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【FGO】ブーディカの元ネタと史実解説

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FGO攻略班
最終更新日
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FGO(フェイトグランドオーダー)のサーヴァント「ブーディカ」の元ネタである史実を解説。原典となる神話や歴史、史実と設定の相違点や登場済みのサーヴァントとの関係性を掲載しているので、FGO(FateGO)を考察する参考にどうぞ。

ブーディカ

©TYPE-MOON / FGO PROJECT

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ブーディカの元ネタ

ブーディカのプロフィール

出典 史実
地域 欧州
時代 1世紀
誕生年月日 不明
没年 60〜61年

ブーディカの史実・伝承

ブーディカの名と外見

ブーディカという名前は、ケルト語で勝利を意味する「bouda」という単語が語源で「戦いの女王」という意味を持つ。

ブーディカは戦いの前の儀式として、野うさぎを逃がして走り去った方向から吉凶を占い、勝利の女神アンドラステへ祈りを捧げたと言われている。この儀式がブーディカの名に「勝利」の意味を持たせたと考えられている。

ブーディカの外見は、背が高く腰下まで赤い髪を伸ばしていたと表現されている。また荒々しい声と鋭い眼光を持ち、金製のネックレスに厚手の外套を羽織っていたという。

ブーディカの家族

ブーディカはイケニ族の王・プラスタグスを夫に持ち、2人の娘がいた。現在のイギリス、ノーフォーク地域を治めていた女王だとされている。

プラスタグスは43年にグレートブリテン島へ遠征したローマ帝国第4代皇帝クラウディウスと同盟を結び、領土の支配権を認められていた。

プラスタグスは死後にローマ皇帝と2人の娘を共同統治者に立てようとしていた。しかし、ローマとは財産の相続に関して食い違う解釈が行われていた。

ローマによる相続権の剥奪

当時ローマと同盟を結んだ同盟領主は、死後に王の称号が消滅し、再度皇帝から同盟領主の勅許を受けなければ血族は領主になれなかった。

そのため、ローマ側はブーディカや娘たちへの相続を認めず、さらに領土や財産を没収した。さらにブーディカは鞭打たれ、娘たちは陵辱されたともされている。

反乱の始まり

60年頃、ブーディカは反乱軍のリーダーになり、イケニ族やトリノヴァンテス族など近隣の部族を率いて蜂起を行う。ローマの総督がウェールズ北部へ攻めた隙をついて、反乱の口火を切った。

反乱軍はローマの植民地を次々と攻め込み、領土を奪還した。都市であるカムロドゥヌムやロンディニウム(ロンドン)などを攻め落とされ、7〜8万ものローマ市民が惨殺された。

ローマ軍の反撃

ローマ軍の総督スエトニウスは、各地の兵と合流して戦力を増強していた。そしてワトリング街道にて、ブーディカの軍と対峙することになる。

ローマ軍は熟練の兵士と最新鋭の武器を揃え、さらに街道の地理を生かした戦いで有利に立った。一方で、約23万人という圧倒的な数を誇る反乱軍だったが装備は弱く、敵の戦略によって次々と倒された。

ある報告によると、ローマ軍の犠牲者は400人ほどだったのに対し、反乱軍はおよそ8万人もの犠牲を出したともされている。こうして戦いはローマ軍の勝利に終わり、反乱は治った。

ブーディカの最期と死後

ブーディカは敗戦に伴い、毒を服して自死した。もしくは病死したという説もある。ブーディカの死に対し、荘厳な埋葬が行なわれたという。

ブーディカ亡き後、皇帝ネロは残党狩りなどブリタンニアへの締め付けを厳しくする総督スエトニウスを批判し、権限を制限。

さらに、ネロが解放奴隷政策を進めた際に、査察で不手際が発覚しスエトニウスは指揮権を剥奪される。ローマによるブリタンニアの支配は、別の政治家によって穏健策が取られた。

宝具の元ネタ

チャリオット・オブ・ブディカ

宝具名 約束されざる守護の車輪
『チャリオット・オブ・ブディカ』
ランク B+ 種別 対軍宝具
レンジ 2〜40 最大捕捉 50人

宝具説明

戦車。チャリオット。本来の姿は名馬による二頭立て。ブリタニア守護の象徴であり、高い耐久力を誇る。真名解放すると戦車が出現して、ブーディカとその仲間を守る。

ケルトの神々の加護を受けることで飛行能力こそ得てはいるものの、突進攻撃力はさほど高くない。仲間を守る「盾」として機能させるのが正しい運用方法。

彼女が戦車を駆る姿は、ロンドンはウェストミンスターエリアのテムズ沿道にて、銅像として現代でも目にすることができる。

宝具名の由来

「勝利」の意味を持つブーディカ自身の名前が由来。

ソード・オブ・ブディ力

宝具名 約束されざる勝利の剣
『ソード・オブ・ブディ力』
ランク B 種別 対人宝具
レンジ 1〜20 最大捕捉 1人

宝具説明

自らと同じ「勝利」の名を冠する片手剣。だが、決して星の聖剣ではなく、勝利も約束されない。完全ならざる願いの剣。

能力は、小ぶりな魔力の塊を撃ち出すもの。サーヴァントを一撃必殺できるほどの威力はないが、連発可能で消耗も少ないため割と使い勝手が良い。この力は真名解放しなくても発動できる。真名解放すると、一度に魔力塊を複数連射する。

宝具名の由来

「勝利」の意味を持つブーディカ自身の名前が由来。

Fateシリーズでの設定

FGOでの小ネタ

ネロとの関係

史実において、ネロはブーディカと同時代を生きたローマの皇帝。だが、2人に面識があったのか、お互いどのように認識していたのかは不明。

ネロはローマ将軍たちのブリタニアに対する所業を知らされておらず、戦後に真実を知り激怒したという説もある。実際にネロはブリタニアの戦後処理を適切に行い、長らく平穏な統治をしている。

FGOでは1部2章で顔を合わせており、ネロはブーディカが戦死した原因を知らなかったが2人は和解している。終局特異点では英霊の座から全てを知ったネロが、改めてブーディカに謝罪していた。

関係の深いサーヴァント

キャラ名 ブーディカとの関係
ネロ
ネロ
生前当時のローマ皇帝。因縁の相手。
マシュ
マシュ
融合した英霊と縁があり、正体を知っていた。
アルトリア
アルトリア
ブリテンに縁のある英霊として、親戚のお姉さんのように接する。
エミヤ
エミヤ
カルデアの食堂担当同士で気が合う。

関連リンク

参考文献
・FGOマテリアルⅠ(TYPE-MOON BOOKS出版)
wikipedia

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