【FF8】ストーリー(ネタバレ込)と世界観の解説
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『FF8(ファイナルファンタジー8)リマスタード』における、ストーリー(ネタバレ込)と世界観の解説の解説を掲載している。キャラクターのネタバレ解説もしているので、FF8を楽しむ際の参考にしてほしい。
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FF8の概要
全世界累計800万本を売り上げた人気RPG
スクウェア(現スクウェア・エニックス)が1999年に発売したPlay Station用ソフト、ファイナルファンタジーVIII(以下FF8)は、FFシリーズの8作目にあたるゲームソフトだ。
主題歌「Eyes On Me」の起用や、ふんだんに使われた美麗なCGなど、ハリウッド映画のようなクオリティが当時話題となった。
近未来が舞台の学園&魔女討伐ファンタジー
FF8は、魔女伝説と騎士道というRPGの王道をベースにしながらも近未来を舞台とした斬新なストーリーとなっており、エリート兵の青年・スコールを主人公とし、世界の脅威となる魔女に立ち向かうこととなる。
また、仲間との絆や、リノアとの恋愛模様も描かれる。そのため、学園ドラマのような楽しさもあるのだ。
既成のRPG観を覆す斬新なシステム
FF8は、それまでのRPGとは一線を画すシステムを採用したことでも話題となった。
主人公たちのレベルが上がるごとに敵のレベルも上がったり、魔法のジャンクション(装備)によってキャラクターを強化する新しいシステムは、やりこみ要素や新鮮さを生み出し、プレイヤーを飽きさせない。
バトルシステムの解説はこちら |
FF8の世界観
ガーデン
エリート兵の養成学校
ガーデンとは、魔女イデアとシド・クレイマーが創設した「エリート兵の養成学校」だ。主人公・スコールもガーデンの生徒。ガーデンの1つであるバラムガーデンから、物語は始まる。
攻略チャート1(バラムガーデン〜炎の洞窟) |
SeeD
魔女を倒すための精鋭部隊
SeeDとは、魔女イデアの「悪しき魔女を倒すための戦士を育てる」という理念の元に創設された、精鋭の傭兵部隊だ。
SeeDには、15歳を迎えたバラムガーデンの生徒が、実地試験合格を経て任命される。スコールも、物語の序盤で試験を受け、SeeDに就任する。
攻略チャート2(ドールでのSeeD実地試験) |
魔女
特別な力を継承した女性
魔女とは、「真の魔法」を使いこなす特別な力を継承した女性のことだ。継承には、両者の意思とは無関係に自動継承する場合(イデア→リノア)と、引き継ぐ側の意思で継承する場合(アルティミシア→イデア)の2つがある。
魔女は世界を恐怖に陥れる存在だと考えられているが、自らの力を嫌い隠遁生活に入る者もあった。イデアも元々善良な魔女だったが、未来の魔女・アルティミシアの干渉により残虐な魔女へと変貌した。
G.F.(ガーディアン・フォース)
ジャンクションにより魔法使用が可能になる
G.F.(ガーディアン・フォース)とは、精霊や魔物に似た存在で、従来のFFシリーズにおける「召喚獣」のこと。G.F.は、物語においてもシステムにおいても重要な存在だ。
FF8の世界では、G.F.のジャンクション(装備)によって、魔法使用や能力強化が可能になる。しかし、G.F.をジャンクションすると副作用で記憶が欠落するため、スコールたちは幼き日の孤児院の思い出を失っていた。
G.F.(ガーディアンフォース)の入手方法一覧はこちら |
魔法
スコールたちが扱うのは「擬似魔法」
FF8の世界における魔法は「真の魔法」と「擬似魔法」の2種類ある。「真の魔法」は魔女にしか扱えない。
「擬似魔法」は、魔女研究の第一人者オダイン博士が開発したもので、G.F.のジャンクションによって使える。スコールたちが使うのも、擬似魔法だ。
魔法一覧はこちら |
FF8のストーリー(ネタバレ込)
