【NTE】海月(みつき)の評価と使い方・おすすめ編成・育成素材
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NTE(NTE:Neverness to Everness)のキャラ「海月(みつき)」について紹介。評価や使い方、おすすめのビルドやパーティ編成、育成素材などについても掲載しているので、NTE(ネバエバ)で海月について知りたい時の参考にどうぞ。
海月の育成まとめ
| 育成素材 | |
|---|---|
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| スキル強化優先度 |
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| 通常攻撃>EX終結>サポート>スキル |
| 覚醒おすすめ度 | ||
|---|---|---|
| 未来への序曲★★★☆☆ | 特別なナンバー★★★★★ | 三重奏の休止符★★☆☆☆ |
| 五線譜の余白★☆☆☆☆ | 名もなき一曲★★☆☆☆ | 往日のフーガ★★★★☆ |
| おすすめギア |
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| おすすめコア / 必要ブロック クリ率>クリダメ>魂異能ダメブロックおすすめステータス クリ率/クリダメ>汎用ダメ>攻撃% |
| おすすめ弧盤 |
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| 最適
代用 代用 |
| おすすめプレゼント |
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| 上昇量重視
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未来への序曲
『カデンツァ」状態中、海月のクリティカル率+15%。
特別なナンバー
極限回避を成功させるか、「サポートスキル:不協和音」を発動すると、海月は5秒間の「カデンツァ」状態に入る。すでにこの状態にある場合、持続時間が5秒追加される(最大12秒まで)。
三重奏の休止符
「カデンツァ」状態中、海月が発動する「EXレール終結:カノン」の与ダメージ+20%。
五線譜の余白
「通常攻撃:マルカート」を発動すると、海月の防御力+20%。
名もなき一曲
「EXレール終結:カノン」のクリティカル率+15%。
往日のフーガ
「クレッシェンド」効果が最大20スタックまで可能になる。「バイレールスキル:華麗なるカデンツァ」を発動すると、直ちに「クレッシェンド」効果を10スタック獲得する。
海月の評価
| 最強ランク | リセマラランク |
|---|---|
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| 簡易評価 |
|---|
| ・移動攻撃を持つアタッカー ・スキル使用で短時間火力アップ ・回避長押しの特殊回避が優秀 |
| レアリティ |
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| 属性 |
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| 弧盤タイプ |
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| 役割 |
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| 特徴 |
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敵と距離を取りつつ戦えるアタッカー
海月は、敵と距離を取りつつ戦えるアタッカーだ。通常攻撃のリーチが長いのに加え、回避長押しで発動する高速移動状態なら追尾するクラゲ弾で遠距離から攻撃できる。近接アタッカーに比べ、安全に立ち回る運用もできるのが海月の強みだ。
バイレールスキルでクラゲ弾を強化できる
海月のバイレールスキルは、「カデンツァ」状態に入りクラゲ弾を強化できる。「カデンツァ」状態はクラゲ弾の与えるダメージを+70%するのに加え、範囲攻撃になるバフ効果だ。そのため、単体の敵への火力UPはもちろん、対複数戦でも火力を出せるのが魅力。
海月の使い方
| 海月の使い方まとめ |
|---|
| EXレール終結で敵を集める |
| バイレールスキルでカデンツァ状態へ移行 |
| 回避長押しのクラゲ弾で攻撃スタミナの管理が重要 |
EXレール終結で敵を集める
海月を出撃させたら、バイレールスキルを使う前にEXレール終結で敵を集めよう。クラゲ弾の範囲攻撃を命中させて、火力を最大化するのが目的だ。
