【スト6】遅らせグラップとは?やり方と仕組みをわかりやすく解説
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ストリートファイター6(スト6)の打撃と投げを両方防ぐ防御テク「遅らせグラップ」を解説。やり方や仕組み、弱点となる「シミー」や「原人狩り」の解説や、トレーニングモードでの練習方法まで網羅しています。
遅らせグラップとは
打撃と投げを両方ガードできるテクニック
相手に攻め込まれている際、防御側は打撃と投げの「2択」を迫られる。打撃はガードしないと食らい、ガードしていると投げを食らう。通常、どちらが来るか予測して防御手段を選択する必要がある。しかし「遅らせグラップ」を用いることで、一つの操作で両方の攻撃に対し自動的に正解の防御を選択可能となる。
グラップってどういう意味?
グラップとは「投げ抜け」を指す格闘ゲーム用語。由来は『ストリートファイターⅢ』のシステム「グラップディフェンス」からきている。現在のゲーム内における正式名称ではないが、古くからの格ゲー用語として広く定着している。
習得すると防御力が格段に上昇する
遅らせグラップを習得すれば、打撃と投げのどちらが来るかを予測する必要がなくなり、被攻撃時の防御力が格段に上昇する。特に対戦相手がこのテクニックを知らない場合、崩すことが極めて困難な防御手段となるため、早期に習得することで長期にわたり役立つ技術だ。
万能な防御方法ではない
遅らせグラップは強力な防御手段だが、万能ではなく弱点も存在する。相手が対策を知っている場合、手痛いダメージを受けるリスクがあるため、手癖になりすぎないよう注意が必要。
遅らせグラップのやり方
一瞬ガードしてから投げ抜けを行う
遅らせグラップの操作は単純だ。自身のキャラクターが攻められている瞬間に、一瞬だけガードしてから投げ抜けを入力するだけで良い。具体的には、6フレームほどしゃがみガードをしてから投げ抜けを行えば遅らせグラップとなる。入力が早すぎると打撃に負け、遅すぎると投げに負けてしまうため、適切なタイミングを掴めるよう練習が必要だ。
遅らせグラップの仕組み
打撃と投げの時間差を使った防御方法
遅らせグラップは、単純に言えば打撃と投げを食らうタイミングの時間差を利用した防御方法だ。相手の打撃の大半は4F〜6F程度のタイミングで飛んでくるため、その間ガードを入力しておくことで打撃はガードできる。
一方、投げの発生は5フレームだが、その後9フレームの投げ抜け猶予が存在する。つまり、開始から14フレーム目までに投げ抜けを入力すれば投げは成立しないため、一つの行動で両方に対応できる。
遅らせグラップの弱点
垂直ジャンプ(原人狩り)
遅らせグラップの弱点は、相手が投げ間合い内にいない場合、投げ抜けのモーションが漏れて大きな隙をさらしてしまう点にある。そのため、被起き攻め時にこちらが遅らせグラップを入力した際、相手が「垂直ジャンプ」をしていると、投げ抜けのモーション(空振り)が出てしまい身動きが取れなくなる。
その結果、落下してきた相手のジャンプ攻撃からフルコンボを食らう。この対策行動は俗に「原人狩り」と呼ばれる。
なんで原人狩りっていうの?
かつて『スト4』時代、遅らせグラップはリスクが極めて低い防御手段であり、多くのプレイヤーの手癖となっていた。仕様が変更された現在でも、この古い手癖が抜けず「進化していないプレイヤー」を「原人」と揶揄し、それを垂直ジャンプで倒すことから「原人狩り」と呼ばれるようになった。
シミー(投げ抜け狩り)
遅らせグラップは、意図的に投げ抜けを漏らさせる「シミー」にも弱い。シミーとは、後ろ下がりで投げ間合いの外へ移動し、相手の漏らした投げ抜けモーション(空振り)を狩り取る行動だ。パニカン始動となるため被ダメージが非常に高く、相手キャラによっては1コンボで体力の6割以上を奪われることもあるため、高いリスクがある。
遅らせグラップ練習の準備(レコード)
| 遅らせグラップ練習の準備 | |
|---|---|
| 1 | トレーニングモードに入り、2Pキャラクターセレクトをリュウ(クラシック)にする。 |
| 2 | メニューから「レコード設定」を開き、記録タブに移動する。 |
| 3 | スロット1でレコード開始を選択するとリュウを操作できるので、以下を記録する。1,前歩きしゃがみ中K 2,キャンセルラッシュ 3,立ち中P 4,投げ |
| 4 | 再度メニューを開き、スロット2に以下を記録する。1,前歩きしゃがみ中K 2,キャンセルラッシュ 3,立ち中P 4,立ち中P |
遅らせグラップの練習方法
1,再生設定を行う
レコーディングが完了したら「再生」タブへ移動する。スロット1と2を「ON」にし、「レコード再生開始」を選択するとランダムでスロット1と2が再生される。
2,実践する
ダミーがランダムに攻めてくるため、以下の手順で防御をしよう。その後に画面上の挙動で成功か失敗を判断し、安定して成功するまで続けよう。
防御手順まとめ
| 遅らせグラップの防御手順 | |
|---|---|
| 1 | ダミーの接近に対してしゃがみガードをする。 |
| 2 | 2,「しゃがみ中K(ラッシュ)>立ち中P」までをガードし続ける。 |
| 3 | 3,次の攻撃(立ち中P)が来るタイミングまで一瞬待ち、素早く投げ抜けを入力する。 |
3,結果を確認する
投げは投げ抜け、打撃はガードできていたら遅らせグラップに成功している。どちらかを受けてしまった場合、投げ抜けの入力が遅いか早いかが主な原因なので、失敗パターンを見て入力タイミングを調整しよう。
結果確認表
| 成功 パターン |
スロット1(投げ)が再生された場合 投げ抜けが発生する。スロット2(打撃)が再生された場合 相手の2発目の打撃(立ち中P)をガードできている。 |
| 失敗 パターン |
相手の打撃を食らってしまう 投げ抜けの入力が早すぎる。相手の投げを食らってしまう 投げ抜けの入力が遅すぎる。 |
遅らせグラップのまとめ
強い防御手段だがリスクも高い
遅らせグラップは打撃と投げを両方ガードできる有用なテクニックである一方、シミーや垂直ジャンプされると大ダメージを受けるリスクもある。そのため、防御方法を遅らせグラップだけにせず、リバサ暴れやリバサバクステ、前ジャンプ入れっぱなど防御方法の一つとして考え、相手に的を絞られないように使おう。
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