【デスストランディング】ストーリー(ネタバレ込み)と世界観・登場人物のネタバレ解説
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『デスストランディング』における、ストーリー(ネタバレ込み)と世界観・登場人物のネタバレ解説を記載している。考察や世界観についても解説しているため、デスストを楽しむ際にどうぞ。
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ストーリーのネタバレを含む記事です |
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この記事には、デスストのストーリーのネタバレを含む解説・考察を記載しているので、閲覧の際はご注意ください。 |
世界観の解説と デススト用語集 |
ストーリーのネタバレと登場人物 | 作品の考察 (ネタバレ込み) |
ストーリー(ネタバレ込み)
1 | サムの旅の始まり |
2 | アメリカ大陸中部の旅 |
3 | ママーとロックネとの出会い |
4 | ハートマンとの出会い |
5 | ヒッグスとの決戦 |
6 | アメリの奪還 |
7 | エンディング |
1:サムの旅の始まり
自殺死体の運搬とヒッグスとの出会い
物語の舞台は、「デス・ストランディング」という怪異により分断された北アメリカ。触れたものを老化させる時雨(タイム・フォール)の降る世界で、「伝説の配達人」と呼ばれるサム・ポーター・ブリッジズは、今日も配達業に従事していた。
その日、物資の配達を終えたサムは、死体処理班のイゴールより、自殺死体のネクローシス(死体のBT化)被害を防ぐため、死体の運搬を依頼される。サムはBTの気配を感じられるレベル2のDOOMS(能力者)だからだ。
しかし、サムたちは道中でBTを召喚するテロリスト「ヒッグス」に襲われる。BTと人間の接触により、ヴォイドアウト(対消滅)が発生し、セントラル・ノットシティは消滅した。しかし「帰還者」という特異な体質を持つサムは、ヴォイドアウトから生還した。
世界観の解説とデススト用語集 |
ヴォイドアウトの発生条件と効果 |
依頼No.1の攻略 |
ブリッジズへの加入と大統領焼却
ヴォイドアウトから生還したサムは、アメリカ再建に燃える組織・ブリッジズ(BRIDGES)に救出された。その後サムは隔離病棟にて療養する大統領・ブリジットとの面会を果たす。
ブリジットは、アメリカ再建のための協力をサムに依頼した。そして「あなたをビーチで待っている」という言葉を残して息絶えてしまう。大統領の死体のネクローシスを防ぐため、サムは大統領の死体の焼却を命じられ、焼却場へ向かう。
サムは大統領の死体を無事焼却したが、もう1つの荷物「BB(ブリッジ・ベイビー)」の焼却も命じられる。まだ生きている胎児の殺害に抵抗を示すサムに、突如BTが襲いかかった。サムは処分するはずのBBを装備し、無事BTの座礁地帯から帰還した。
BB(ブリッジ・ベイビー)の解説とあやし方 |
依頼No.2の攻略 |
新大統領アメリから託された「アメリカ再建」
ブリッジズの施設へ戻ると、サムは大統領ブリジッドの娘・アメリと、ホログラムでの面会を果たす。BTを視認できる力を持つDOOMS(能力者)のアメリは、アメリカ再建のために大陸を横断していた。
アメリは不思議な体質を持つ女性で、肉体が「ビーチ」にあるため年を経ても外見が変わらない。そして現在アメリは、西海岸のエッジ・ノットシティでテロリスト集団の分離破壊主義者(ディメンションズ)に捕縛されているという。
分離破壊主義者は、ヴォイドアウトを起こして都市破壊を行う。そのため、再びアメリカを繋ぎUCA(都市連合)を作り結束しなければならない。アメリは、各地のカイラル通信を起動させ、都市間を繋ぐ任務をサムに託した。
カイラル通信の解説とエリア一覧 |
依頼No.3の攻略 |
2:アメリカ大陸中部の旅
カイラル通信の拡大とBBのフラッシュバック