FF8のストーリー(ネタバレ込) |
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プロローグ |
スコールの物語(前半) |
ラグナの物語 |
スコールの物語(後半) |
エンディング |
プロローグ
イデアと「未来のスコール」との出会い
13年前、イデアは孤児院で子供たちを育てていた。ある日、幼いスコールと庭で遊んでいたイデアは、ガンブレードを持った謎の青年と、魔女アルティミシアに出会う。
アルティミシアにとどめを刺そうとする青年。しかしイデアが「彼女は、魔女の力を継承したいだけよ。魔女は魔女の力を持ったまま死ねないのだから」と言い、魔女の力を継承すると、アルティミシアは消滅した。
ガンブレードの青年が語る「SeeD」や「ガーデン」について、イデアは理解ができなかった。しかし、青年がイデアを「ママ先生」と呼んだので、イデアはこの青年が、幼いスコールの未来の姿なのだと直観する。
バラムガーデンの設立
ガンブレードの青年は姿を消したが、イデアは、自分自身がいつか世界の脅威となることを恐れた。そこでイデアは、魔女を倒す力を備えた「ガーデン」と「SeeD」の創設を構想する。
しかし、ガーデン計画が実現する前に、イデアはアルティミシアに精神を乗っ取られてしまう。イデアの夫、シド・クレイマーは、イデアの理想を叶えるため、バラムガーデンを設立したのだった。
スコールの物語(出会い〜リノア意識喪失)
スコールとリノアの出会い
イデアの孤児院で育ったスコール・レオンハートは、5歳でバラムガーデンに入学した。ライバルのサイファーとの喧嘩は絶えなかったが、スコールは実力ある生徒として一目置かれていた。
17歳のある日、SeeDに就任したスコールはパーティで謎の美少女リノアと出会う。翌日、他のSeeDであるゼル・セルフィ・キスティスと共に任務に赴くと、スコールたちの依頼人がリノアであることが判明する。
攻略チャート3(SeeD就任パーティ〜ティンバーへの列車) |
魔女暗殺計画の失敗
リノアの依頼であるティンバー独立のため、独裁的なガルバディア大統領を誘拐しようとするスコールたちだったが、作戦は失敗。大統領はすでに魔女イデアと手を結び、強大な力で世界征服を企んでいた。
世界の危機を救うため、バラムガーデンのシドから「魔女狙撃」の命を受けたスコールたちは、狙撃手のアーヴァインを仲間にし、デリングシティにて暗殺作戦に及ぶ。
しかし、ライバルのサイファーが、イデアの騎士となり立ちはだかった。狙撃の銃弾も魔女の力に弾かれ、魔女暗殺計画は失敗に終わった。
攻略チャート9(デリング大統領官邸〜魔女暗殺計画) |
明かされるスコールたちの過去
SeeDを憎む魔女により、トラビアとバラムの2つのガーデンにミサイルが放たれた。バラムガーデンは破壊を免れたが、トラビアガーデンは全壊。トラビアガーデン出身のセルフィは愕然とする。
かろうじて残ったトラビアガーデンの運動場で、仲間たちが言葉もなく立ち尽くす中、アーヴァインが過去の話をし始めるのだった。
攻略チャート14(バラムタウン〜トラビアガーデン) |
孤児院の記憶とG.F.の副作用
アーヴァインの記憶によれば、スコール・ゼル・セルフィ・キスティス、そしてサイファーは、皆同じ孤児院で育った。少し年上のエルオーネという少女もいて、姉のように慕っていた。
そして孤児院の先生は現在のイデアで、当時は「ママ先生」と呼んでいた。しかしG.F.をジャンクションして戦ってきたスコールたちは、副作用により過去の記憶を失っていたのだ。
イデアとの再戦と意識を失うリノア
かつての「ママ先生」であったイデアに、なぜ魔女になったのかを問いたい一行は、再びイデアに戦いを挑む。しかしイデアを撃破するも、魔女の力がリノアに継承され、リノアは意識を失ってしまうのだった。
攻略チャート15(ガルバディアガーデンとの交戦) |
ラグナの物語
セントラ発掘現場での危機
スコールたちは時々不思議な夢を見ることがあった。夢の中でスコールたちは、ラグナ・キロス・ウォードという男となり、冒険するのだ。
