かつて日本のオンラインFPS黎明期を支え、数々の熱いドラマを生み出した『SUDDEN ATTACK(サドンアタック)』。
2019年に惜しまれつつもサービスを終了したが、そのDNAを色濃く受け継ぎながら、現代の技術で生まれ変わった最新作『SUDDEN ATTACK ZERO POINT』の先行体験会が開催された。
昨今のFPSシーンといえば、派手なスキルや高低差を駆使した高速なアクションが主流だ。しかし、本作があえて選んだのは、「極限のシンプルさ」である。体験会では、開発者であるキム・テヒョン氏からも『SUDDEN ATTACK ZERO POINT』の開発にあたって大切にした点や、こだわりのポイントを聞くことができた。
あえてトレンドに逆行し、純粋なエイムや立ち回りで勝負する本質的なFPSの面白さ、そして最適化がもたらす快適かつ爽快なプレイフィール。往年のファンからFPSの基本を学びたい初心者までを虜にする本作の魅力を、体験会の模様と共にレポートする。
目次
「LEGACYからLEGENDへ」21周年を迎えて目指す新たなる進化
プレイ体験会では、冒頭でも述べたように『SUDDEN ATTACK ZERO POINT』開発者であるキム・テヒョン氏から今作の制作における想いが語られた。
『SUDDEN ATTACK ZERO POINT』は単なる昔の『SUDDEN ATTACK』のリバイバルではなく、生まれ変わった新たな姿となっている。『SUDDEN ATTACK ZERO POINT』のスローガンは、「LEGACYからLEGENDへ」。
20年以上積み上げた戦闘経験と馴染んだ戦場という「今までの記憶」をもって、ビジュアルの刷新とゲームの利便性向上による「新たなる進化」へ向かう。2026年で21周年を迎える『SUDDEN ATTACK』が、タイトルとして大切にしているポイントを維持しつつも、現代に合わせた新たな姿をファンに届けたいという想いが伝わってきた。
また、キム氏からは、『SUDDEN ATTACK ZERO POINT』で大切にしているポイントも3つ挙げられた。1つ目は、簡単でシンプル、かつスピーディなゲーム性。2つ目は、純粋なフィジカルバトル。そして3つ目が、唯一無二の撃ち応え。
これら3つを『SUDDEN ATTACK』の根本的な面白さと定義したうえで、本作でもそのままの魅力を維持できるよう開発に取り組んだとのこと。ここからは、キム氏からの話も交えつつ、3つのポイントがどのように反映されていたか、実際の体験会の内容からレポートしていこう。
「極限のシンプルさ」が、純粋なフィジカルバトルを生み出す
1つ目のポイントとして挙げられていた、シンプルでスピーディなゲーム性については、ゲームシステムにその特徴が表れている。
『SUDDEN ATTACK ZERO POINT』には、昨今のFPSに多い、多様なアクションやスキル使用などの要素はなく、射撃関連以外の操作は「しゃがむ」「歩く」「ジャンプ」など、基本的な動きのみに絞られている。「しゃがむ」と射撃の命中精度が上がるため、待ち伏せなどで敵を狙い撃ちたい時に活用しよう。
操作が非常にシンプルなので、FPS初心者にとっても入り込みやすいオーソドックスな作りになっていると感じた。FPSに興味はあるが、複雑な操作や覚える要素が多いものは億劫に感じる、という場合は、間違いなくFPSの入口として最適だろう。
そして、あえて複雑さを削ぎ落としたことで、2つ目のポイントである純粋なフィジカルバトルも実現している。スキルによる一発逆転がないからこそ、プレイヤーは「純粋なエイム力」や「チームによる連携」「相手との位置取りの駆け引き」など、FPSの醍醐味ともいえる要素を十二分に味わえる。
FPS初心者から上級者まで、幅広い層のプレイヤーを受け入れられる、懐の広いゲーム性だと感じた。
グラフィック刷新と快適なプレイフィールの両立を実現
キム氏からは、『SUDDEN ATTACK ZERO POINT』のグラフィック面やプレイフィールのこだわりについても話があった。
本作では『SUDDEN ATTACK』の時に比べてグラフィックが目に見えて強化されており、ステージの空気感や武器のディテール、キャラクターの動きがよりリアルに感じられるようになったため、戦場の臨場感が格段にアップした。グラフィック面は時代に合わせて最新のゲームエンジンを活用し、全面的に刷新を行ったという。
例えば、キャラクターは『SUDDEN ATTACK』伝統の「Red Wind」「Black Cat」「Fox Recon」「Astra」「Lapis」などのグラフィックを刷新した上で、新キャラも実装される。また、キャラスキンやエモーションアイテムも開発しているとのことなので、キャラクターごとの個性が楽しめるだろう。