サムは、アメリカ再建という大義には乗り気ではなかったが、アメリ救出のために意欲を燃やした。そして元々優秀な配達人のサムは、孤立を選ぶ「プレッパーズ」と呼ばれる人々の元へも物資を届け、順調にカイラル通信エリアを拡大する。
また、ブリッジズのメンバーは、「DOOMS」であり「帰還者」でもあるサムの体質研究に意欲的で、排泄物からの武器精製などで旅を補佐した。サムが装備するBBのメンテナンスも、ブリッジスのデッドマンが行なってくれた。
しかしサムは、BBと接続する際に見るフラッシュバックに悩まされていた。フラッシュバックはBBの記憶らしいが、いつも「クリフ」という名の謎の男が登場し、BBに父親のようなまなざしで優しく話しかけるのだった。
プレッパーズの解説と依頼一覧 |
依頼No.4の攻略 |
ヒッグスとの再戦とフラジャイルとの出会い
カイラル通信網の拡大を進め、レイク・ノットシティへ到達した時、サムは再びテロリストのヒッグスと対峙する。ヒッグスの召喚したBTを撃破し、サムは湖を渡った。
湖を渡ったサムは、レベル2のDOOMSであるフラジャイルと出会う。フラジャイルは過去にヒッグスと手を組んでいたが、手酷い裏切りを受けて配達網をテロに利用されたため、ヒッグスに激しい恨みを持っていた。
そこでフラジャイルは、各地に瞬間移動できる能力「フラジャイル・トラベル」でサムの補佐をする代わりに、ヒッグスを倒すことを依頼する。
ファストトラベルのメリットとやり方 |
依頼No.14の攻略 |
依頼No.38の攻略 |
3:ママーとロックネとの出会い
スーパーセル(嵐)と謎の男クリフ
次の目的地であるサウス・ノットへ向かう途中、サムはスーパーセルと呼ばれる大嵐に巻き込まれる。スーパーセルとは、カイラル濃度が急激に上昇する謎の現象だ。
サムは、大嵐の中で謎の戦場へワープし、BB接続時のフラッシュバックで見る男「クリフ」との邂逅を果たした。サムの装備するBBを執拗に狙うクリフを倒すと、サムは元の世界に帰還していた。
依頼No.39の攻略 |
BTの母「ママー」との出会い
サウス・ノットへ到着すると、サムはブリッジズのメンバー「ママー」と出会う。ママーは過去に赤子を出産していたが、赤子はこの世ではなく「あの世」に生まれたBTだった。BTと繋がったままのママーは、研究施設から移動できずにいた。
しかし、スーパーセル(大嵐)の抑制機能をQpidに復元するため、ママーは研究施設を出て、双子の妹ロックネに会う必要があった。そのためママーは、BTの赤ちゃんと自分自身を繋ぐ「臍帯(さいたい・へその緒のこと)」の切断をサムに依頼する。
ママーの赤子は、実は双子の妹ロックネの卵子を使って妊娠した子だった。子供が欲しいが子宮がない妹のために、ママーは赤子を産んだのだ。しかし赤子がBTとして生まれたことで、姉妹間の絆はこじれてしまっていた。
臍帯切りの方法とメリット |
BTの解説と攻略方法 |
双子の妹ロックネとの出会いとママーの死
サムはママーが手錠端末に追加してくれた「臍帯切り」の機能で、サムはママーとBTの赤ちゃんの繋がりを切断した。そしてサムはママーを連れ、ロックネの待つ研究施設へと向かう。
ロックネに会うと、ママーはQpidの復元を託して事切れた。実はママーは子供を出産した時点ですでに死んでおり、「あの世」に生きるBTの赤ちゃんとの繋がりでかろうじて生を得ていたのだ。
ロックネは姉の遺志を継いでQpidを復元し、ブリッジズに加入した。そしてカイラル通信がマウンテン・ノットにも拡大された。
依頼No.46の攻略 |
ママーのキャラ設定とネタバレ解説とキャスト |
4:ハートマンとの出会い
BB「ルー」の異変
サムは装備しているBBに、死産した子の名「ルー」と名付け、絆を感じていた。しかしBBに異常が現れたため、デッドマンが預かることになる。BBルーはサムとの繋がりが強くなりすぎたために、一度初期化する必要が生じたのだ。
BBは無事復旧したが、デッドマンとBBがいるマウンテン・ノットの小屋にスーパーセル(嵐)が起きたため、サムは小屋へ向かう。するとデッドマンとサムはBBと共にスーパーセルに巻き込まれ、再び「謎の戦場」へワープする。
