【FGO】ロムルスの元ネタと史実解説
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FGO(フェイトグランドオーダー)のサーヴァント「ロムルス」の元ネタである史実を解説。原典となる神話や歴史、史実と設定の相違点や登場済みのサーヴァントとの関係性を掲載しているので、FGO(FateGO)を考察する参考にどうぞ。
©TYPE-MOON / FGO PROJECT
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ロムルス |
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ロムルスの元ネタ
ロムルスのプロフィール
出典 | 史実、ローマ神話 |
地域 | 欧州 |
時代 | 紀元前8世紀 |
誕生年月日 | 紀元前771年 |
没年 | 紀元前717年7月5日 |
出典の詳細
出典は「ローマ神話」
ロムルスの出典は、ローマの建国神話が描かれる「ローマ神話」。ロムルスは史実ではなく、神話の登場人物として考える方が有力視されている。
ローマ神話は、ギリシャ神話をローマ人向けに翻訳したものでもある。一方で、ギリシャ神話にない要素として、ローマの建国伝説も含まれている。
ロムルスは紀元前3世紀以降、ローマの創始者として伝わっている。
ロムルスの史実・伝承
ロムルスの誕生
ロムルスは軍神マルスと王族の娘レア・シルウィアの間に生まれる。ロムルスには双子の弟であるレムスもいた。
ロムルスの祖父にあたるヌミトルは、弟のアムリウスによって王位を奪われていた。そしてアムリウスはヌミトルの男子を殺害し、シルウィアも巫女として幽閉することで兄の血族を途絶えさせようとした。
だがシルウィアはマルスに見初められ、幽閉中にロムルスとレムスを出産する。双子の誕生を知ったアムリウスは、ロムルスとレムスを殺すよう兵士に命じた。
ロムルスの幼年期
ロムルスとレムスの殺害を命じられた兵士達だったが、幼い子を憐れんで密かに籠に入れて双子を川へ流した。
川に流されたロムルスとレムスは、精霊(またはマルス)によって救い上げられ雌狼に預けられる。さらに羊飼いに拾われ、ロムルスとレムスは成人するまで育てられた。
アルバ戦争
ある日、成長したレムスはアムリウスの配下と諍いを起こして捕われる。そこで初めてロムルスたちはアムリウス王の甥で、祖父のヌミトルが幽閉されていることを知る。
ロムルスは弟と祖父を救うために剣を取り、仲間の羊飼いを率いてアムリウスの王宮へ攻め入った。この戦いをアルバ戦争と呼び、ロムルスは激闘の末、アムリウスに勝利した。
解放されたヌミトルはロムルスとレムスが王位を継ぐよう勧めたが、2人は自らの王国を創るために宮殿を後にする。双子には武勇を認めた多くの貴族や兵士が付き従った。
国造りとレムスとの決闘
建国に当たって、ロムルスとレムスはそれぞれ別の丘に城壁を築くべきだと対立する。2人はそれぞれの丘に祭壇を作り、神の啓示で決めることにした。
しかし先にレムスの祭壇に神の使いである鷹が6羽降り立ったのに対し、ロムルスの祭壇に遅れて12羽の鷹が降り立つ。先着か量かで口論になり、兄弟の仲は悪化してしまう。
そしてレムスは挑発として、ロムルスが国境として引いた溝を飛び越えてしまう。レムスの行為にロムルスは激怒し、兄弟は決闘をする。
結果はロムルスが勝利し、レムスは命を落とす。ロムルスは「この壁を越えんとする全ての者に災いを」と祈り、弟の死を悼んだ。
ローマ建国
ロムルスは都市を完成させ、街をローマと名付ける。ローマには周辺のラテン人が次々移住し、ロムルスは7つの丘に城塞を築いて人々を住まわせた。
ロムルスは居住区や軍勢、内政などを整備し、順調にローマを豊かにしていった。しかし住民が女性が少ないことが問題になる。
そこでロムルスは祖父と相談し、サビニ人たちと親睦を深めて女性を移住してもらうよう提案される。