クラゲ弾消費後に打つのも手
海月は、パッシブスキルでクラゲ弾命中数に応じて攻撃力が増加する効果を持つ。海月に切り替えた際に敵が散らばっていない場合や単体の敵なら、クラゲ弾を打ち終わってからEXレール終結を発動するのも手だ。
バイレールスキルでカデンツァ状態へ移行
EXレール終結で敵を集めたら、バイレールスキルを使いカデンツァ状態へ移行しよう。バイレールスキルも範囲攻撃のため、可能な限りEXレール終結で敵を集めた後に使うのがおすすめ。
回避長押しのクラゲ弾で攻撃
カデンツァ状態中は回避長押しで高速移動状態に移行して、クラゲ弾で攻撃しよう。高速移動状態で敵の攻撃を極限回避すると、さらに大量のクラゲ弾を発射できるので極限回避を狙おう。
スタミナの管理が重要
高速移動状態はスタミナを継続して消費するので、しっかり管理しよう。特に他キャラから海月へチェンジする前に、スタミナを回復しておくとより多くのクラゲ弾が発射できる。
海月のおすすめパーティ編成
海月+常設キャラの失諧編成
| アタッカー | サブアタ | バフ枠 | 耐久補助 |
|---|---|---|---|
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海月 |
ダフォ |
早霧 |
ファル |
| 編成の特徴 |
|---|
| ・闇3種の連環を軸に戦うパーティ ・ブレイク速度が早く、対ボス向けの構成 ・耐久やバフが確保しやすい点が優秀 |
代用キャラ
| キャラ | 入れ替え候補 |
|---|---|
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ハニア |
・火力バフ2種の火力特化構成 |
海月のおすすめ覚醒
| 覚醒名 | おすすめ度 / 理由 |
|---|---|
| 特別なナンバー | ★★★★★・「カデンツァ」状態を維持しやすくなる ・アタッカーとしての強みを伸ばせる |
| 往日のフーガ | ★★★★☆・「クレッシェンド」の最大スタック数が倍になる ・バイレールスキルで即座に10スタック獲得も強力 |
| 未来への序曲 | ★★★☆☆・「カデンツァ」状態中のクリティカル率アップで火力を伸ばせる |
| 三重奏の休止符 | ★★☆☆☆・条件付きだがEXレール終結のダメージを伸ばせる ・「カデンツァ」状態を維持できるなら優先 |
| 名もなき一曲 | ★★☆☆☆・EXレール終結の火力を伸ばせる ・「カデンツァ」状態でなくても効果を発揮 |
| 五線譜の余白 | ★☆☆☆☆・回避長押しでクラゲに乗ると防御力アップ ・火力に影響しないため優先度は低め |
海月のおすすめギア
おすすめ駆動コア
| コア | おすすめ理由 |
|---|---|
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悪魔の血:呪い性能を見る |
・魂アタッカーとして火力を伸ばせる ・異能連環時にはさらにダメージアップ |
| 必要ブロック |
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| エピック[2] | 魂異能ダメージ+10% |
| レジェンド[4] | 与ダメージ+18%。「暗星」または「浸染」が付与されているユニットを攻撃する時、ダメージアップ効果が36%になる。 |
「悪魔の血:呪い」がおすすめ
海月の駆動コアは、「悪魔の血:呪い」がおすすめだ。魂異能ダメージが増加できるのに加え、与ダメージアップ効果も得られる。「暗星」または「浸染」状態の敵であれば与ダメージアップ効果が2倍になるので、連環反応を起こせる編成を組もう。
おすすめ駆動ブロック
優先ステータス
| メインステ | クリ率>クリダメ>魂異能ダメ |
| サブステ | クリ率/クリダメ>汎用ダメ>攻撃% |
| ボーナス効果 | 駆動ブロックⅢ型を1つ装着するごとに、攻撃力+10% |
ブロック例
| 必要ブロック例 | |||
|---|---|---|---|
|
Ⅱ型(│)×1 |
Ⅲ型(│)×1 |
Ⅲ型(┌)×1 |
Ⅳ型(N)×1 |
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Ⅱ型(─)×1 |
Ⅲ型(┘)×1 |
Ⅲ型(─)×1 |
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海月のおすすめ弧盤
| 弧盤 | おすすめ度 / 理由 |
|---|---|
|
銀河の残像性能を見る |
・ダメージを与えるたびにクリティカルダメージ増加 |
|
オラオラ!性能を見る |
・攻撃力上昇もアタッカーの強みを伸ばせる |
