【FGO】諸葛孔明(エルメロイⅡ世)の元ネタと史実解説
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FGO(フェイトグランドオーダー)のサーヴァント「諸葛孔明(ロード・エルメロイⅡ世/諸葛亮)」の元ネタである史実を解説。原典となる神話や歴史、史実と設定の相違点や登場済みのサーヴァントとの関係性を掲載しているので、FGO(FateGO)を考察する参考にどうぞ。
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諸葛孔明 |
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エルメロイⅡ世の元ネタ
エルメロイⅡ世のプロフィール
出典 | Fate/Zero ロード・エルメロイⅡ世の事件簿など |
地域 | イギリス |
時代 | 20〜21世紀 |
誕生日 | 10月3日 |
出典の詳細
「Fate/Grand Order」
FGOでは、諸葛孔明の擬似サーヴァントとして登場。本名はウェイバー・ベルベット。
三国時代の天才軍師・諸葛亮がエルメロイⅡ世の体を依り代に現界した。本来は乗り移られた人間側の人格が英霊に上書きされるが、肉体の主導権はエルメロイⅡ世になっている。
本項では、史実の諸葛孔明だけでなく、エルメロイⅡ世の詳細も合わせて解説する。
「Fate/Zero」
Fate/Zeroでは、師匠であるケイネス・エルメロイ・アーチボルトの聖遺物を盗んで、第四次聖杯戦争に参加する。
聖杯戦争に参戦した理由は、自身の才能や家柄にコンプレックスを持っており、周囲に自分を認めさせるため。
聖遺物を触媒にライダーのサーヴァント・イスカンダルを召喚している。当初は反りが合わなかったが、次第にイスカンダルの度量やカリスマ性に惹かれ、ウェイバーの成長に影響を与える。
イスカンダルの最後の戦いに、ウェイバーは臣下として王の生き様を語り継ぐことを誓っており、その後時計塔へ帰還する。ちなみに、第四次聖杯戦争で唯一無傷で帰還した参加者でもある。
「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」
聖杯戦争から帰還したウェイバーは、先の戦いで亡くなったケイネスの教室を買い取り、時計塔で教師になる。
ウェイバーの異様に分かりやすく実践的な授業は評判となり、新世代の魔術師に人気を博した。
その後、エルメロイの次期当主ライネス・エルメロイ・アーチゾルテが、ウェイバーのケイネスの死に対する責任を利用して、エルメロイ家の再興を要求する。
これにより、ウェイバーはロード・エルメロイⅡ世の名を贈られる。エルメロイⅡ世はエルメロイ家を立て直し、時計塔の人気講師としての地位を確立させた。
諸葛孔明の元ネタ
諸葛孔明のプロフィール
出典 | 三国志演義 |
地域 | 中国 |
時代 | 2〜3世紀 |
誕生年 | 181年 |
死没 | 234年(享年54歳) |
出典の詳細
出典は「三国志演義」
「三国志」は三国時代について書かれた歴史書。中国・西晋の時代の陳寿という人物が著者。後漢(25〜220年)から西晋(265〜316年)の三国統一までを扱う。
また、「三国志演義」は中国の明(1368〜1644年)の時代に書かれた、三国時代を舞台とする時代小説である。FGOの出典とされているのはこちらの方。
諸葛孔明の名称
孔明の名前は「諸葛」は姓、「亮」が名、「孔明」が字になっている。
全て繋げて「諸葛亮孔明」と呼ぶのは中国の習慣上誤りで、「諸葛亮」や「諸葛孔明」と呼ぶのが正しいとされている。
諸葛孔明の史実・伝承
諸葛孔明の出自
諸葛孔明は諸葛珪の息子として生まれる。出生地は不明。年の離れた兄の諸葛瑾と弟の諸葛均、妹が1人いる。
孔明は幼い頃に叔父に連れられ、弟と徐州から南方へ移住して荊州で生活する。
三顧の礼