サビニ戦争
早速ロムルスは祭典を行いサビニ人を招待するも、サビニ人たちはローマを警戒して移民の申し出を断った。これに激怒したロムルスは、祭りに訪れたサビニ人の女性を誘拐し、ローマに連れ帰って未婚の男性に嫁がせた。
娘を連れ去られたサビニ人たちは怒り、サビニ戦争と呼ばれる争いに発展する。戦争はローマが勝利し、サビニ人たちの地はローマへ併合された。
ロムルスは戦争後、サビニ人たちに配慮して共同統治を許可する。有力者達は元老院に招き、議員に任命するなどサビニ人に対する待遇は良かったそう。
ロムルスの最期
ローマを建国し民を導いたロムルスだったが、ある日豪雨の中で忽然と姿を消してしまう。その後ロムルスの姿を見た者はなく、死んだものと見做された。
ロムルスは暗殺されたという説もあるが、使命が満了したことで神によって天に招かれたともされている。死後にロムルスは「神祖」として崇拝され、神殿に祀られた。
宝具の元ネタ
マグナ・ウォルイッセ・マグヌム
宝具名 | すべては我が槍に通ずる 『マグナ・ウォルイッセ・マグヌム』 |
||
ランク | A++ | 種別 | 対軍宝具 |
レンジ | 1〜99 | 最大捕捉 | 900人 |
宝具説明
国造りの槍。母シルウィアが処女懐胎によりロムルスを生み落とす以前に見た夢に登場する、ローマそのものを象徴する大樹と結び付けられて伝えられる。
ローマ建国の折、ロムルスはこの槍をパラティヌスに突き立てたという。
宝具としては樹木操作の能力を有しており、真名解放の際には槍が大樹として拡大・変容し「帝都ローマの過去・現在・未来の姿」を造成、怒濤の奔流で対象を押し流す。質量兵器ローマ。
宝具名の由来
ローマの格言「マグナ・ウォルイッセ・マグヌム(magna voluisse magnum)」が由来。
日本語訳で「偉大なことを欲したということが偉大である」という意味。
モレス・ネチェサーリエ
宝具名 | すべては我が愛に通ずる 『モレス・ネチェサーリエ』 |
||
ランク | B | 種別 | 結界宝具 |
レンジ | 1〜40 | 最大捕捉 | 100人 |
宝具説明
愛する弟レムスを自らの手で誅した逸話を具現化させた、血塗られた愛の城壁。空間を分断する城壁を出現させることで壁の内側を守る、結界宝具。
城壁の出現は地面から瞬時に湧き上がるため、出現位置の調整次第ではギロチンのように対象を切断することも可能。
宝具名の由来
ラテン語の「モーレス・ネチェサーリエ(moles necessarie)」という言葉が由来。
日本語で「必要な大事業」という意味。ラテン語では「インフラ」を指す言葉として使われた。
Fateシリーズでの設定
FGOでの小ネタ
「軍神の剣」との関係
アルテラが持つ宝具「軍神の剣(フォトン・レイ)」は、ロムルスの父親である軍神マルスの剣でもある。
終局特異点ではアルテラが放った「涙の星、軍神の剣(ティアードロップ・フォトン・レイ)」をロムルスが見て、「我が父(マルス)の剣」を「久しぶりに見た」と発言している。
ちなみにいつどこでロムルスが軍神の剣を見たのかは不明。
関係の深いサーヴァント
キャラ名 | ロムルスとの関係 |
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ネロ |
「我が子」として特に気に入っているローマ皇帝。 |
アルテラ |
父親である軍神マルスの剣を使う英霊。 |
カエサル |
「我が子」と呼んで慕うローマの英霊。 |
カリギュラ |
「我が子」と呼んで慕うローマの英霊。 |
関連リンク
参考文献
・FGOマテリアルⅠ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia
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