【FGO】ネロ・クラウディウスの元ネタと史実解説
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FGO(フェイトグランドオーダー)のサーヴァント「ネロ・クラウディウス(赤王)」の元ネタである史実を解説。原典となる神話や歴史、史実と設定の相違点や登場済みのサーヴァントとの関係性を掲載しているので、FGO(FateGO)を考察する参考にどうぞ。
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ネロ・クラウディウス |
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ネロの元ネタ
ネロのプロフィール
出典 | 史実 |
地域 | ローマ |
時代 | 1世紀 |
誕生日 | 37年12月15日 |
ネロの史実・伝承
ネロの出自
ネロは父親のグナエウス・ドミティウス・アヘノバルブスと母親の小アグリッピナ(ユリア・アグリッピナ)の間に生まれる。
幼少期はルキウス・ドミティウス・アヘノバルブスという名前だった。
叔父のカリギュラが皇帝になった年に生まれ、その3年後に父が死去。カリギュラは妹であるネロの母を追放し、ネロは叔母のもとで育てられた。
16歳で皇帝に即位
カリギュラ暗殺後、ネロの伯父であるクラウディウスが皇位を継承し、母親がローマに戻った。ネロの母は計算高く、ネロを皇帝にするために自分がクラウディウスの妃になる。
そしてネロを皇帝の養子にさせ、クラウディウスの娘・オクタヴィアと結婚させる。名前もネロ・クラウディウス・カエサル・ドルスス・ゲルマニクスになった。
母の計略により、ネロはクラウディウスの後継者としての地位を高めた。そして54年にクラウディウスが亡くなると、ネロは16歳で皇帝に即位した。
ネロの政策
ネロは暴君として有名だが、生涯で善政も行っていた。特に「ローマの大火」と呼ばれる大火災では、被災者の救済や都市の再建など迅速な政策で市民に評価された。
また、女王ブーディカによる反乱もあったが鎮圧に成功し、戦後処理も適切に行った。外交も問題なく行っており、当時のローマは治世が安定していた。
暴君としての逸話
ネロの暴君としての逸話は多数ある。まず、皇帝になってから政策に干渉してきた母・小アグリッピナを追放し、殺害。
さらに夫婦仲が悪かったオクタヴィアと離婚するために不倫の罪に問い処刑した。ほかにも、ネロの悪口を言った元老院議員を死刑にしていた。
キリスト教の迫害
暴君の逸話の中でも、ネロは人類で初めてキリスト教を迫害した人物として有名。
キリスト教迫害の発端として、当時ローマの大火が起きたのは、ネロが新しく都を造るために放火したという噂が広がっていた。
そのためネロはキリスト教徒が大火の犯人だと決め、キリスト教徒を放火の罪で処刑した。
以降ネロは反キリストの代名詞となり、「獣の数字(666)」や「大淫婦バビロン」で暗喩されるようになった。
芸術への関心と奇行
ネロは芸術に対する関心が深く、帝政初期におけるローマ建築の造形はネロの影響が大きい。特にローマ大火後に建築したドムス・アウレア(黄金宮殿)は、贅沢な装飾や革新的な造形が施された。
また、歌が好きで数千人の市民を集めてコンサートを開く趣味があった。しかし歌は下手で、退屈で逃げ出す観客が続出した。
さらに4年に1度開催されるオリンピア祭に対抗して、5年に1度開催されるネロ祭を開催。ネロ祭にはネロ自身も出場し、優勝している。また、オリンピア祭にも出場して不正しながら優勝した。
ネロの最期
ネロは数々の暴挙で反感を買い、当時ローマの統治機関だった元老院から「国家の敵」と認定される。
ネロはローマから逃亡し、郊外の別荘に隠れるも追っ手に追いつかれる。そしてネロは持っていた剣で自らの喉を貫き、自殺した。
ネロの葬儀は立派に行われ、墓には花や供物が絶えなかったという。ネロの慰霊祭を催した際には民衆が喜び、亡くなった後もネロ派の市民は多かったそう。
宝具の元ネタ
ラウス・セント・クラウディウス
宝具名 | 童女謳う華の帝政 『ラウス・セント・クラウディウス』 |
宝具説明
「招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア)」を展開中のみ使用可能な剣技。FGOではこちらの剣技名が宝具名として登録されている。
宝具名の由来
「ラウス」はラテン語で「賞賛」を意味する。「セント」は聖人やそれにちなんだ地名を意味する「セイント(Saint、St.)」かと思われる。
「クラウディウス」は自身の名前の一部であり、ネロも含まれる古代ローマ帝国の王朝である「ユリウス・クラウディウス朝」でもある。
アエストゥス・ドムス・アウレア
宝具名 | 招き蕩う黄金劇場 『アエストゥス・ドムス・アウレア』 |
||
ランク | B | 種別 | 対陣宝具 |
レンジ | 30、60、90 | 最大捕捉 | 100人、500人、1000人 |
宝具説明
己の願望を達成させる絶対皇帝圏。生前の彼女が自ら設計しローマに建設した劇場「ドムス・アウレア」を、魔力によって再現したもの。
自分の心象風景を具現した異界を一時的に世界に上書きして作り出す固有結界とは似て非なる大魔術。自身が生前設計した劇場や建造物を魔力で再現し、彼女にとって有利に働く戦場を作り出す。
展開中は閉じ込められた敵を弱体化し、建造物をカスタマイズして形や機能も変更できる。簡単に言えば、建築過程を無視し建造物を投影。その中なら自分が定めたルールを発動可能。
宝具名の由来
「アエストゥス(aestus)」はラテン語で「波」もしくは「熱」を意味する。「ドムス・アウレア」はネロが建設した宮殿の名前。
Fateシリーズでの設定
史実との相違点
史実では男性
ネロはFateでは女性だが、史実では歴とした男性。女性とも結婚している。
ただ、容姿が整った人物は男女問わず側に置いていたという。また、「美少年を去勢させて妻に迎えた」「ネロが花嫁衣裳を着て結婚式をあげた」という逸話もある。
FGOでの小ネタ
ビーストについて
ネロは自身そのものか別側面がビーストではないかと考察されている。
史実ではヨハネの黙示録にて「獣の数字(666)」は、ネロを指している。また、黙示録の「大淫婦バビロン」が乗る7つの首の獣は、ローマの7人の皇帝(ネロを含む)を示しているとされる。
Fateシリーズでもネロは「バビロンの妖婦」と呼ばれたことがある。また、ネロの担当声優の丹下桜氏がマザーハーロット(大淫婦バビロン)を演じる旨をブログに書いていた(現在削除済み)。
ビーストのクラス相性と設定考察 |
関係の深いサーヴァント
キャラ名 | ネロとの関係 |
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カリギュラ |
伯父にあたる人物。 異常な愛情を受ける。 |
ブーディカ |
生前に敵対した相手。 |
玉藻の前 |
Fate/EXTRA本編では関わらないが、他作品では喧嘩し合う仲。 |
無銘 |
Fate/EXTRA本編では関わらないが、他作品で何かと縁がある。 |
エリザベート |
アイドルを目指すライバル。 |
ドレイク |
Fate/EXTRAで戦った敵。【対戦相手たち】 |
関連リンク
参考文献
・FGOマテリアルⅠ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia
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