロを目指したい人、趣味でゲームを作ってみたい人大募集!
ゲームってどうやって作るの?何から始めればいいの?
完成しただけで優勝候補!一瞬で終わるゲームでも大丈夫。
スーパー野田ゲーMAKERに限らずスクラッチやRPG Maker(ツクール)シリーズ、ロブロックスなど、作り方やツールは自由。
初めてプログラミングに挑戦するもよし、スーパー野田ゲーMAKERでサクッと作るもよし!どんなゲームでも大歓迎!
大人も子供も今年のアイデアは今年のうちに形にしてみよう!
応募対象者 ゲーム作り初心者/初めてゲーム作りに挑戦する人/作り始めたばかりの人/ゲーム作りを愛するすべての人 (ただし初心者とみなされない大作は名誉ある失格になります。)
募集要項 制作ツール:制作ツールは問いませんが、デジタルの場合運営側でプレイ環境を用意することが著しく難しいと判断したものは選考外とする可能性もあります。未完成でも動けばOK。すでにゲームを作ったことのある人でも、初心者の頃に作ったものならOK!
すごろくやトランプを使った新ルールやオリジナルのカードゲームなども大歓迎。アナログゲームの場合は事前にプレイ動画をお送りください。
参加方法 応募フォームにて参加応募を行う
②作品を提出する
応募締め切り 2025年12月10日(水)23:59
作品締め切り 2025年12月22日(月)23:59
授賞作の発表日 2025年12月27日(土)
授賞式の開催地 404 Not Found 渋谷サクラステージ
野田クリスタルYoutubeチャンネルでも配信予定
公式X https://x.com/nodaparty

THIRDも使用可能

イベントの対象となるゲーム作品の作り方やツールは自由なため、THIRDの使用も可能だ。上記イベントとは別件だが、THIRDは連携ゲームを募集しているので興味を持った方は確認してみても良いだろう。

THIRDの基本情報

THIRD ロゴ

サービス名 THIRD(サード)
対応する動画サービス Youtube
Twitch
※その他のプラットフォームも対応予定
リリース日 2025年12月1日
公式サイト https://live-ctl.com/
公式X @THIRD_UNCHAIN
会社名 株式会社UNCHAIN

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