一方で、プレイフィールに関わる部分については、『SUDDEN ATTACK ZERO POINT』では過去のゲームエンジンを継続して使用している。別のゲームエンジンを試したところ、『SUDDEN ATTACK』の持つ面白さを引き出しきれないと判断したとのこと。
ただし過去のゲームエンジンだからといって妥協は一切なく、昔のまま変わらない体感を残しつつ、安定したフレームレートで動作するよう調整。さらに、最新のPCだけでなく、10年前のPCでも快適に動くよう最適化を進めたそうだ。
グラフィックの進化を遂げつつ、動作の軽快さを両立させた絶妙なチューニングからは、かつての『SUDDEN ATTACK』時代のプレイヤーにも、気軽に、そしてすぐに最高の環境で最前線へ戻ってきてほしいという開発陣の配慮とこだわりが強く伝わってきた。
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変わらない手触りを提供するために、マップも『SUDDEN ATTACK』から引き継いでおり、第三補給倉庫やウェアハウスなどを当時のプレイ体験そのままに再現している。
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第三供給倉庫に関しては狭いダクトもそのまま再現されており、往年のファンには懐かしさも感じられるだろう。サービス開始後は、現在公開されている6種類以外にも、『SUDDEN ATTACK』にあったマップの実装を段階的に進めていくとのことだ。
約4,000個のパーツで自分だけの1挺を仕上げる、武器カスタマイズ
そして、『SUDDEN ATTACK ZERO POINT』の新たな試みとして、武器のレベルアップシステムやカスタマイズが導入されている。
武器にはそれぞれ「WEAPONE LEVEL」が設定されており、レベルの上昇に伴ってアタッチメントが解放されていく仕組みだ。武器を使い込めば使い込むほど、自分好みの性能に変更が可能になる。
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スコープを装着すれば、ADS(武器のサイトを覗き込み、照準を合わせる動作)が使用できる。2倍や3倍といった近〜中距離用から、スナイパー用の16倍スコープまで幅広く選択可能だ。
また、バレルやストックの変更でリコイル(反動)軽減なども可能になる。やり込むほどにプレイスタイルの自由度が増していくため、自分のプレイスタイルやマップに合わせた最適なビルドを追求する楽しさがある。
キム氏によると、決まった武器だけが使われる環境ではなく、ユーザーそれぞれが好みのスタイルで戦えるように導入した仕様とのことだ。パーツの交換によって外観も性能も変化し、カスタマイズによって自分ならではの武器に仕上げられる。
サービス開始時点で約4,000個のパーツを用意する予定で、以降も段階的にパーツを追加するという。パーツ収集の面白さも、『SUDDEN ATTACK ZERO POINT』の醍醐味になりそうだ。
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なお、プリセットにあたるロードアウトは最大3つまで登録でき、設定したアタッチメントも保存される。試合中でも切り替え操作はできるが、実際にロードアウトが変更されるのは次のリスポーン時だ。味方の装備を見て近距離、遠距離を持ち替えるなど、臨機応変に対応できるロードアウトをセットしておくことが優位に立ち回る鍵になるだろう。
初心者から上級者までカジュアルに対戦できる「チームデスマッチ」
設定などを終えて、最初にプレイしたのが「チームデスマッチ(TDM)」だ。
「チームデスマッチ」は先にチーム合計で80キル取った方が勝利、という極めてシンプルなルール。キルされても数秒で前線に復活できるため、初心者でもデスペナルティを恐れずカジュアルに遊びやすい。
また、どちらかのチームのキル数が80に到達するまでひたすらリスポーンを繰り返す仕様上、接敵回数が非常に多くなるのも特徴だ。
そのため、「足音や射撃音に注意しながら進む」「遮蔽物に身を隠しながら戦う」といった、FPSの基本中の基本を体で覚えたい時にもおすすめのモードだと感じた。新たに解放したアタッチメントのビルドを実戦で試してみたい時にも、格好のテスト場になるだろう。
さらに、キム氏が挙げていた3つ目のポイントである、唯一無二の撃ち応えも「チームデスマッチ」なら存分に楽しめる。『SUDDEN ATTACK ZERO POINT』ではヘッドショット(HS)のダメージの距離減衰がない。そのため、どんなに不利な状況からでも、エイム力さえあれば一発で戦況をひっくり返せるチャンスがある。
また、会場では『SUDDEN ATTACK』にあった赤ピン(ラグによる弾抜けや判定の遅れ)が本作ではなくなっており、「昔より明らかに弾の当て感がいい」という言及もあった。遠距離から連続でヘッドショットを決めた時の爽快感は格別だ。ぜひCBTやリリース版で撃ち応えの良さを体験して欲しい。