謎の戦場でサムは再び「クリフ」と出会う。サムのBBを執拗に狙うクリフを再び撃破し、デッドマンとサムは謎の戦場から現世へ帰還した。どうやら「謎の戦場」は、多くの人々の恐怖や怨恨が集って出来た集合的ビーチのようだ。
依頼No.54「戦場から脱出せよ」の攻略 |
ハートマンのキャラ設定とキャストの解説 |
ママーの遺体運びとハートマンとの出会い
最終目的地エッジ・ノットへ到着する前に、サムはブリッジズのメンバー「ハートマン」からママーの遺体の配達を依頼される。そのためサムはママーを背負い、ハートマンの元へ向かう。
ママーの遺体は、死後48時間以上経っても、なぜかネクローシスを起こしていなかった。ママーの遺体の謎を解明できれば、デス・ストランディングを乗り越える鍵になるとハートマンは踏んだのだ。
依頼No.55の攻略 |
ママー・ブリジット・アメリは「絶滅体」だった
分かったことは、ママーはあの世と繋がる臍帯を持つ「絶滅体」だということだ。あの世と繋がる「絶滅体」は、年を取らないしBTを呼び寄せられる。さらに、前大統領ブリジットとアメリも絶滅体であることが判明した。
絶滅体の中でも強力なアメリを利用すれば、大規模な「絶滅期」を引き起こし、人類を滅ぼせる。ゆえにヒッグスはアメリを捕縛しているのではないか。明らかになった事実にサムたちは震え、一刻も早く西へカイラル通信を繋げる決意を固くした。
アメリのキャラ設定とネタバレ解説とキャスト |
5:ヒッグスとの決戦
絶滅計画に利用されていたサム
西に渡ると、ヒッグスが待っていた。ヒッグスは、サムが繋げたカイラル通信をアメリのビーチに繋げ、大量の反物質を個人のビーチに流して再びデス・ストランディングを起こそうとしていた。つまりサムは人類滅亡計画に利用されていたのだ。
サムはフラジャイルの力でアメリのビーチに飛び、ヒッグスを倒した。しかし絶滅体であるアメリが人類の脅威であることに変わりはない。サムとアメリはビーチを通り、ブリッジズの待つ東へ向かう。
エピソード9:ヒッグス |
ヒッグスのキャラ設定とネタバレ解説とキャスト |
ダイハードマン・クリフ・アメリの対決
東へ戻る途中のビーチで、死んだはずのブリジット大統領とダイハードマンが対峙していた。ブリジットが海を指し示すと「クリフ」が現れる。クリフがダイハードマンに詰め寄ると、ダイハードマンは何故か泣き崩れ、「ジョン」という本名を口走る。
次にクリフはブリジットに「BBを還せ」と迫る。ブリジットがBBの居場所であるサムを指し示すと、クリフはサムを攻撃する。するとアメリが突如「来ないで!」と叫び、サムは崖下に突き飛ばされてしまった。
ダイハードマンのキャラ設定とネタバレ解説とキャスト |
クリフのキャラ設定とネタバレ解説とキャスト |
6:アメリの奪還
BB実験とクリフの真実
サムはタールベルト東のプライベートルームで目覚めた。今や、北アメリカ全土の通信が不安定になっている。とにかくアメリのビーチへ赴かなければ「デス・ストランディング=人類滅亡」は免れられない事態となっていた。
ブリッジズの調査で、クリフの素性も明らかになった。クリフはBB初期実験に関わり自分の赤子を実験に差し出していたが、BB実験計画は、赤子をカイラル通信網の拡大の触媒とする非人道的な実験だった。
BB実験の真実を知らされたクリフは激怒した。そして激怒のままに死亡したため、死後もなお自分の赤子であるBBを取り戻そうと執着し、サムに襲いかかっていたのだ。
クリフのキャラ設定とネタバレ解説とキャスト |
絶滅体・アメリの真実
アメリの真実も判明した。アメリとブリジットは1つの存在であり、アメリは人々の個人ビーチを束ねる「上位次元ビーチ」を有する「絶滅体」だった。ゆえにアメリは、人々がいつか絶滅する未来(絶滅夢)を見る力を持っていた。
つまりアメリはいつか絶滅する未来を憂い、今すぐ人類を絶滅させようと策謀していたのだ。サムはアメリに「絶滅」を思いとどまらせるため、フラジャイルの力を借りてアメリのビーチへ飛ぶ。
依頼No.69「彼女のビーチへ」の攻略 |
アメリのキャラ設定とネタバレ解説とキャスト |
7:エンディング
世界最初のBBだったサム