|
不屈の綿性能を見る |
・シンプルな火力アップでアタッカーの強みを伸ばせる |
上昇ステータス
攻撃力:33~512
攻撃力:11.00%~27.50%
無凸
装備者の与える魂異能ダメージ+12.00%。装備者が魂異能ダメージを与えると、自身のクリティカル+2.00%(5秒持続、最大10スタックまで)。0.1秒ごとに最大1スタック。
完凸
装備者の与える魂異能ダメージ+21.00%。装備者が魂異能ダメージを与えると、自身のクリティカル+3.60%(5秒持続、最大10スタックまで)。0.1秒ごとに最大1スタック。
上昇ステータス
攻撃力:25~395
攻撃力:15.00%~37.50%
無凸
装備者が「通常攻撃」でダメージを与えるたびに、自身の「通常攻撃」の与ダメージ
+2.00%(10秒持続、最大10スタックまで)。各スタックの効果の持続時間は個別に計算される。
完凸
装備者が「通常攻撃」でダメージを与えるたびに、自身の「通常攻撃」の与ダメージ
+3.60%(10秒持続、最大10スタックまで)。各スタックの効果の持続時間は個別に計算される。
上昇ステータス
攻撃力:33~512
攻撃力:11.00%~27.50%
無凸
装備者の与えるダメージ+22.00%、HPが50%未満の敵に対しては、この効果が+28.00%まで増加する。
完凸
装備者の与えるダメージ+38.00%、HPが50%未満の敵に対しては、この効果が+52.00%まで増加する。
火力を高められる「銀河の残像」が良い
海月の弧盤は、魂異能ダメージとクリティカルダメージが伸ばせる「銀河の残像」がおすすめ。「銀河の残像」はクリティカル率を高める手段がないので、装備する際はギアで補おう。
銀河の残像はログインボーナスで入手可能
銀河の残像は、初心者ログインボーナス10日目に入手できる。ログインするだけで獲得できるSSR弧盤なため、欠かさずログインして獲得しておこう。
| 銀河の残像の性能 |
繋ぎとして「オラオラ!」も採用候補
| 「オラオラ!」が入手できる異象依頼 |
|---|
| ▶球場の拳王 ▶屋上の拳王 ▶裏通りの拳王 など |
「銀河の残像」を別キャラに使っている場合は、Aランク弧盤の「オラオラ!」も採用候補だ。「オラオラ!」は通常攻撃の火力アップが狙える弧盤で、異象依頼で複数入手できるため入手性が高いのが魅力。
| オラオラ!の性能とおすすめキャラ |
海月の好きなプレゼント
上昇速度重視の場合は約束がおすすめ
| プレゼント | 上昇値 | ファンス / 販売場所 |
|---|---|---|
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約束 |
400 | 15,000ギフトショップ(橋間地) |
海月の絆レベルを素早く上げたい場合は、インテリアアイテム「約束」がおすすめだ。好みのプレゼントの中でも上昇値が最も高く、ファンス消費を気にせず効率重視で育成したい場合に向いている。
節約するなら「ビッグカスタードまん」
ファンス消費を抑えたい場合は、好みのプレゼントの中で最も安価な「ビッグカスタードまん」がおすすめだ。コストを抑えつつ、少しずつ絆レベルを上げたい場合に活用しよう。
| ビッグカスタードまんの効果と入手方法 |
| キャラ別のおすすめの絆上げプレゼント一覧 |
好きなプレゼント一覧
| プレゼント | 上昇値 | ファンス(効率) |
|---|---|---|
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100 | - |
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200 | 6600(3.03%) |
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400 | 18000(2.22%) |
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100 | 480(20.83%) |
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400 | 10000(4.00%) |
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200 | 3000(6.67%) |
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200 | 7200(2.78%) |
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100 | 300(33.33%) |
