【FGO】カエサルの元ネタと史実解説
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FGO(フェイトグランドオーダー)のサーヴァント「ガイウス・ユリウス・カエサル」の元ネタである史実を解説。原典となる神話や歴史、史実と設定の相違点や登場済みのサーヴァントとの関係性を掲載しているので、FGO(FateGO)を考察する参考にどうぞ。
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カエサルの元ネタ
カエサルのプロフィール
出典 | 史実 |
地域 | 欧州 |
時代 | 紀元前1世紀 |
誕生年 | 紀元前100年頃 |
没年 | 紀元前44年3月15日 |
カエサルの史実・伝承
カエサルの出自
父親で自身と同名のガイウス・ユリウス・カエサルと、母のアウレリア・コッタの間に生まれる。誕生年は紀元前100年、もしくは紀元前102年で、誕生日は7月12日か13日と諸説ある。
名前は英語読みの「ジュリアス・シーザー」でも知られる。古典ラテン語名である「ユリウス」は氏族名、「カエサル」は家名、「ガイウス」が自身の名前を意味する。
後に「カエサル」という名はローマ皇帝が帯びる称号の1つになり、ドイツ語の「カイザー」やロシア語の「ツァーリ」など皇帝を表す言葉の語源になった。
カエサルの亡命
幼年期のカエサルについて、はっきりと言及した文献が存在しない。紀元前84年にカエサルの父が死去し、家長を継ぐことになる。また、翌年にカエサルは神祇官を務めた。
しかし政敵だったルキウス・コルネリウス・スッラがローマ市を制圧すると、カエサルはローマから亡命。スッラが亡くなる紀元前78年までカエサルはローマに帰還できなかった。
その後、ローマに帰還したカエサルは軍団司令官、財務官、上級按察官と次々に就任。持ち前の弁舌と卓越した政治力で、民衆から絶大な支持を誇っていた。
三頭政治
紀元前60年、カエサルは共和政ローマにおける最高職である執政官(コンスル)を目指していた。カエサルは元軍団総司令官のグナエウス・ポンペイウスと手を組み、無事に2人は当選する。
さらに、多大な経済力を有し、莫大な借金を抱えたカエサルの債権者であったマルクス・リキニウス・クラッススを引き入れる。カエサル、ポンペイウス、クラッススによる第一回三頭政治を結成し、強大な政治力を形成した。
ガリア戦争からローマ内戦まで
その後、カエサルは紀元前58年から紀元前51年にかけてガリアに遠征し、その全域を征服。ガリア戦争と呼ばれるこの戦いでカエサルは総督として大活躍し、一連の経緯を「ガリア戦記」として自ら著した。
しかし紀元前53年にクラッススが戦死し、三頭政治が崩壊。ポンペイウスはカエサルと対立し、ローマ内戦が始まった。
カエサルはローマを制圧し、ポンペイウスに勝利。ポンペイウスは協力を得たエジプトに敗走するも、プトレマイオス13世の計略によって裏切られ船の上で殺害された。
クレオパトラとの出会い
ポンペイウス亡き後、カエサルはエジプトに上陸。エジプトではクレオパトラ7世とプトレマイオス13世の姉弟が権力を巡り争っていた。
カエサルは両者の仲介に入るが、プトレマイオス13世から攻撃を受けたことでクレオパトラ7世に味方する。カエサルの率いるローマ軍によってクレオパトラ7世は勝利し、弟のプトレマイオス14世と2人でファラオの地位に就いた。
その後カエサルはクレオパトラ7世と親密になり、2人の間にカエサリオンという息子を設ける。カエサルはエジプトを発った後、クレオパトラ7世をローマに招いている。
終身独裁官への就任
紀元前45年、カエサルは終身独裁官になり、ローマの確固たる支配権を持つ。カエサルは共和制を廃止し、ローマを帝政樹立に向けて改革を進めた。
しかし共和制の維持を望んだ元老院派によって暗殺が計画される。暗殺に加担した人物には、カエサルが寵愛していたマルクス・ユニウス・ブルトゥスも含まれていた。
カエサルの最期
カエサルは終身独裁官に就任後「身の安寧に汲々としているようでは生きている甲斐がない」として、自身の護衛隊を解散させていた。
その結果、ポンペイウス劇場に隣接する列柱廊でカエサルは23もの刺し傷を受けて暗殺された。殺される際に「ブルトゥス(ブルータス)、お前もか」と叫んだとされ、この言葉はシェイクスピアの戯曲で有名な台詞になった。
カエサルは遺言状で大甥のガイウス・オクタウィウス・トゥリヌスを第一相続人に指名。後にオクタウィウスは政敵となったクレオパトラ7世を自殺に追いやり、カエサリオンを殺している。
宝具の元ネタ
クロケア・モース
宝具名 | 黄の死 『クロケア・モース』 |
||
ランク | B+ | 種別 | 対人宝具 |
レンジ | 1〜2 | 最大捕捉 | 1人 |
宝具説明
黄金の剣。真名解放すれば、自動的に命中する初撃の後、幸運の判定を「失敗するまで」行い、連続成功した回数だけ追加攻撃を与えることが可能。超・連続攻撃。
こと近接戦闘に於いてはまさしく見敵必勝の威力を有するが、本人は剣を抜きたがらない。生前、うっかり敵の盾に刺さったまま紛失しかけてしまったのが忘れられないらしい。
宝具名の由来
ジェフリー・オブ・モンマスが記した偽史書「ブリタニア列王史」にて登場するカエサルの武器「クロケア・モルス」が由来。
クロケアモルスはラテン語で「黄橙色の死」を意味する。
Fateシリーズでの設定
史実との相違点
FGOではデブ
史実でのカエサルは、背が高く引き締まった体をしていたとされているが、FGOでは恰幅の良い姿になっている。昔は痩せていたようで、イベントでは「ストレス太り」だと推測されていた。
なお、当時の美男子の条件は「細身で女と見紛うほどの優男」だったそうで、カエサルは当てはまらなかった。
史実ではハゲ
史実でのカエサルは、頭髪が薄かったと伝わっている。政敵にハゲを揶揄され続け、部下からも凱旋時に「ハゲの女たらし」と呼ばれていた。
ハゲを隠すのに苦労したらしく、内戦を終結させた業績からいつでも月桂冠を被る権利を与えられたときは、ハゲを隠せるため大変喜んだという。
ちなみに前髪の薄さを隠すためにカエサルが工夫していた髪型は「シーザーカット」と呼ばれ、古くからヨーロッパのヘアスタイルとして伝わっている。
FGOでの小ネタ
イベントでの活躍
カエサルはサービス開始当初から実装されてたサーヴァントで、これまで様々なイベントに登場している。
しかし、大体は詐欺行為を働き、事件の黒幕扱いされることが多い。また、史実と同じく女たらしな一面もあり、よく浮気現場をクレオパトラに目撃されている。
関係の深いサーヴァント
キャラ名 | カエサルとの関係 |
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クレオパトラ |
生前の愛人。聖杯にかける願いは「彼女と再会し、息子カエサリオンを認知すること」になっている。 |
ロムルス |
尊敬するローマの神祖。 |
ネロ |
自身の遠い子孫として可愛がっている。 |
カリギュラ |
後世のローマ皇帝。カエサルは弟分のように扱う。 |
関連リンク
参考文献
・FGOマテリアルⅠ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia
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