1発の重みと緊迫の心理戦!数々のドラマを生む「爆弾解除モード」
「チームデスマッチ」から一転して、1機限りの命で戦う「爆弾解除モード」では、5vs5のオーソドックスかつ緊張感あふれる対戦を楽しめる。
指定の位置(Aサイト・Bサイト)で「しゃがむ」をすると爆弾設置操作を行うことができ、設置されたものを一定時間内に解除できなければ防衛側の敗北となる。もちろん、爆弾設置が行われていなくても、どちらかのチームが全滅した場合も勝敗が決まる。
どちらかのチームが3回勝利すると、ATTACK(攻撃側)とDEFENSE(防御側)が切り換わる仕組みだ。
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爆弾設置を狙って隠密行動をするか、敵の数を減らしてから確実に爆弾を仕掛けに行くか、あるいは最初から敵の殲滅を狙うか。ATTACK(攻撃側)なら、爆弾を仕掛ければ敵は解除に動かざるを得ないため、解除にきたところを狙って返り討ちにするのも効果的な戦法だ。
味方の位置を見て安全地帯を把握し、接敵地点を予測することも大切になるため、チームの戦術も試される。多くの選択肢が用意されているだけに、自由度の高い戦いが楽しめそうだ。
また、特殊なスキルなどがなくヘッドショットだと一撃で終わってしまうことから、プレイヤーのエイム力や立ち回りが「チームデスマッチ」よりさらに大きく勝敗を左右する。
マップには視界に入った敵が赤く表示されるが、逆に言えば足音や銃声などが発生しない状況なら、見られない限り位置バレしない。そのため、人数不利になった時には扉の陰で待ち伏せし、一発逆転を狙うことも可能だ。
体験会では、爆弾が設置された後、敵がいるAサイトへ進んで行き3人倒したところで、実はマップ反対側にあたるBサイトに爆弾が設置されていることが判明。Bサイトへ向かうも時間切れで敗北…といったことも。
ATTACK(攻撃側)とDEFENSE(防衛側)を最低3試合ずつこなす関係上、数試合経過すると相手チームの傾向もわかってくる。体験会時には、自チームの動きを予測した相手チームに裏から奇襲を仕掛けられ、あえなく全滅したこともあった。
こうした人数不利を覆す大逆転も生まれる点に、「爆弾解除モード」の面白さが凝縮されている。体験会での短時間のプレイながら、正面からの激しい撃ち合いはもちろん、背後からの奇襲、爆弾設置と解除を巡る心理戦など様々なドラマが展開され、「もっと遊びたい」と思わされる体験だった。
初心者のエイム練習にも最適、実戦的な動きで腕を磨ける「BOT MODE」
「プレイ」タブから「訓練」に切り替えを行うと、「BOTモード」と「射撃場」を選択できる。
「BOTモード」はNPCを相手に1人で行う「チームデスマッチ」のようなもので、難易度によって敵の動きが変わり、難易度を上げると横移動なども交えたより実戦的な行動をしてくるようになるので、練習に最適だ。
エイム向上や身の隠し方などを確認したい時にうってつけのモードだろう。
誰もが最高の環境で最前線へ、初心者から往年のファンまで歓迎の新たな戦場
『SUDDEN ATTACK ZERO POINT』には、かつての『SUDDEN ATTACK』のDNAが純粋な形で息づいている。
スキルによる逆転がないからこそ際立つ、「エイム力と連携」というFPSの本質的な面白さを残しつつ、グラフィック刷新や武器カスタマイズといった現代的な要素が見事に融合。初心者にとってはシンプルで入り込みやすい入門書であり、往年のファンや上級者にとっては純粋な実力をぶつけ合える戦場となるのは間違いない。
実際に、Francisco氏やKeNNy氏などFPSの有名選手を招いての試合では、圧倒的な立ち回りで1人で数人の敵を連続キルしていくスーパープレイも見られ、会場が大いに盛り上がっていた。
7月9日からスタートするCBTや正式リリースに向けて、今から期待が高まるばかりだ。かつて戦場を駆けたプレイヤーも、これからFPSの世界に飛び込むプレイヤーも、ぜひ正当進化した『SUDDEN ATTACK』を体験してほしい。
SUDDEN ATTACK ZERO POINT
| ゲーム名 | SUDDEN ATTACK ZERO POINT |
|---|---|
| ジャンル | シミュレーション |
| プラットフォーム | FPS |
| 価格 | 基本プレイ無料 |
| リリース日 | 未定 |
| 公式サイト | https://saz.nexon.com/ja-JP/main |
| コピーライト | © NEXON Korea Corporation.& NEXON Games Co., Ltd.All Rights Reserved. |
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