| 好感度の上げ方とメリット|絆レベル |
海月のスキル一覧
| 通常攻撃 | レガート 海月が指揮棒を振り、最大4段の連続攻撃を行って魂異能ダメージを与える。マルカート 移動中に回避を長押しすると、海月はクラゲに乗り、高速で移動し続ける。周囲にターゲットが存在する場合、一定時間ごとにクラゲ弾を生成し、範囲内のランダムなターゲットに魂異能ダメージを与える。 この状態中、海月は特殊回避アクションが使用可能となり、「極限回避反撃:シンコペーション」が自動でクラゲ弾を4発発射する攻撃へと変化する。 残りスタミナがー定値以下になると、この状態は終了する。スタッカート 海月は空中で指揮棒を振りながら急降下し、その衝撃で魂異能の範囲ダメージを1回与える。落下高度に応じて、ダメージが最大+100%まで増加する。 |
| 極限反撃 | シンコペーション 極限回避後に「通常攻撃:レガート」を使用すると発動。海月が指揮棒を振り、魂異能の範囲ダメージを1回与えるとともに、一定のブレイク耐性を減少させる。 |
| バイレールスキル | 華麗なるカデンツァ 魂異能の範囲ダメージを1回与え、「カデンツァ」状態に入る(12秒持続)。 |
| EXレール終結 | カノン 海月がクラゲの群れを自分の周囲に集め、6段の範囲魂異能ダメージを与え、敵を少し引き寄せる。 |
| サポートスキル | 不協和音 海月はクラゲに奇襲を指示し、ターゲットに命中すると魂異能の範囲ダメージを1回与える。 |
| パッシブスキル | ハーモニクス 「暗星」強化:ターゲットに付与された「暗星」が終了する時、海月の攻撃力の50%にあたる魂異能ダメージを3回与える。クレッシェンド クラゲ弾がターゲットに命中するたびに、海月の攻撃力+1%(5秒持続、最大10スタックまで)。 |
| シティスキル | 【専門分野】 Lv1 海月がいる店舗で陳列されたメニューにドリンクタグが1つあると、その店の集客数が追加で+1%Lv2 海月がいる店舗の食材消費速度-1%Lv3 「店長スペシャル」中、お客さんが帰る際に追加のチップを獲得するLv4 海月がいる店舗の食材消費速度-1%Lv5 海月がいる店舗で陳列されたメニューにドリンクタグが2つあると、その店の集客数が追加で+1.5% |
海月の覚醒(凸)効果一覧
覚醒効果
| 効果名 | 内容 |
|---|---|
| 未来への序曲 | 『カデンツァ」状態中、海月のクリティカル率+15%。 |
| 特別なナンバー | 極限回避を成功させるか、「サポートスキル:不協和音」を発動すると、海月は5秒間の「カデンツァ」状態に入る。すでにこの状態にある場合、持続時間が5秒追加される(最大12秒まで)。 |
| 三重奏の休止符 | 「カデンツァ」状態中、海月が発動する「EXレール終結:カノン」の与ダメージ+20%。 |
| 五線譜の余白 | 「通常攻撃:マルカート」を発動すると、海月の防御力+20%。 |
| 名もなき一曲 | 「EXレール終結:カノン」のクリティカル率+15%。 |
| 往日のフーガ | 「クレッシェンド」効果が最大20スタックまで可能になる。「バイレールスキル:華麗なるカデンツァ」を発動すると、直ちに「クレッシェンド」効果を10スタック獲得する。 |
共鳴効果
| 効果名 | 内容 |
|---|---|
| 万象のユニゾン3凸 | 「通常攻撃:アカペラ」、「バイレールスキル:華麗なるカデンツア」、「EXレール終結:カノン」のスキルレベル+1。 |
| 共鳴セッション完凸 | 「カデンツァ」状態に入る、または「カデンツァ」状態の持続時間が延長された時、チーム全員の魂異能ダメージ+8%(15秒持続、スタック追加時に持続時間が更新される)。 |
海月の入手方法
| 入手方法 | ・限定ボード ・常設ボード「奇縁物語」 |
海月の声優とプロフィール
| 声優 | 高橋花林『チェンソーマン』東山コベニ 『アイドルマスター シンデレラガールズ』森久保乃々 『ウマ娘 プリティーダービー』カワカミプリンセス |
| 異能名 | 青春アンコール |
| 誕生日 | 3月9日 |
| 所属 | 玉餅商店街自治会 |
海月の公式資料
| 詳細情報 |
|---|