ラグナたちは、ガルバディア軍の兵士だった。中でもラグナはお調子者だがカリスマ性があり、ジュリアという歌姫に恋していた。しかし、左遷で赴いたセントラでエスタ兵に追い詰められ、ラグナたちは散り散りになってしまう。
攻略チャート7(ラグナ編2・セントラ発掘現場) |
レイン・エルオーネと共に過ごす日々
セントラでの一件後、ラグナはウィンヒルという田舎町で、レインという女性の世話になっていた。レインと、レインの養女エルオーネと日々を共にする内、ラグナは次第に彼女たちを守りたいという想いに駆られていた。
ある日ラグナは、ウィンヒルのパブでキロスと再会し、かつて恋い焦がれた歌姫ジュリアが、カーウェイ少佐と結婚して子供を生んだことを知る。ジュリアの生んだ子供は、後のリノアである。
攻略チャート10(ラグナ編3・ウィンヒル) |
エルオーネの奪還
ウィンヒルでの日々は穏やかだったが、世界情勢は不穏であった。大国エスタを支配していた魔女アデルが、自らの継承者を選ぶため、各地の少女を集めだしたのだ。
そして特別な力を持っていたエルオーネが、エスタ兵にさらわれた。ラグナはエルオーネを取り戻すためエスタへ乗り込み、反アデル派の人々と協力してエルオーネを奪還した。
ラグナの大統領就任
ラグナはさらに、魔女アデルを「アデル・セメタリー」に封印し、宇宙空間にルナサイドベースとして移設した。そしてラグナは、魔女封印の功績を讃えられ、エスタの大統領に就任したのだった。
レインの死とエルオーネの行方
無事ウィンヒルに戻ったエルオーネだったが、直後に養母のレインが死去。そのためエルオーネはイデアの孤児院に送られた。レインとラグナの間に生まれた子供・スコールも、同じく孤児院へ送られたのだった。
スコール編(アデル撃破〜アルティミシア撃破)
アデルの封印を解除するリノア
意識不明となったリノアを救うため、スコールはエルオーネ捜索に乗り出す。エルオーネの痕跡を追い、スコールはリノアと共に宇宙空間のルナサイドベースへ行く。
ルナサイドベースでエルオーネと会うことはできたが、意識不明のリノアがアルティミシアに操られ、魔女アデルの封印を解いてしまう。
攻略チャート18 |
攻略チャート19 |
アルティミシアの目的とリノア奪還
宇宙空間でスコールに救出され、意識を取り戻したリノアは、意識を失っていた際に知ったアルティミシアの目的を語る。アルティミシアの目的は、時間を圧縮し、「自分しか存在しない世界を作る」ことだった。
そして魔女の力を恐れたエスタは、リノアを封印しようとするが、スコールはリノアの騎士になることを誓い、リノアを奪還する。
攻略チャート20 |
父ラグナとの会合とアルティミシア撃破
エスタにて、スコールたちはラグナと出会い、アルティミシアを倒す作戦を立てた。
作戦では、まずルナティックパンドラへ乗り込みエルオーネを救出する。次に、エルオーネの力でアルティミシアのいる「未来」に到達し、アルティミシアを倒すのだ。
そしてスコールたちはルナティックパンドラでエルオーネを救出し、アデルを倒した。そして時間の圧縮された世界を進んでアルティミシア城へ到達すると、最奥のアルティミシアを倒したのだった。
攻略チャート21(アルティミシア城〜エンディング) |
エンディング
13年前の孤児院へ戻るスコール
アルティミシアを倒すと、圧縮されていた時間が戻り、時空間が歪み始めた。スコールたちは道を見失わないように声を掛け合うが、スコールは道を見失い、ひとりぼっちになってしまう。
気づくとスコールは13年前の孤児院にいた。幼い自分自身が自分のそばを通り過ぎ、次に若いイデアがやってきた。スコールはイデアにSeeDやガーデンの存在を説明するが、理解してもらえない。
アルティミシアの永遠の消滅
イデアとスコールの元に、死にかけのアルティミシアがやってくる。「倒したはずなのに」とスコールが呻くと、イデアは「彼女は力を継承したいだけよ」と言い、魔女の力を継承した。