西暦200年、曹操が袁紹を打ち破ると南進の機会を窺っていた。人材を求めていた劉備は、友人から孔明の噂を耳にする。
劉備は友人に孔明を連れてくるよう頼んだが、「私が呼んだくらいで来るような人物ではない」と言われる。
そこで劉備は3度孔明の家に出向き、その熱意から孔明は劉備に従える。この出来事を三顧の礼と呼ばれている。
天下三分の計
劉備に従うことになった孔明は、天下三分の計(隆中策)と呼ばれる戦略を説き、中国全土の統一を目指した。
その内容は、劉備が荊州と益州を領有し、劉備・曹操・孫権が中国を大きく三分割する。その後、劉備と孫権が手を組んで曹操を打倒するというものだった。
実際に劉備は孫権との連合軍で曹操と争う赤壁の戦いを起こし、曹操を破った。
夷陵の戦い
その後、荊州を預かっていた関羽が殺されて孫権に奪われてしまう。劉備は関羽の仇のため、221年に呉への東征を決める。この戦いを夷陵の戦いと呼ぶ。
しかし、孫権に従える陸遜の策略によって劉備ら蜀軍は大敗してしまう。この結果に劉備は意気消沈し、病が重くなって223年に死去した。
ちなみに、「三国志演義」では蜀軍が夷陵の戦いで敗走することを見越した孔明が、石兵八陣を作成した。
陣の中は突風や波が起こるよう巨石が建てられており、この陣を見た陸遜軍は異様な殺気を感じて撤退している。
諸葛孔明の最期
劉備亡き後は息子の劉禅が帝位に即き、孔明は劉禅の補佐した。227年、孔明は魏を攻めるために、北伐と呼ばれる北への進軍を行う。
孔明は北伐を5回も行っており、司馬懿仲達が率いる魏軍と孔明の蜀軍との戦いが有名になった。しかし孔明は病に倒れて234年に亡くなってしまう。
ちなみに孔明の死後、司馬懿率いる魏軍が撤退する蜀軍に追い打ちをかけようとするも反撃を受けたため、司馬懿を釣り出す孔明の策略だと勘違いして撤退している。
このことから「死せる孔明、生ける仲達を走らす」という故事も誕生している。
宝具の元ネタ
石兵八陣
宝具名 | 石兵八陣 『かえらずのじん』 |
||
ランク | C | 種別 | 対軍宝具 |
レンジ | 50 | 最大捕捉 | 500人 |
宝具説明
諸葛孔明が自軍の敗走が決まった際に仕掛けておいた伝説上の陣形。巨岩で構成されたその陣は侵入した者たちを迷わせ、死に追いやる。
宝具名の由来
「三国志演義」にて、夷陵の戦いで孔明が作成した陣。原典での読み方は「せきへいはちじん」。
Fateシリーズでの設定
史実との相違点
擬似サーヴァントとして現界
諸葛孔明は「カルデアの召喚式では霊基が作りづらい英霊」らしく、エルメロイⅡ世の体を霊基に擬似サーヴァントとして現界した。
諸葛孔明とエルメロイⅡ世が会話した結果、「自分の計略を十全に使える者がいるならば自分自身が活躍する必要はない」という孔明の判断により、エルメロイⅡ世が肉体の主導権を得ている。
石兵八陣の実在性
孔明が使用する宝具「石兵八陣」は、三国志演義で書かれた架空の陣であり、史実では使用されていない。
FGOの諸葛孔明の出典となっている「三国志演義」はあくまで時代小説なので、実際の三国志とは相違点がある。
関係の深いサーヴァント
キャラ名 | 諸葛孔明との関係 |
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イスカンダル |
Fate/Zeroで召喚したサーヴァント。 |
アレキサンダー |
イスカンダルの少年時代の姿。 1部2章では師匠と弟子のような関係に。 |
グレイ |
「事件簿」における内弟子。 |
司馬懿(ライネス) |
「事件簿」における義理の妹。エルメロイ家の復興を押し付けられる。 |
関連リンク
参考文献
・FGOマテリアルⅠ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia
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