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【FGO】牛若丸の元ネタと史実解説

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FGO攻略班
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FGO(フェイトグランドオーダー)のサーヴァント「牛若丸」の元ネタである史実を解説。原典となる神話や歴史、史実と設定の相違点や登場済みのサーヴァントとの関係性を掲載しているので、FGO(FateGO)を考察する参考にどうぞ。

牛若丸

©TYPE-MOON / FGO PROJECT

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牛若丸の元ネタ

牛若丸のプロフィール

出典 『義経記』『平家物語』
地域 日本
時代 12世紀
誕生年月日 1159年
没年 1189年6月15日(享年31歳)

出典の詳細

詳細な出典は不明

牛若丸(源義経)は史実上の人物だが、正確な歴史に記されているのは22歳から31歳で自害するまでの9年間しかない。そのため、不明な点が多い。

「平家物語」は軍記物語であり虚構も混じることも多く、牛若丸の逸話の集大成である「義経記」はより虚構を加えた物語になっている。

牛若丸の史実・伝承

牛若丸の出自

牛若丸は源義朝と常盤御前の間に生まれる。兄である源頼朝は三男で、牛若丸は九男だった。

1159年に父親は平治の乱で敗死し、牛若丸は母親と共に大和国(奈良県)へ逃亡。11歳の時に鞍馬寺へ預けられ、稚児名を遮那王と名乗った。

物語によって違うが、1174年に牛若丸は元服し、僧になることを拒否して鞍馬寺を出奔。鎮守府将軍の藤原秀衡を頼って平泉に下った。

戦場での活躍

1180年に兄の源頼朝が伊豆国で挙兵すると、牛若丸はその幕下に入って戦場で活躍するようになる。牛若丸は源頼朝から敵対した源義仲の追討参加を命じられ、味方と共に粟津の戦いで義仲を討ち取る。

さらに一ノ谷の戦いでは、鵯越の断崖絶壁から騎馬で降り、平氏に奇襲をかけて大勝を得た。これらの活躍で牛若丸は歴史書に名を残すようになる。

その後も、1185年の屋島の戦いや壇ノ浦の戦いで牛若丸は勝利し、平家追討の最大功労者になった。

頼朝との不仲

平氏滅亡後、兄の頼朝と牛若丸が不仲になった説はいくつかある。牛若丸の才能を恐れたとも、牛若丸が頼朝の内挙を得ずに朝廷から検非違使に任官されたのが原因ともされている。

ちなみに検非違使は判官とも呼ばれ、悲運の義経を贔屓する人が多いことから「判官贔屓」の語源にもなった。

頼朝は牛若丸を本拠地である鎌倉へ入れることを許さなかった。一方で牛若丸は叛意のないことを記した腰越状を頼朝に送るが、最終的に牛若丸の鎌倉入りは叶わなかった。

牛若丸への追討命令

とうとう2人は対立し、頼朝は牛若丸の追討命令を出す。牛若丸も後白河法皇から頼朝追討の院宣を得たが、挙兵に応じる者は少なかった。

逆に牛若丸に敵対する者も現れ、窮地に陥る。牛若丸は西国で体制を立て直そうと九州へ船出するも、途中の大嵐で難破して従者が四散してしまう。

その後は京都周辺に潜伏するも、頼朝が京都に「牛若丸に味方するなら大軍を送る」と恫喝したことで牛若丸は京都に居られなくなる。牛若丸は藤原秀衡を頼って奥州へ赴いた。

秀衡は鎌倉との衝突に備え、牛若丸を受け入れて将軍に立てた。しかし1187年に藤原秀衡が病死し、次男の藤原泰衡が後を継ぐことになる。

牛若丸の最期

頼朝は泰衡に対して義経を捕縛するよう再三圧力をかけた。泰衡は父から「義経の指図を仰げ」と遺言を受けていたが、最終的に頼朝の圧力に屈して義経と戦う。

泰衡が敵対し館を囲まれた義経は、連れ添った正妻と自身の子供を殺害した後に自害した。

宝具の元ネタ

壇ノ浦・八艘跳

宝具名 壇ノ浦・八艘跳
『だんのうら・はっそうとび』
ランク C 種別 対人奥義
レンジ 1 最大捕捉 1人

宝具説明

壇ノ浦で見せたという、八艘跳びの具現化。どれほど足場が悪くとも、足を載せる箇所がわずかでもあれば跳躍による移動が可能。また、跳躍力そのものの強化も行う。

宝具名の由来

牛若丸(義経)が壇ノ浦の戦いで見せた「八艘跳び」の伝説が由来。

遮那王流離譚

宝具名 遮那王流離譚
『しゃなおうりゅうりたん』
ランク A++ 種別 対人宝具(自身)
レンジ 1 最大捕捉 1人

宝具説明

牛若丸が源義経となり、奥州で果てるまでに産み出された様々な伝説の具現化。五つの奥義の内、FGOでは「壇ノ浦・八艘跳」のみが使用されている。

宝具名の由来

「遮那王」は牛若丸の稚児名。「流離譚(貴種流離譚)」は若い神や英雄が、漂泊しながら試練を克服して、尊い地位を得るなどする物語の類型。

「遮那王流離譚」の各種宝具

宝具名 種別 説明
自在天眼・六韜看破 対軍奥義 フィールド上にいる全員を強制転移。自陣を圧倒的有利に、敵陣圧倒的不利に変更する。
薄緑・天刃縮歩 対人奥義 薄緑による煌光の斬撃。天狗の歩法による縮地からの一撃は、躱すことが難しい。
弁慶・不動立地 対人奥義 武蔵坊弁慶の肉体のみを擬似的に再現。弁慶への信頼が強ければ強いほど、盾として強固となる。Bランクの対軍宝具までなら防ぎきれる。
吼丸・蜘蛛殺 対軍奥義 薄緑の本来の「力」を発揮する。周囲の「魔」を打ち払い、音によるダメージを与える。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

史実では男性

Fateシリーズでの牛若丸は女性として描かれているが、史実では男性。他の女性化したサーヴァントのように、作品内の史実は男性なのか、何故女性になったのかは本編で詳しく語られていない。

ちなみに牛若丸を女性に設定した理由は、武内崇氏が「男女比率がやばい。男ばかりだと華がない」と考え、要望を出したため。

FGOでの小ネタ

狸との関係

牛若丸はレベルアップ時の「ぽんぽこりん」という台詞や、衣装など狸要素がいくつかある。由来は不明だが、屋島寺に伝わる「太三郎狸」など、牛若丸(義経)と狸に関わる逸話は存在する。

屋島は1185年に義経が総大将として平家と戦った屋島の戦いの舞台。太三郎狸は源平合戦の際に、義経の八艘飛びや弓流しといった有名な様子を幻術で見せたとされている。

また、牛若丸の仮名・九郎の名を持つ「源九郎狸」という化け狸もおり、義経を道案内したという逸話が残っている。

関係の深いサーヴァント

キャラ名 牛若丸との関係
武蔵坊弁慶
武蔵坊弁慶
生前の臣下。正確には弁慶ではなく、その正体を牛若丸は察している。
源頼光
源頼光
源氏の先祖。尊敬している相手。
坂田金時
坂田金時
先祖に仕えた臣下。頼光共々尊敬している。
覚者
源九郎義経
「Fate/Requiem」に登場した同一人物。

参考文献
・FGOマテリアルⅠ(TYPE-MOON BOOKS出版)
wikipedia

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