するとアルティミシアは消滅した。過去のイデアがアルティミシアの力を継承したことによって、アルティミシアは永遠に消滅し、戦いは本当に終わったのだった。
平和に戻った仲間たちとバラムガーデン
戦いが終わり、サイファーは雷神・風神の元へ戻った。ラグナはレインの墓前へ戻り、エルオーネとも再会した。
セルフィ・ゼル・キスティス・アーヴァインは、バラムガーデンへ戻り、戦いの終わりを祝した。そして、ガーデンのデッキで、リノアが夜空の流星を指差す。リノアの隣には、優しく微笑むスコールがいた。
戦いを終えたすべての仲間たちを乗せたバラムガーデンは、悠々と夜空を横切っていった。
キャラクター解説
キャラクター解説 | |
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スコール | リノア |
キスティス | ゼル |
セルフィ | アーヴァイン |
ラグナ | キロス |
ウォード | サイファー |
イデア | シド・クレイマー |
エルオーネ | レイン |
オダイン博士 | アデル |
アルティミシア | - |
スコール・レオンハート
物語の主人公。バラムガーデンに所属する17歳のSeeD候補生だ。ガンブレードという、剣にガントリガーが付いた武器を愛用する。
寡黙ながら成績優秀で、皆からは一目置かれている。サイファーからはライバル視されており、額の傷は訓練戦でサイファーに付けられた。
イデアの孤児院で育ったが、G.F.のジャンクションの副作用により記憶を失っている。孤児院ではエルオーネを姉のように慕っていたが、突如エルオーネが消えた寂しさから、孤独癖のあるクールな性格になった。
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リノア・ハーティリー
17歳の少女であり、物語のヒロイン。リノアは反ガルバディアレジスタンスの「森のフクロウ」に所属しているが、父はガルバディア軍大佐である。リノアはサイファーの元彼女でもある。
明るく率直な性格で、スコールに対し好意をあけっぴろげに表現する。犬のアンジェロを飼っており、バトルでもアンジェロは活躍する。
物語の終盤では、リノアは魔女の力を継承し、エスタに封印されそうになるが、仲間に助けられる。そして仲間と共に、アルティミシア討伐の道を歩んでいく。
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キスティス・トゥリープ
18歳のバラムガーデンの教官。15歳でSeeDに就任した実力者であり、才色兼備なためガーデン内にはファンクラブも存在する。
生徒に共感しすぎる性格のためか、教員にふさわしくないと判断され、教員資格を剥奪される。しかしスコールたちと共に、アルティミシアと戦う熾烈な運命を歩んでいく。
幼い頃はスコールたちと同じくイデアの孤児院にいた。当時は皆から「キスティ」と呼ばれていた。
キスティスのキャラ設定とステータスはこちら |
ゼル・ディン
バラムガーデンに所属する17歳のSeeD候補生。スコールとは対照的に、よくしゃべり、怒りもストレートに表現するタイプだ。
格闘が得意であり、武器はグローブを嵌めた己の拳だ。一方、情報通な「物知りゼル」の一面もある。リノアにスコールと同じ指輪を作ってあげるという、手先の器用さも持ち合わせている。
スコールと同じ孤児院の出身だが、幼い頃は泣き虫で、サイファーには「泣き虫ゼル」と呼ばれていた。成長してもサイファーに「チキン野郎」と馬鹿にされ、怒っている場面が多い。
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セルフィ・ティルミット
トラビアガーデン出身の17歳のSeeD候補生。明るくマイペースな性格で、バラムガーデンに転校してくるや否や学園祭実行委員になる。
気丈な一面も持ち合わせており、トラビアガーデンがミサイル撃破された際にも仲間の前では涙を見せなかった。しかし友人たちの墓前では、泣きながら自分たちの夢が叶ったことを報告した。
