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【FGO】武蔵坊弁慶の元ネタと史実解説

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FGO攻略班
最終更新日
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FGO(フェイトグランドオーダー)のサーヴァント「武蔵坊弁慶」の元ネタである史実を解説。原典となる神話や歴史、史実と設定の相違点や登場済みのサーヴァントとの関係性を掲載しているので、FGO(FateGO)を考察する参考にどうぞ。

武蔵坊弁慶

©TYPE-MOON / FGO PROJECT

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武蔵坊弁慶の元ネタ

武蔵坊弁慶のプロフィール

出典 『義経記』『平家物語』
地域 日本
時代 12世紀
誕生年月日 1155年
没年 1189年6月15日

出典の詳細

詳細な出典は不明

武蔵坊弁慶は歴史書である「吾妻鏡」に名前が載っていることから、史実上の人物だとされている。だが、出自や最期など不明な点が多く、ほとんどの逸話が脚色されていることから実在性を疑われる場合もある。

出典である「平家物語」は軍記物語であり虚構も混じることも多く、「義経記」はより虚構を加えた物語になっている。

武蔵坊弁慶の史実・伝承

武蔵坊弁慶の出自

弁慶は母親の胎内に18ヶ月(もしくは3年)いたとされている。生まれた時の身体は2〜3歳ほどの体つきで、髪は肩を隠すほど伸び、歯も生え揃っていたという。

父親は鬼子だとして弁慶を殺そうとしたが、叔母に引き取られ多。弁慶は鬼若と命名され、京で育てられた。その後、弁慶は比叡山に入るが勉強をせず、乱暴過ぎて追い出されてしまう。その後、自ら剃髪して武蔵坊弁慶を名乗った。

義経との出会い

やがて、弁慶は京で千本の太刀を奪おうと悲願を立てる。弁慶は武者たちと決闘して刀を999本まで集めたが、五条大橋で通りがかった義経と出会う。弁慶は千本目である義経の太刀をかけて挑むが、返り討ちに遭った。

弁慶は降伏して義経の家来になり、忠実な家来として活躍する。源平合戦の際には功名を立て、義経が兄の頼朝に追われた際にも付き従い逃避行を共にした。

頼朝軍の襲撃と弁慶の最期

頼朝の追っ手から逃げる義経一行は、奥州平泉に住む藤原秀衡を頼って潜伏する。しかし秀衡が亡くなった後、息子の藤原泰衡が頼朝による圧力に屈し、父の遺言を破って義経たちがいる館を襲撃した。

弁慶は義経を守って堂の入口に立ち塞がり、大人数の敵に薙刀を振るって孤軍奮闘する。しかし敵が放った大量の矢を身体に受け、弁慶は立ったまま亡くなった。弁慶の最期は「弁慶の立往生」として後世に語り継がれた。

常陸坊海尊の元ネタ

常陸坊海尊のプロフィール

出典 『義経記』『平家物語』『源平盛衰記』
地域 日本
時代 12世紀頃
誕生年月日 不明
没年 不明

出典の詳細

正体は常陸坊海尊

FGOに登場する武蔵坊弁慶の真名は、常陸坊海尊(ひたちぼうかいそん)。義経に仕えていたとされる僧。義経や弁慶が迎えた最期から己を恥じ、弁慶を名乗り勇名を語り継ぐことで償おうとしている。

出典は「義経記」など

常陸坊海尊は「義経記」「平家物語」「源平盛衰記」などに登場する架空の人物。義経や弁慶と違い、正確な歴史書の中に名前は登場せず、軍記物語のような作り話にのみ登場する。

常陸坊海尊の史実・伝承

常陸坊海尊の伝承

常陸坊海尊は園城寺(もしくは比叡山)の僧であり、義経の家来になった後は弁慶らとともに頼朝の追っ手から逃げる。

しかし義経が藤原泰衡の襲撃を受けた時、海尊は義経の家来数名と山寺を拝みに出ていた。そのため、義経を守って戦うことができず、海尊は生き延びたとされている。

海尊はその後不老不死のみになり、義経の伝説を語り継いだとされている。また、義経の子である経若を海尊に託し、常陸介念西に預けて養子にしたという伝承も残っている。

宝具の元ネタ

五百羅漢補陀落渡海

宝具名 五百羅漢補陀落渡海
『ごひゃくらかんふだらくとかい』
ランク EX 種別 対軍宝具
レンジ 1〜10 最大捕捉 500人

宝具説明

遊行聖の大行列を呼び出す。彼らは補陀落渡海(西方浄土を目指し、棺桶のような船に封じ込められ、流される即身成仏の行)の旅に出る者たちである。

その場にいるものは抵抗判定に失敗するたび、強制的に移動させられ、最終的には浄土へ連れて行かれ成仏する。つまりは半強制的な即死魔術なのだが、ゲーム中では確率でスタンと呪いを付与するのみに留まる。

宝具名の由来

「五百羅漢」は釈迦入滅後に第1回及び第4回の経典結集のときに集まったという500人の聖者を指す。「補陀落渡海」は中世の日本で行われていた身体を犠牲に行う修行の1つ。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

常陸坊海尊との関係

FGOの弁慶は本人ではなく、海尊が弁慶のふりをしている設定になっている。海尊は義経最期の戦いで逃げ出したことを恥じ、義経と弁慶の物語の語り手として日本を旅して回った。

また、最期の戦いで海尊が逃げ出したというのも諸説あり、海尊が山寺を拝みに行った隙に襲撃されたとも、義経の子を託されて生き延びたともされている。

FGOでの小ネタ

Fate/Apocryphaの没サーヴァント

弁慶は元々Fate/Apocryphaの企画段階で誕生したサーヴァント。Fate/Apocryphaは当初ゲームとして開発されていたが中止し、小説版が執筆された。

弁慶が小説版で没になった理由は、弁慶と海尊の背景が複雑過ぎて描ききれないこと、日本のサーヴァントであること、ランサー2騎にヴラド三世とカルナがいたことが挙げられている。

ちなみに、FGOでのApocryphaコラボイベントでは高難易度クエストで「無彩色のランサー」として登場している。

関係の深いサーヴァント

キャラ名 武蔵坊弁慶との関係
牛若丸
牛若丸
生前に仕えた主君。正体については見破っている。

参考文献
・FGOマテリアルⅠ(TYPE-MOON BOOKS出版)
wikipedia

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