ビーチでサムはアメリと再会した。アメリは、1人で絶滅を見届けるのが耐えられず、サムを利用していたことを告白する。しかしアメリは自らのビーチを閉じて世界との繋がりを断ち、ラスト・ストランディングを引き起こさないことを選んだ。
アメリは多くの真実を語った。ラスト・ストランディングの発生には「絶滅体」の一部であるサムが必要だったこと。また、サムは最初のBBであり、クリフの息子だったこと。全てを知ったサムは、ビーチから現世へ帰還する。
サムのキャラ設定とネタバレ解説とキャスト |
UCAの設立とルーの産声
破壊を免れたアメリカは、ダイハードマンを大統領に迎え、無事UCAとしての統合を果たした。そしてサムは最後の配達任務として、死んだBB「ルー」のネクローシスを防ぐため、焼却場へ向かう。
しかしBBルーに絆を感じていたサムは、どうしてもルーの焼却などできない。サムは小さな望みと共に、「起きろ」と呼びかけ、幾度もルーの体をさすった。すると奇跡が起きた。ルーは、小さな泣き声を上げて息を吹き返したのだ。
サムは安堵の笑みを浮かべ、ルーを抱いて外に出た。すると、今まで降っていた時雨が嘘のようにやみ、虹がかかった。虹は、サムとルーに柔らかな光を投げかけていた。
依頼No.70「BBを焼却所へ運べ」の攻略 |
クリア後の追加要素とやりこみ要素 |
評価レビューとプレイの感想 |
世界観のネタバレ解説
デス・ストランディング | 絶滅体 |
ビーチ | BT |
BB(ブリッジ・ベイビー) | 臍帯 |
絶滅期 | - |
デス・ストランディング
人類を絶滅させる「死の座礁」
デス・ストランディング(DS)は別名「死の座礁」「絶滅期」とも呼ばれる。DSは過去に何度も起きており、サムが経験しているのは第六のDSだ。
第六のDSではアメリの画策により、全ての生命を跡形もなく消滅させる史上最強規模の絶滅期、「ラスト・ストランディング」になるはずだった。しかしサムたちの尽力によりアメリは思いとどまり、DSの遅延を決意する。
アメリは元々は人類絶滅を回避するために尽力していたが、不可避の事実に絶望した。それゆえ、どうせ絶滅する未来なら能動的に絶滅の時期を早めるのが人類の生物としてのあがきだという考えから、DS発生を画策したのだった。
ヴォイドアウト(対消滅)の発生条件と効果 |
絶滅体
あの世と繋がるネクローシスしない種
絶滅体とは「臍帯(へその緒)」であの世と繋がった存在で、老いることがなく、BTを呼び寄せられる。アメリは最も強い絶滅体だった。そのため、人類を絶滅させるデス・ストランディングを起こす因子を持っていた。
ブリッジズのメンバー・ママーも、絶滅体の一人だった。絶滅体は臍帯であの世と繋がっているが故、遺体はネクローシスしない。ママーの遺体の解明が「絶滅体」へたどり着く鍵となり、DS阻止を大きく推進した。
ネクローシスの解説と防ぐ方法 |
ビーチ
個人が持つ「あの世」
ビーチとは、個人が持つ「あの世」に似たもので、個人の心象風景が投影される空間だ。ただし、戦争のように一度に多くの人間が恐怖と共に死ぬと、多数の人間が共有する集合的ビーチを形成する場合がある。
アメリは強力な絶滅体だったため、アメリのビーチは個人のビーチを束ねる「上位次元ビーチ」だった。そのため、アメリのビーチから絶滅因子を流せば全人類の絶滅が可能だったのだ。
ビーチは子宮から生まれた人間なら誰もが持つ大切な空間であるのみならず、ビーチを経由することで瞬間移動も可能にする。フラジャイルの使う「フラジャイル・ジャンプ」も、ビーチを経由した瞬間移動である。
フラジャイルジャンプのメリットとやり方 |
BT
あの世と繋がる死の世界の存在
BTとは、あの世と臍帯で繋がっている存在で、死んだ人間の魂に近い存在だ。サムは道中しばしばBTと戦闘するが、BT自体が悪の存在というわけではなく、ママーの子供のように害意のないBTも多く存在する。
BTの「臍帯」を切るとBTは消滅(成仏)する。サムの血液を使った武器「コード・カッター」なら、BTの臍帯を切断可能だ。物語半ばでサムはママーとママーの子供の繋がりを断ち、ママーをロックネと会わせることに成功した。
BTの解説と攻略方法 |
BTの由来はBeached Thing(座礁体)?