本来はトラビア弁(関西弁に似ている)でしゃべる。スコールたちと同じ孤児院の出身で、当時は皆から「セフィ」と呼ばれていた。
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アーヴァイン・キニアス
17歳のガルバディアガーデンの生徒。狙撃が上手く、戦闘ではショットガンを使う。普段はカウボーイ風の服装や、軽薄な言動でごまかしているが、本当は繊細な心の持ち主だ。
ガルバディアガーデンでは記憶喪失の副作用を嫌いG.F.を使用していなかったため、アーヴァインは孤児院の記憶を失っていなかった。そのため、アーヴァインの存在が、仲間たちの記憶を取り戻すきっかけとなった。
孤児院時代からセルフィに好意を抱いており、後々口調がセルフィに少し似てくるのも一興である。
アーヴァインのキャラ設定とステータスはこちら |
ラグナ・レウァール
27歳のガルバディア軍兵士(スコールと会った時点では44歳)。武器はマシンガンを使用する。後にティンバー・マニアックス社のジャーナリストになり、最終的にはエスタ大統領となる。
お調子者の反面、カリスマ性があり、キロスやウォードを始め、多くの人間を惹きつける力がある。セントラからの逃亡後は、ウィンヒルに身を寄せレインとエルオーネと暮らしていた。
後にレインと結ばれ、スコールが生まれる。しかしスコールが17歳でエスタに来るまで、2人が直接会うことは叶わなかった。
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キロス・シーゲル
23歳のガルバディア軍兵士。カタールという刀剣を両手持ちして戦う。ラグナと行動を共にし、無茶な言動の多いラグナに冷静に突っ込む役割を担っている。
冷静で知的なキロスだが、「ラグナという娯楽がないと人生は退屈」と語るほど、ラグナの魅力に惚れ込んでいる。ラグナ大統領就任後は、大統領補佐官としてラグナをサポートしている。
ラグナがティンバー・マニアックスの記者として働けるよう仕事を紹介したのも、キロスである。
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ウォード・ザバック
25歳のガルバディア軍兵士。ハープーンという巨大な銛のような武器を扱う。
ウォードはラグナとキロスの大親友で、大柄で表情豊かな男だ。セントラでの偵察任務において、喉元を負傷し声が出なくなるが、ラグナとキロスだけは、声なしでも問題なく意思疎通ができている。
退役後は、D地区収容所で掃除夫として働いていた。掃除夫として働いている時のウォードにゼルがジャンクションできていたため、ゼルはD地区収容所の作りに詳しく、脱出の助けとなった。
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サイファー・アルマシー
バラムガーデンに所属する17歳のSeeD候補生であり、学園一の問題児。また、風紀委員長でもある。高い実力を持ちながらも、自己中心的で好戦的な性格ゆえ、「万年候補生」の地位に甘んじている。
また、ラグナ主演の映画「魔女の騎士」に心酔しており、ドールにおいてサイファーの言う「ロマンティックな夢」とは、魔女の騎士だと推察される(ちなみに、サイファーのガンブレードの構え方や勝利のポーズは、映画内のラグナと酷似している)。
「ロマンティックな夢」ゆえか、サイファーはイデアの騎士となり、スコールたちの前に何度も立ちはだかる。また、スコールたちと同じ孤児院出身だが、記憶は失われている。
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イデア
本名はイデア・クレイマーであり、バラムガーデン学園長シド・クレイマーの妻。過去に、孤児院でスコールたちの世話をしており「ママ先生」と慕われていた。
