【FGO】呼延灼の元ネタと史実解説

呼延灼の元ネタ

呼延灼のプロフィール

出典の詳細

出典は水滸伝

呼延灼は水滸伝の登場人物。中国において「西遊記」や「三国志演義」と並ぶ四大奇書と呼ばれる長編小説の一つ。「水のほとりの物語」という意味であり、登場人物が集う本拠地の梁山泊を指す。

12世紀頃の中国が舞台で、108人の英傑たちが悪徳官吏を打ち倒し国を救う物語になっている。英傑たちは百八星と呼ばれ、108の魔星の生まれ変わりとして星の名前を持つ。

物語中盤で百八星たちが集結後、梁山泊の面々は朝廷に仕える官軍として編入されるようになる。しかし反乱軍との戦いで英傑たちは戦死により三分の一となり、さらに脱退する者も現れて最終的に解散することとなった。

呼延灼の史実解説と伝承

呼延灼の出自

呼延灼は北宋建国の功臣・呼延賛の嫡流の子孫とされている。官軍の指揮官であり、物語の最初は梁山泊軍を討伐する司令官として登場する。天威星の生まれ変わりで、後に梁山泊第八位の好漢となる。

梁山泊軍の討伐

北宋の太尉である高俅は、従弟を梁山泊軍に討たれたことで、呼延灼を梁山泊征伐の司令官に推薦する。呼延灼は名馬である踢雪烏騅を賜り、副将と共に梁山泊討伐を行う。

呼延灼は連環馬戦法で梁山泊軍を追い詰めるが、槍の名手・徐寧の鉤鎌鎗によって連環馬戦法を破られる。その後は梁山泊に仲間を捕らえられるも、呼延灼は単騎で脱出する。

梁山泊への入山

梁山泊に敗北した呼延灼は、青州知事の慕容彦達を頼って朝廷に取りなすよう頼む。その交換条件として、梁山泊は山賊の討伐を依頼される。

最初は大勝する呼延灼だったが、山賊の救援に来た梁山泊の罠に嵌り、呼延灼は捕らえられてしまう。しかし梁山泊側は呼延灼に礼を尽くして仲間になるよう勧めたため、意気に感じた呼延灼は梁山泊入りを決意する。

梁山泊での活躍と最期

梁山泊入山後の呼延灼は、方臘の乱など様々な戦いで活躍。梁山泊の軍人の中でも最高位である「五虎大将軍」の1人として数えられた。しかし金国征伐の軍に参加した際、呼延灼は功績を挙げるも淮西で戦死してしまった。

エンプーサの元ネタ

エンプーサの史実解説と伝承

ギリシャ神話の怪物

エンプーサとは、ギリシャ神話に登場する怪物。冥界の女神ヘカテーの従者であり、男を誘惑して食い殺したり生き血を啜るとされている。

片方の足は青銅、もう片方はロバの足で出来た女性の姿をしているが、姿を自在に変えられる。なお、悪口に弱いようで、罵られると悲鳴を上げて逃げるとされている。

宝具の元ネタ

連環馬大嵐陣

宝具説明

呼延灼が得意とした連環馬の疑似再現宝具。一時召喚した重装馬を鎖で繋ぎ、凄まじい勢いで突進。大嵐のように全てを呑み込み、翻弄する。

ただし、水滸伝での伝承から鎌状の武器が弱点になり、神秘面でも弱点になっている。鎌系の武器や宝具（グレイ、メドゥーサなど）で抵抗されると威力が著しく減衰する。

また、エンプーサが憑依しているせいか大音量にも弱い。一度弱点に気付かれたら脆くなるタイプのサーヴァント。

宝具名の由来

呼延灼が得意とする連環馬戦法が由来。三十騎を横一列に鎖で繋いだ強力な騎馬戦術とされている。

Fateシリーズでの設定

FGOでの小ネタ

エンプーサとの複合サーヴァントで登場

呼延灼は亜種特異点「悪性隔絶魔境 新宿」にて、モリアーティによって新宿のアサシンとして召喚されるサーヴァントの候補だった。2022年の水着イベントや、モリアーティと燕青へのボイスから、その様子が伺える。

四奸六賊との関係

イベント「ハロウィンリベリオン」では水滸伝が元ネタとなり、黒幕に「四奸六賊」が登場した。「四奸」とは高俅、蔡京、童貫、楊戩の4人で、水滸伝において宋国を牛耳り、私欲で衰退させる悪人として描かれる。

「六賊」とは史実において、北宋を衰退させた元凶である蔡京、童貫、梁師成、王黼、朱勔、李彦を指す。仏教用語では、煩悩を起こす元になる六根を意味する。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	呼延灼との関係
燕青	同じく水滸伝の百八星として登場した人物。新宿のアサシンとして最終候補から外された因縁もある。
モリアーティ	亜種特異点新宿にて、複合サーヴァントとして召喚しよう呼延灼を選定していた。

参考文献
・wikipedia
・はじめての三国志

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