ダイパリメイクとは?
ポケモンの名作『ダイヤモンド・パール』がリメイク
ゲーム概要
ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール(ダイパリメイク)は、2006年に発売された名作RPG『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』のリメイク作だ。原作のストーリーを忠実に再現しつつ、各種新機能で遊びやすさをアップしている。
継承した面白さと継承できなかった面白さ
シンプルだが飽きないゲーム性は顕在
ダイパリメイクは、プレイしてて面白い作品である。個性豊かなポケモンたちを捕まえ、育てて、戦わせる……シンプルだが飽きないゲーム性を体験可能だ。面白くないか面白いかで言ったら面白く、加点評価なら高得点だろう。
しかし、本作はリメイクであると同時にシリーズ最新作だ。シリーズの過去作(特に原作のダイパ)が比較対象として立ちふさがる。そして、本作の面白さは原作やシリーズの積み立てきた要素に由来するものだ。
極端な話、本作はダイパだから面白いもしくはポケモンだから面白いと言い換えられる。遊びやすさこそ原作より上がっているが、ダイパリメイクだからこその面白さは少ない。
剣盾に取って代わるものではない
本作はリメイクに何を求めるか?で最終的な評価は変わる。続編的要素やシリーズ最新作と同じシステムを期待する人もいるだろう。結論から言うと、本作は保守的なリメイクであり、大きな変化は無い。
特に2019年に発売された『ポケットモンスター ソード・シールド(剣盾)』のシステムでダイパリメイクをプレイしたい……という人に、本作は絶対にマッチしないだろう。リメイクに際して、剣盾から逆輸入されたシステムも多いが、おまけ感を脱しない物も多い。
例えば、任意のポケモンを屋外で連れ歩ける「連れ歩き機能」は、剣盾と異なり、全ポケモンが同じくらいのサイズに縮小される。剣盾は完全ではないもののポケモンのサイズ感を再現していたため、本作の仕様だと満足できない人も多い。
また、逆輸入されなかった要素も多くある。例えば、剣盾におけるオンライン対戦の主戦場「ランクマッチ」が本作には存在しないし、登場ポケモンも剣盾に比べて少ない。剣盾で使い捨てアイテムでなくなった「わざマシン」が使い捨てに戻った点も不便だ。
原作の再現性と他要素の噛み合い
マップと物語はそのまま再現されている
ダイパリメイクは草むらの数なども含めて原作の2Dマップを忠実に再現している。物語も忠実に再現され、当時の世界観をそのまま体験できるぞ。追加要素は「地下大洞窟」や「スーパーコンテストショー!」などやりこみ要素の拡充に当てられて、メインストーリーに関わらない。
マップに対してキャラと操作性がちぐはぐ
しかし、マップを忠実に再現する過程で、原作同様にキャラクターグラフィックが1マスに収まる形で作られており、オリジナルよりも極端にデフォルメされた印象を受ける。それでいて、剣盾のようにスティック操作を前提にしてる点もやや問題だ。
スティックで斜め移動や半マスだけによる移動が可能な結果、壁抜けバグや移動中に壁にひっかかるなどが起きやすい。半マス移動時でも野生のポケモンがエンカウントするため、体感ではエンカウント率が高くなった気もする。
移動速度が上がる「自転車」使用時や、サファリゲームの泥道を避けつつ素早く進むときなどは特に不便を感じやすい。総じて、4軸(縦横移動のみ)だった原作に対して、8軸(縦横斜め移動可能)にした弊害がある。2Dマップに対してキャラのサイズや操作系が浮いているのだ。
バグが多いからクソゲーというわけではない
バグに関してはオートセーブの実装により深刻な事態にはなることは少なく、意図的に起こさなければ起きないバグが多いことは付け加えておく。少なくても、筆者は40時間ほどプレイしたがバグには遭遇していない。
冒険とバトルの臨場感は増している
フィールドのキャラグラと操作性に課題はあるが、制作会社がグラフィック面を手抜きしたかといえば否だろう。フィールドオブジェクトの種類は豊富にあり、バトルの背景画像が細かく変わるなど、こだわりは感じさせる。
トレーナーもバトル中は頭身の高いグラフィックが別に用意されており、冒険とバトルの臨場感自体は原作よりも増加した。バトル中のグラフィックをフィールドでも使ってほしかったという意見もあるが、バトルの演出自体は進化していると言って間違いない。
クリア時の達成感が増加