13年前にアルティミシアの魔女の力を継承したことにより、自らが世界の脅威になることを恐れ、魔女を倒すためのSeeDとガーデンの創設を構想した。
アルティミシアに精神を乗っ取られるたイデアは、エルオーネの情報を守るために自らの精神を閉ざした。そしてSeeDが自分を倒してくれるよう願っていた。
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シド・クレイマー
ガーデンの創設者であり、バラムガーデンの学園長。温厚な性格にも見えるが激情を秘めており、生徒からの信頼は厚い。物語中では何度もスコールに優しく助言を与える。
妻である魔女イデアを倒す、という理念に葛藤を抱えつつも、イデアの理想を叶えるためにガーデンとSeeDの創設に尽力した。
エルオーネ
4歳(スコールと出会った時点では21歳)の少女で、物語のキーパーソン。戦災孤児で、幼少期はスコールと同じ孤児院で過ごした。
「自分が知る人間の意識を、自分が知る人間の過去にジャンクションさせる」という、生まれつきの特殊能力を持つ。エルオーネの力により、スコールたちは何度もラグナの夢を見たのだった。
特殊能力を持つがゆえ、何度もエスタや魔女に狙われる。物語の最後では特殊能力でスコールたちを未来へと送り、アルティミシア討伐に尽力した。
レイン
戦災孤児であるエルオーネの養母であり、スコールの母。セントラで大怪我を負ったラグナをウィンヒルで介抱する内、次第にラグナに惹かれ、結ばれる。ラグナとレインの間にはスコールが生まれる。
ラグナがエルオーネを救出している間に、レインは子供を出産したが、レイン自身は衰弱し死亡してしまう。
死に際にレインが、エルオーネに「ラグナに子供を見せてあげたかった」と語ったため、エルオーネは「過去を変えたい」と強く思った。そのため、エルオーネはスコールたちに接触を試みることとなった。
オダイン博士
エスタ国の誇る魔女研究の第一人者で、G.F.のジャンクション技術や擬似魔法を開発した人物だ。日本の侍のちょんまげのようなヘアスタイルで、「〜おじゃる。」という特徴的な語尾で話す。
オダイン博士はエルオーネの力にも興味を示し、エルオーネの脳波と同じ働きを行う「ジャンクション・マシーン・エルオーネ」を開発した。
しかし「ジャンクション・マシーン・エルオーネ」が未来で発展したために、アルティミシアがスコールたちの時代へ影響を及ぼすこととなった。また、アルティミシアがエルオーネの名を知り、狙うきっかけにもなった。
アデル
かつてエスタを支配した強力な魔女。自らの後継者を選ぶために、世界各国から少女たちを集めていた。エルオーネも、特殊能力ゆえにエスタ兵に連れ去られた。
アデルは、一度ラグナによって「アデル・セメタリー」に封印され、宇宙空間へ移設された。後にアデルは、アルティミシアに支配されたリノアによって復活するが、スコールたちに撃破された。
アデルの攻略方法とステータスはこちら |
アルティミシア
FF8のラスボスであり、未来の世界の魔女。魔女が迫害されてきた恨みを晴らすため、世界を根本的に作り変えようと企み、時間圧縮を行おうとしていた。
そのため、オダイン博士が開発した「ジャンクション・マシーン・エルオーネ」で過去の魔女を操作したり、スコールたちの時代の魔女であるイデアやリノアにジャンクションしていた。
最終的にはスコールたちに倒され、過去のイデアに魔女の力を継承したことによって、アルティミシアは永遠に消滅した。
アルティミシアの攻略方法とステータスはこちら |
リノア=アルティミシア説
公式設定ではないが、リノア=アルティミシアではないかという説がある。
説の根拠は、エンディングでリノアの顔がアルティミシアとオーバーラップするということや、リノアの「自分が悪い魔女になったときは、スコールに殺してほしい」とスコールに言うセリフなどだ。
リノア=アルティミシアだとすると、リノアは魔女の悪しき連鎖を断ち切るため、スコールたちの力を借りて時間圧縮を行い、そのループの中に魔女の力を封印した、とも考えられる。