BTという名称の由来はゲーム中では名言されていないが、「Beached Thing」の略だという説が有力だ。Beached Thingとは日本語訳にすると「浜辺に打ち上げられたもの(座礁体)」という意味になり、ゲーム中のBTの存在とも重なる。
BB(ブリッジ・ベイビー)
カイラル通信網の人柱となった胎児
BBとは、デスストランディングの原因解明に役立つとして研究されていた胎児だが、研究途中で逆にヴォイドアウトを起こしたために封印されていた。しかしどういう訳かBBは分離過激派の手に渡り、再び世に姿を現した。
BBはスティルマザー(脳死母)と呼ばれる母体の子宮で育ち、28週前後で取り出されて特製ポッド内に入れられる。BBはカイラル通信拡大の触媒としても役立つため、サムが繋いできたカイラル通信端末の中にはそれぞれBBが埋め込まれていた。
サム自身、実は世界最初のBBだった。父はクリフであり、クリフはBB実験の非人道的な内容に激怒してBB=サムを奪還しようとしていたが、志半ばで絶命したためBBに執着するBTとなり何度もサムの前に立ちはだかる。
BB(ブリッジ・ベイビー)の解説とあやし方 |
BB-28について
BB-28はサムが装備しているBBで、28番目のBBという意味だ。エンディングでサムがBB-28を「ルイーズ(女児名)」と呼ぶことからBB-28は女児であり、ゆえにサムが自身の失った子=ルーと重ねていた、と推察される。
サムはDS阻止の旅で壮絶な経験をしたが、その果てに自身の娘(に近しい存在)と再会できた、と考えれば、サムの旅は救済に満ちたものだと考えられよう。なお、BB-28自身がサムの娘「ルイーズ」だという考察も存在する。
臍帯
魂とあの世を繋げるへその緒
臍帯とは、デスストの世界において、BTや絶滅体と「あの世」を繋げるへその緒のようなものだ。例えばママーの場合では、ママーはあの世にいるBTの赤子と臍帯で繋がっているがゆえ、既に死んでいる肉体を生き長らえさせることが可能だった。
「つながり」をテーマにしたデスストにおいて臍帯もまた、つながりを象徴する重要な要素である。ママーにおいては臍帯はママーの体を1箇所に固定する枷だったが、物語終盤においては臍帯は、サムを現世に呼び戻す「絆」の象徴としても描かれた。
臍帯切りの方法とメリット |
絶滅期
生物の進化に欠かせなかった大量死滅の現象
絶滅期とは、デスストの世界において過去5度起きている生物の大量絶滅の現象のことだ。絶滅期を経て生物は進化を遂げていると考えられているが、サムたちが経験しようとしている第6の絶滅期・ラストストランディングは、アメリが意図的に起こそうとしているものだった。
登場人物のネタバレ解説
サム | アメリ |
クリフ | フラジャイル |
ヒッグス | デッドマン |
ママー | ハートマン |
ダイハードマン | - |
サム・ポーター・ブリッジズ
サムは元ブリッジズのメンバーでレベル2のDOOMSだ。妻ルーシーの死を受け入れられずに死体を隠したためにヴォイドアウトを起こし、責任を感じてブリッジズを退いた。
サムの死産した子はルーという名で、サムはBB-28に同じ名をつけ絆を感じていた。また、サムはBB初期実験における最初のBBだった。サムは非人道的なBB計画の人柱に捧げるところだったが、計画は中止になりブリジットに育てられる。
アメリ
アメリは「絶滅体」であり、人類が絶滅する未来を見れる高レベルのDOOMSだ。アメリのビーチは、人々の個人ビーチを束ねる「上位次元ビーチ」で、アメリの意志で人類を一気に絶滅に追いやることができた。
しかしアメリは思いとどまり、自らのビーチと世界を切り離すことで絶滅の遅延を決意する。アメリは元々は人類絶滅を防ぐため奔走していたが、不可避の事実に絶望してラスト・ストランディングの発生を画策したのだった。
クリフ
クリフはBB初期実験の関係者であり、自分の赤子をBB実験に捧げた男だ。しかしBB実験の非人道的な内容を知り、BBを奪い返そうと思いながら死んだために、BBに執着を持っている。
クリフが提供した赤子はサム自身であった。また、ダイハードマンを何度も戦場から生還させているため、ダイハードマンから絶大な尊敬を得ている。
フラジャイル