| 海月の経歴は実に多彩だ。合唱団への参加、バンドの結成、異象ハンターとしての活動、そして今は真面目に働く会社員。この若さにして、いくらなんでも波乱万丈すぎるのではないか?───玉餅商店街の店主や常連客の間では、時折そんな噂が囁かれている。 もちろん、経歴が多彩だからといって、腰を据えて仕事に打ち込めないわけでは決してない。現在、玉餅商店街の自治会管理者として、お年寄りから子ども、店主から常連客まで、海月は一人ひとりの名前を完璧に覚え、彼らの好みまで把握しているのだ。さらに、誰かが困っていれば自ら進んで手を差し伸べ、生活や仕事のトラブル解決に奔走する。その献身的な働きぶりを見ていると、「ヘテロシティ市政はいったい彼女にどれだけの給料を払っているんだ?」と呆れる半分、感心せずにはいられない。 仕事の合間、人々は時折、海月が1人で通りをあてもなく歩き回っているのを見かける。そんな時に声をかけると、十中八九、彼女はただ道に迷っているだけだ(親切に道を教えてあげれば、彼女は心から感謝するだろう)。だが残りの1、2割・・・・・・海月が「また道に迷ってしまって」と笑ってごまかす時、彼女をよく知る人ならそれが単なる言い訳だと気づくかもしれない。玉餅商店街では、誰もが海月の友人だ。しかし、彼女には「1番の親友」と呼べる人はいないようだ。それはまるで、図書館の隣の席に本を高く積みあげて、「ここは誰かの席だから」と他の人が近づくのを無意識に拒んでいるかのようだ。彼女はいつだって、誰かがやってくるのを───あるいは「戻ってくる」のを待っているのだ。 彼女が行きたくても行けない場所や、言いたくても言えない言葉。その奥底にある感情については、おそらく彼女のそばに長く、本当に長く寄り添った者だけが、知ることを許されるのだろう。しかし、誰の心にも触れられたくない秘密の一つや二つはあるものだ。海月は今日も笑顔を浮かべ、胸を張って通りに現れ、愛用のクラゲに乗り、出会う全ての人々と元気な挨拶を交わす。これが彼女の選んだ人生であり、今の彼女の居場所はここなのだ───そこに疑う余地はない。 |
| 無もなき歌 |
|---|
| 海月は、誰もが羨むような幸せな家庭に生まれた。仲睦まじい両親の愛情を一身に受けて育った彼女は、夜空で大切に輝く月のように、両親にとってかけがえのない宝物だった。だが、そんな彼女にもたった一つだけ不満があった。両親の仕事があまりにも忙しすぎたことだ。海月が成長するにつれて両親はそれぞれに昇進し、それに反比例するように家族団らんの時間は減っていった。それでも海月は昔から聞き分けの良い子で、両親を困らせるようなわがままは決して口にしなかった。彼らが自分に不自由のない暮らしをさせるために、身を粉にして働いていることを理解していたからだ。 しかし、街で同年代の子どもが両親と手をつないで歩いているのを見ると、海月はついその姿を目で追ってしまう。それが贅沢な悩みであることは分かっている。───生活に何の不自由もなく、欲しいおもちゃはすぐに手に入り、好き嫌いをしても、夜更かしをしても叱る人はいない。自分は十分に幸せなはずだ。クラスメイトの中には、理不尽に厳しい親や、子どもに無関心な親を持つ子もいる。それに比べれば、自分は確かな愛情を注いでもらっているのだから、これ以上を望むべきではない。 だから彼女は、ほんの少しだけその温かな光景を見つめ、すぐに視線をそらす。そして、大人しく誰もいない真っ暗な家へと帰るのだ。孤独という概念を理解するには早すぎる年齢で、海月はすでに、深い孤独の中にいた。 普段は両親の予定に期待することなどない。しかし誕生日だけは、この日だけは何か特別なことが起こるのではないかと、どうしても期待せずにはいられなかった。色とりどりのプレゼントの箱、背丈の半分もある大きなクマのぬいぐるみ、そして到底食べきれない3段の豪華なバースデーケーキに囲まれて、彼女はひたすらに待っていた。窓の外では太陽が沈み、夕焼けがオレンジから紫、そして深い黒へと染まり、やがて屋根の上に冷たい月が輝きだす・・・チクタクと進む時計の針の音とともに、彼女のまぶたは少しずつ重くなっていった。 そしてついに、海月は待つことを諦めた。彼女は溶けかけたクリームに傾いたろうそくに火を灯し、自分一人のためにハッピーバースデーを歌って、そっと息を吹きかけた。部屋は一瞬だけ明るく照らされ、すぐにまた、息が詰まるような静かな暗闇へと戻った。 願い事をしても、叶うことはない。しかし、声に出さなかったからといって、その願いが消えてなくなるわけでもない。暗闇の中で、彼女は切実に願う。一度でいい。───たった一度でいいから、一緒に過ごしたい、と。 |
| 最初のハーモニー |
|---|
| 明音と鈴羽と知り合ったのは、春の遠足でのことだった。海月は水族館でクラゲに夢中になっているうちに、うっかりクラスの列からはぐれてしまったのだ。見知った顔がどこにも見当たらず、不安で今にも泣き出しそうになっていた彼女を見つけてくれたのが、隣のクラスの明音と鈴羽だった。2人は迷子になった海月の手を引き、無事に集合場所まで送り届けてくれた。帰りのバスの中でも彼女の両隣に座り、目を真っ赤にして鼻をすする海月を決して笑ったりしなかった。 子どもの友情はいつだってシンプルだ。あのみっともなく泣きじゃくった夕暮れの後から、明音と鈴羽は海月の1番の親友になった。