加えて、一部の敵トレーナーが強化されたことでクリア時の達成感が増えた点も評価したい。対戦に力を入れてない分、ストーリーに歯ごたえを持たせる選択はアリだからだ。なお、対戦ガチ勢が使うような容赦ない戦法を使うキャラも登場するぞ。
ポケモン初心者が『アルセウス』の予習に使える
初心者がダイパの世界に入りやすい
本作はポケモンシリーズを最新作まで追いかけている人や、原作ファンでリメイクに期待していた人ほど、原作や剣盾と比較して評価を落としやすい。シリーズ内で比較できる作品を知っているほど損な作品とも言える。
では、逆に本作が合うユーザーとは誰だろうか?それはリメイクをきっかけにしてポケモンもしくはダイパに触れようと考えたユーザーだ。特に2022年1月に発売する『Pokémon LEGENDS アルセウス』の予習目的なら、間違いなく楽しめるだろう。
『アルセウス』はダイパの舞台であるシンオウ地方の過去を描いており、キャラやマップなどダイパを知っていたら楽しめる要素が多い。対して、ダイパリメイクは前述したとおり、原作と変わらぬ世界観を体験できるため、原作ユーザーと同じ知識を得られる。
かつ、本作は便利な追加要素も多く、初心者がプレイしやすい。ポケモン世界の入り口としても本作は機能するのだ。また、リメイクに伴う新鮮さこそ少ないが、原作より遊びやすくなった部分も多いため、既存のプレイヤーがダイパを気軽に復習するのにも使えるぞ。
原作には無かった便利な機能
リメイクに際して、ユーザーフレンドリーになった部分は多く存在するが、本記事では代表的な3点「ボックス」「経験値」「ひでんわざ」について言及したい。ダイパ原作を含めて、ポケモンはDS時代までしかやっていないという人は驚くだろう。
「ボックス」にいつでもアクセス可能
ポケモンシリーズでは、6体のポケモンを手持ちとし、ゲットした他のポケモンは「ボックス」に預けられる。原作だとボックスは「PC」からしかアクセスできなかったが、本作では一部の場所を除いてボックスにいつでもアクセス可能だ。
冒険している場所に応じてポケモンを編成でき、色々なポケモンを育てやすい。ポケモンのバトルは相性が大事となるため、様々なポケモンを育成することは戦力の底上げに繋がるぞ。
「経験値」がパーティー全員に入る
原作では「経験値」はバトルに参加したポケモンのみ取得したが、本作では控えのポケモンにも経験値が入る。弱いポケモンを育てるため、出してすぐ引っ込めるなどはしなくて良い。
「ひでんわざ」を覚えさせなくても使用可能
ポケモンの過去作をプレイした際、多くの人を悩ませたのが「ひでんわざ」だろう。ストーリーを進行させるために、覚えさせるのが必須であったが、ポケモンの4つしかない技の枠を1つ専有するためだ
しかし、本作ではポケモンの覚えている技に関わらず、マップで「ひでんわざ」を使用できる。ポケモンの技構成はバトルのことだけ考えて組み立てられるぞ。
ひでんわざを使用すると、野生のビッパがどこからともなく現れるのはシュールな光景だが、クスリと笑えて逆に面白い。もはや第7の手持ちポケモンのような風格を感じる。ダイパリメイクのプレイヤーが最もお世話になったポケモンと言っても過言ではなく、ある意味本作の顔だ。
忠実だが簡素なリメイク
比較対象次第で評価は変わる
ダイパリメイクの面白さは原作やシリーズの積み立ててきた要素をもとにしたものだ。物語とマップも原作に忠実であり、原作と変わらぬ世界観を体験できる。反面、シリーズ最新作として見た場合は剣盾より洗練されていない部分が目に付きやすい。
比較対象に何を置くかで個々人の評価は大きく変わるだろう。原作やシリーズが積み上げてきた面白さを継承しているため、加点評価なら面白く、評価対象を持たないポケモン未経験者なら大いに楽しめるに違いない。
『Pokémon LEGENDS アルセウス』の予習目的や、ポケモンにはじめて興味を持ったユーザーならぜひプレイしてほしい。物語とマップはそのままで遊びやすくなっているため、原作ファンが世界観の復習に使うのも悪くないだろう。
みんなの評価
ダイパリメイクの攻略wikiを開設
神ゲー攻略は、ダイパリメイクの攻略情報をまとめたwikiを開設した。攻略wikiでは、効率的なプレイやストーリー攻略のほか最新情報も掲載しているので、これからゲームを始める人は参考にどうぞ。
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