フラジャイルはフラジャイル・エクスプレスの社長だ。過去、ヒッグスと手を組んでいたが裏切られ、配送網をテロに利用されたためにヒッグスを恨んでいる。
フラジャイルはヒッグスにより、時雨の中を下着姿で核爆弾の配達を強制された。そのため、体が老化しており、心にも大きな傷を負った。
ヒッグス
ヒッグスは分離過激派のリーダーで、レベル7のDOOMSだ。ヒッグスは最初はフラジャイルと組んで配達網の拡大を目論むだけの男だったが、アメリに取り込まれ、ラスト・ストランディングによる人類絶滅計画に利用されていった。
エピソード9完了後に入れる「ヒッグスの部屋」の中の落書きを読むと、ブリッジズとサムを恨みアメリに心酔するヒッグスの状況が伺える。ヒッグスはある意味純粋な青年だったのであり、強大な力をアメリに利用された、DSの被害者の一人ではないかと筆者は考える。
ヒッグスの部屋の落書きの和訳
ヒッグスの部屋の入り方と場所 |
英文 | 和訳 |
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FUCK SAM! GO TO HELL WITH YOU! | サムのくそったれ!地獄に連れてってやる! |
GAME OVER SAM! NO CONTINUES FOR YOU | ゲームオーバーだ、サム!コンティニューなんかない! |
BRIDGES can't make bridges. Who Needs Bridges? | ブリッジズはみんなの橋になんてなれなかった。ブリッジズなんて必要ない! |
Amelie! Amelie! The one, true Savior! | アメリ!アメリ!まさに真の救世主! |
I'm bound to all of it this world, that warold and our sweet little angel of death | 俺はこの世界全てに縛られてる。この世界と、俺たちの可愛い死の天使にな |
Hot pizza forever! Cold pizza is for the dogs! | ホットピザよ永遠に!冷えたピザは犬にくれてやる |
HIGGS WAS HERE | ヒッグスここにあり |
The world is calling deliverries, but I NEED MORE POWER! | 世界は配達人を呼んでいる!けど俺はもっと力が欲しい! |
I AM THE PARTICLE OF GOD. | 俺は神の粒子だ |
This world needs voidouts! | 世界はヴォイドアウトを求めてる! |
デッドマン
デッドマンは体の7割が死人の臓器(多能性幹細胞)でできている。子宮から生まれた存在でないがゆえビーチを持たず、人との繋がりも持たない。そのためデッドマンはビーチに憧れ、ブリッジズに加入したのだった。
ママー
ママーはブリッジズのメンバーで、装備開発を担当する女性。ママーは卵子を持たず、双子の妹のロックネの卵子を使って妊娠したが、赤子は現世ではなく「あの世」に生まれたBTだった。
ママーの死体は絶対死体と呼ばれる完璧な死体で、ネクローシスしない。ママーはブリジットやアメリと同じ「絶滅体」だった。
ダイハードマン
ダイハードマンは本名をジョンと言い、BB初期計画に関与していた。BBを守ろうとするクリフを殺害した本人だが、実際は何度も戦場から自分を救ったクリフを心底尊敬していた。
ダイハードマンはアメリの次の大統領に就任する。ダイハードマンはブリジットを愛しており、ダイハードマンがカイラル通信網の拡大に尽力しアメリカ統合を果たしたのは、ブリジットへの愛ゆえだった。
ハートマン
ハートマンはブリッジズのメンバーで、ビーチ研究家だ。ハートマンは特殊な体質で、21分ごとに心停止し、3分間ビーチに行っては再び蘇生する。彼は死んだ家族を探してビーチをさまよっており、ビーチ訪問数は21万8550回を超える。
ハートマンはネクローシスしないママーの死体の謎を解き明かし、デスストランディング阻止の大きな力になった。またダイハードマンとアメリ、クリフの調査にも尽力した。
世界観の解説とデススト用語集 |
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