海月は、自分たちがクレイモン学園というエスカレーター式の進学校に通っている幸運に感謝した───これなら少なくともあと10年は、離れ離れになる心配がないからだ。 迎えた次の誕生日、海月の家の広いリビングはついに1人だけではなくなった。山のように積まれた豪華なプレゼントを前に、招待された2人の小さな女の子は目を丸くしていた。 「2人とも、早くおいでよ!」───海月の弾むような声を聞いた明音は、慌てて小さなプレゼント箱を背中に隠そうとしたが、目ざとい海月に見つかってしまった。 「それ、プレゼントだよね? 絶対に私へのプレゼントでしょ!」海月は飛びつき、腕を伸ばしてその小さな箱を力いっぱい掴もうとする。 「あんなにたくさん凄いプレゼントがあるんだから! こ、これは別にいいよ・・・」 「全然違うよ!」海月はきっぱりと言い放ち、ついに箱を奪い取ると、宝物のように胸に抱きしめた。「これは私が初めて『友達』からもらう誕生日プレゼントなんだよ。私にくれたんだから、もう私のもの。明音でも絶対に返さないからね!」 「本当に、たいしたものじゃないんだけど・・・」明音の声は恥ずかしさでだんだん小さくなっていった。 彼女が言い終わるより早く、海月は待ちきれない様子でプレゼントの包装を剥がしていた。手のひらサイズの箱から転がり出たのは、キラキラと光る小さなバッジ。それは、彼女たちが出会ったあの水族館のグッズだった。描かれた小さなクラゲのマスコットは少し悲しそうな顔をしていて、あの日、涙が止まらなかった海月にどこか似ている。それは売店で買えるものではなく、水族館で毎日ボランティア活動に参加し、スタンプ帳をいっぱいにしなければ手に入らない非売品のバッジだった。 海月はテーブルの上のバッジをじっと見つめて動かない。無言の彼女を見て気まずくなった明音が、鈴羽の手を引いて部屋から出ようとした───その瞬間。海月は2人の胸に頭から飛び込み、その小さな体でしっかりと抱きしめた。泣き虫の女の子は、バッジのマスコットと同じように顔をくしゃくしゃにして泣きじゃくりながら、懸命に言葉を紡ぐ。「これがいい・・・これが、世界で1番嬉しいよ!」 この日も両親は仕事で不在だったけれど、海月の心に寂しさは欠片もなかった。鈴羽がケーキのろうそくに火を灯し、明音が不格好な折り紙の誕生日帽子を被せてくれる。3人で歌ったハッピーバースデーは、海月の記憶の中で最も温かく、美しいメロディーとなった。 揺れるろうそくの火を吹き消す時、彼女は目を閉じ、心の中で切実な祈りを捧げた。───どうか、この先もずっと、彼女たちと一緒にいられますように。 |
| 最初の不協和音 |
|---|
| 海月の異能が覚醒したのは14歳の時だった。具体的にどんな状況で目覚めたのか、彼女自身もよく分かっていなかった───初めて自分の異能に気づいたのは、万年筆のインクの出が悪くなり、何気なくペン先を振った時のことだった。その一振りで、突然透明なクラゲの群れが現れ、まるでシャボン玉のように教室中に浮かんだのだ。先生は授業どころではなくなり、クラスメイトたちも授業中だということを忘れて、わっと群がってきた。「海月、それどうやったの?」 クラスメイトに囲まれた海月が一番戸惑っていた。「えっと・・・こうやって?」 彼女は再び恐る恐る手を振った。クラゲたちは指揮者に従う音符のように、彼女の動きに合わせて一斉に泳ぎ出した。クラスメイトたちの驚きの声はさらに大きくなった。「海月! もしかして・・・あなた・・・」「異能者になったのね!」 検査の結果、海月が異能者になったことは間違いなかった。しかし、異象管理局に登録されたこと以外、彼女の生活は何も変わらないように見えた───自分が支払った奇妙な代償に気づくまでは。それは、完全に方向感覚を失うことだった。海月は自分が生まれ育ったはずの故郷で、まるで見知らぬ土地に迷い込んだ異邦人のようになってしまった。毎日の通学路でさえ、どうやって行けばいいのか全く思い出せない。道沿いの店には見覚えがあるのに、具体的にどの角を曲がればいいのか、頭の中は真っ白になってしまう。それ以来、海月はどこへ行くにも事前にルートを調べ、一つひとつ詳細にメモしなければならなくなった。そうでなければスマホのナビに頼り切り、一瞬たりとも手放せなくなったのだ。 最初は、クラスメイトたちも異能者への憧れから、羨望の眼差しを向けていた。しかし、海月の異能はあまりにも平凡だった───クラゲを操る能力なんて、一体どんな場面で役に立つというのか?(実際、全く役に立たなかった)。すぐにみんなの熱は冷め、代わりに極度の方向音痴になってしょっちゅう困っている彼女のドタバタした日常に注目するようになった。学内では、彼女の事情を知るクラスメイトたちができるだけ気遣ってくれたが、目印にしていた店が看板を変えたり、道路工事で一時的な通行止めになったりするだけで、海月は慌ててあちこちで道を尋ね回り、始業のベルが鳴る前に急いで教室に駆け込まなければならなかった。「少しでも目を離せば、夜遅くまで街を彷徨い続けるのではないか?」と心配した明音と鈴羽は、彼女と一緒に登下校することにした。 「いつも迷惑かけてごめんね・・・」海月は落ち込んでうつむき、道端の小石をつま先で軽く蹴飛ばした。鈴羽は彼女の手を引き、この角を左に曲がるように優しく合図した。隣を歩いていた明音はやれやれとため息をつき、彼女の額を指で軽く弾いてみせる。海月は首をすくめた。「いたっ!」 「異能者になったからって、あなた自身は何も変わってないじゃない。小さい頃から、私たちに迷惑かけっぱなしなんだからね!」 鈴羽は隣でふふっと笑い出した。海月は悔しそうに頬を膨らませた。「ひどいよ! 明音!」 「間違ったこと言ってないでしょ───ちょっと、こっち来ないでよ!」 それ以降、海月はこの話題を口にしなくなった。笑い声の中、彼女は相変わらず明るく、その表情は感情豊かだった。しかし、ほんの少しの不安が、密かに彼女の心にくすぶり始めていた。 今の私は、本当に前と同じなのかな? 本当に、このままずっと一緒にいられるのかな? |
| 離れても続く曲 |
|---|
| 海月の脚が完全に回復する見込みは、ほぼ皆無だった。それでも医師は遠回しに、部分的な機能回復の可能性が全くないわけではないと慰めるように告げた。もし将来、より先進的な医療技術が開発されたり、より強力な治癒能力を持つ異能者が現れれば・・・いずれにせよ、可能性がゼロでないなら、海月は決して希望を捨てず、あらゆる努力を惜しまないと心に決めていた。 リハビリの合間に、彼女はよくベーグルを開き、会話がしばらく途絶えているグループチャットを見つめていた。メッセージを入力しては、思い直して消す。その繰り返しだった。一体何と言えばいいのだろう?「私は大丈夫だから心配しないで!」「驚かせちゃってごめんね><」「久しぶり! どこか遊びに行かない?」・・・どれも今の自分には違う気がした。 スマホを手に何度も悩んだ末、海月は決意を固めた。もう少し回復して、退院し、自立した生活ができるようになったら、サプライズで直接会いに行こう。入院中、彼女たちに話したいことが山ほどあるのだから。 しばらくリハビリを頑張っても、海月の脚に回復の兆しは見えなかった。すでに彼女は「回復」を唯一の希望にはしていなかった。異能の力を利用することで、生活は少しずつだが軌道に乗り始めていた───もう以前のようにドラムを叩くことはできないけれど、海月はそれを「大した問題じゃない」と自分自身に言い聞かせていた。あともう少し。もう少し頑張って、もう少し前に進めば、明音たちと再会できる日も遠くはないはずだ─── そんな時だった。突然、スマホからいつもと違う着信音が鳴った。───それは彼女が明音のために設定した特別な通知音だった。海月は慌ててスマホを手に取り、震える指で何度も画面をスワイプして、ようやくチャット画面を開いた。しかし、彼女の目に飛び込んできたのは、想像すらしていなかった内容だった。「鈴羽が行っちゃう。彼女からメッセージが来た時には、もう車は出発してて・・・」 えっ? 一瞬、海月はその内容の意味を理解できず、ただ見慣れない記号が並んでいるだけのように感じた。行っちゃうってどういうこと? どうしてそんなことを? 激しく震える指ではキーボードをうまくタップできず、胸の奥に詰まった無数の疑問をどう表現していいのか分からなくなった。 「鈴羽はどこに行っちゃうの?」 彼女は、自分たちの手が届かない場所へ行ってしまうのだ。そう、鈴羽はここから居なくなってしまう。海月は、鈴羽が繊細で傷つきやすい女の子であることを知っていた。もし、彼女たちの過去がつまったヘテロシティに留まれば、彼女は過去の傷口を何度も開かれ、当時の苦痛を味わい続けることになるだろう。海月には痛いほど分かっていたから、聞く必要はなかった。 「LINESはどうなるの?」 その答えも知っていたから、聞く必要はなかった。たとえ鈴羽がここに残ったとしても、ドラムを担当する海月がいなければ、バンドは活動休止か解散のどちらかの道を歩むしかない───そしてこの2つに実質的な違いはなかった。もちろん、「新しいドラマーを見つけよう」と正論を口にすることはできるが、それは彼女には言えないし、言うべきでもなかった。「LINES」は海月のわがままな願いから生まれたものであり、彼女たち3人のために存在しているのだ。もし誰かがいなくなって、バンドの名前と抜け殻だけが残ったとして、そこに何の意味があるというのか? 「明音はどうするの?」 震えが止まらない指で、なんとかそれだけを送信した。 チャット画面には「相手が入力中」という文字が点滅していた。長い、本当に長い時間。明音も今の自分と同じように、言葉を探して必死になっているに違いない。普段は思ったことを真っ直ぐに口にする明音が、こんなにも追い詰められているのだ。 もし自分が、軽蔑されることや同情されること、置いていかれることを恐れず、彼女たちともう対等でなくなる可能性を受け入れていたら。もし自分に勇気があって、彼女たちの目を真っ直ぐに見て話せていたら。もし自分が・・・ 気の遠くなるような一瞬のあと、ついに画面に新しい文字が表示された。「分からない、ごめん」 海月は震えを抑えきれなかった。画面の文字が、水に落ちた絵の具のように徐々に滲んでいく。 どうして? 解散なんていや。 ずっと一緒にいるって約束したのに。 明音はあんなに歌うのが好きなのに、どうしてステージに立たないの? 言いたいことは山ほどある───でも、自分にはもうその資格も立場もない。 「LINES」を終わらせ、鈴羽が故郷を離れざるを得なくし、明音がもうステージに立てなくなった原因は・・・残酷な運命でも、他の誰かでもなく、自分自身にあるのだから。 それでも、どうしても伝えたいことがあった。たとえもう取り返しがつかないとしても、全てが変わってしまったとしても、今さら遅すぎるとしても、これから先ずっと客席から見上げるしかなくても、二度と彼女の隣に立てなくても、それでも私は・・・ 「私は明音の音楽が好きだよ。お願い、今は無理でも、いつかまた、ステージに立ってほしい」 「約束する。次のステージで絶対に待ってるから」 |
| 在りし日の残響 |
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| きらびやかなステージから遠ざかり、危険な異象依頼からも手を引いた海月は、まるで抜け殻のように無為な日々を過ごすようになった。日常生活とリハビリ以外、やるべきことは何もない。自分を前へと引っ張り続けていた糸が突然プツリと切れ、ナビアプリが強制終了してしまったかのように、彼女は進むべき方向を完全に見失っていた。 かつての彼女は、いつも輝かしい未来を夢見ていた。「LINES」が世界で最も異象を上手く対処できるバンドになること。異象ハンターの中で一番の演奏技術を持つこと。ヘテロシティを飛び出し、あちこちでツアーを開催して伝説のバンドになること!───想像するだけなら、どれだけ大風呂敷を広げてもタダだった。しかし今となっては、その全てが色褪せ、ただ虚しく胸を通り過ぎていくだけだ。 入院中の退屈を紛らわすため、海月は同室になったおばあちゃんの細々とした書類仕事を手伝うようになった。やがて一足先に退院していくおばあちゃんから、「退院したら、これからも手伝いに来てくれないかい?」と誘われた。 ・・・それも悪くないかもしれない。どうせ、今の自分には他に行く当てもないのだから。 過去の全てに別れを告げるように、海月は新しい生活を始めた。スターサインからそれほど遠くない「玉餅商店街」で、彼女はごく普通のアルバイト少女になったのだ。この商店街は生活の活気に満ち、毎日絶えず人々が行き交っている。中には彼女が「LINES」のメンバーだったと気づく者もいたが、大多数は彼女の過去など知らない人々だった。そして今の海月にとって、それは都合がよかった。大人たちは彼女のハキハキとした明るい態度を褒め、子どもたちは宙を浮くクラゲに乗って動き回る彼女の姿に目を輝かせた。いつの間にか、彼女は商店街の店主や常連客の誰もが親しみを込めて呼ぶ「海月ちゃん」になり、ステージの上でスポットライトを浴びていたあの頃の自分は、まるで遠い昔の夢のように霞んでいった。 たった一度だけ、彼女は勇気を振り絞り、仕事帰りにわざわざ遠回りをしてスターサインへ足を運んだことがある。しかし、かつて息を切らして何度も駆け下りたその階段の前に立った時、彼女は残酷な現実に直面した。今の自分が乗っているこのクラゲは大きすぎて、地下へ続く長く狭い階段を降りることができないのだと。 過去へと続く扉は彼女の目の前で物理的に閉ざされ、もう二度と開くことはない。あの時言えなかった言葉、流せなかった涙だけが、鉛のように重く心に沈殿している。明音と鈴羽にもう一度会いたい。もう一度、鈴羽の屈託のない笑顔を見たい。もう一度、明音の力強い歌を聴きたい。けれど、それを言葉にしてしまえば、そのささやかな願いすらも呪いのように歪んでしまう気がして、どうしても口には出せなかった。 それなら、せめて「ムーンドッグナイト」だけは欠かさずに観に行こう。あそこなら、世界中の歌声と夢を詰め込めるほど広大な異象空間だ。この大きなクラゲが一匹紛れ込んだところで、誰も気に留めないだろう。彼女はイベントのたびに出演者リストを見つめ、知っている名前がないかを探しては、静かに肩を落とす。それでも海月は信じていた。───いや、信じていたかった。音楽のために生まれたあの少女が、いつか必ずあのステージに戻ってくることを。 |
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