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【FGO】坂本龍馬(ランサー)の元ネタと史実解説

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FGO攻略班
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FGO(フェイトグランドオーダー)のサーヴァント「坂本龍馬(ランサー)」の元ネタである史実を解説。原典となる神話や歴史、史実と設定の相違点や登場済みのサーヴァントとの関係性を掲載しているので、FGO(FateGO)を考察する参考にどうぞ。

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坂本龍馬の元ネタ

坂本龍馬(ランサー)のプロフィール

出典 史実
地域 日本
時代 19世紀
誕生日 1836年1月3日
死没 1867年12月10日(享年31歳)

坂本龍馬の史実・伝承

坂本龍馬の出自

龍馬は土佐国土佐郡の土佐藩郷士・坂本直足と坂本幸の間に生まれた。兄弟には兄の権平と3人の姉・千鶴、栄、乙女がいる。

父親は質屋、酒造業、呉服商などを営む豪商・才谷屋の分家で、多額の財産を分与されていたため非常に裕福な家庭だった。龍馬という名前は、母親が出産前の晩に龍が天を飛ぶ夢を見て、それに因んで名付けられた。

剣術の修行と長刀兵法目録

龍馬は1848年に日根野弁治の道場に入門しており、5年間小栗流を修行していた。また、「小栗流和兵法事目録」を得た後は、剣術修行のために1年間の江戸自費遊学にも出ている。1856年には再度剣術修行のために江戸に向かい、1858年には「北辰一刀流長刀兵法目録」を授けられている。

北辰一刀流は、一般的に剣術ではなく薙刀術とされている。龍馬は「免許皆伝を伝授された」などの証言があるため、剣術も優れていると推測される。

土佐勤王党結成と脱藩

龍馬が剣術修行をしていた1853年、江戸湾に黒船が来航する。さらに1860年に桜田門外の変が起きると、鎖国を維持しようとする尊王攘夷の思想が土佐藩下士に広まった。

龍馬の親友であり親戚である武市瑞山(別名:半平太)は、1861年に尊王攘夷を掲げて土佐勤王党を結成する。龍馬や岡田以蔵のほか、200人余の参加者が集まった。だが、土佐勤王党の尊攘運動は思うように進まず、龍馬ら複数の同志が決別。龍馬は土佐藩を脱藩してしまう。

勝海舟への弟子入りと海軍設立に向けた運動

龍馬は1862年に、開国論者の勝海舟を斬る目的で彼の元を訪れた。だが、海舟の考えを聞いて龍馬は感服し、海舟に弟子入りする。

海舟に海軍設立の必要性を説かれた龍馬は、幕府を説得し「神戸海軍操練所」設立の許可を得る。また、海舟の私塾「海軍塾」開設の許可ももらい、海舟と共に海軍建設に奔走していた。

しかし京都では政変が起き、長州藩が幕府と争った禁門の変などが立て続けに起こった。事件に関わった長州軍に塾生が参加していたのが問題となり、神戸海軍操練所は廃止になってしまう。

亀山社中と薩長同盟の結成

龍馬を含めた残りの塾生は薩摩藩に庇護され、1865年に亀山社中を結成する。亀山社中は商業だけでなく、険悪だった薩摩と長州の和解も目的としていた。当時の薩摩は近代兵器の導入が困難になっており、長州側は兵糧の調達に悩んでいた。亀山社中は取引の仲介を行い、両藩の和解に貢献した。

龍馬の仲介のもと、交渉に難航しつつも薩摩藩の西郷隆盛らと長州藩の木戸貫治らが会談を行い、1866年に薩長同盟が締結される。1867年、龍馬は土佐藩からの脱藩を許され、亀山社中は土佐藩に付属する外郭機関になる。以降、亀山社中は「海援隊」に改称された。

船中八策と大政奉還

龍馬が土佐藩と和解できたのは、土佐藩士の後藤象二郎と会談したのがきっかけである。以後、龍馬と後藤は協力関係になり、幕府が天皇に政権を返上する大政奉還まで深い関わりを持つ。

当時の徳川15代将軍・徳川慶喜は、朝廷と幕府を結びつける公武合体を目指しており、勝海舟らが提唱した大政奉還論は実現せずにいた。龍馬は大政奉還を実現するために、1867年に新たな政治体制である「船中八策」を後藤に提示した。後藤も賛同し、薩摩と同盟を組んで薩土盟約が締結される。

大政奉還は平和裏に政体変革を行う構想であったが、薩摩藩は徳川慶喜がこれを拒否すると予想して、武力倒幕路線を進めていた。一方、徳川慶喜も薩長が武力行使を行うのを予期しており、内乱の発生を懸念した慶喜は政権返上を明治天皇に奏上。翌日勅許され、無事に大政奉還が成立した。

坂本龍馬の最期

大政奉還後、龍馬は共に尽力した中岡慎太郎らと近江屋で話していた。しかし突然に、十津川郷士と名乗る男が来訪する。

応対した従僕の藤吉が龍馬の元に戻ろうとすると、刺客たちは藤吉を後ろから斬りかかった。彼らは龍馬のいる部屋に押し入り、龍馬は額とその他数カ所を斬られて殺害された。

当時龍馬は帯刀しておらず、同席していた中岡も何度も斬り付けられ殺害された。刺客の正体については新撰組が疑われ、新選組局長・近藤勇がこの罪で斬首させられた。

しかし、新撰組が犯人という情報は間違っていたとされる。現在では京都の治安維持組織・見廻組が犯人であるのが通説になっているが、様々な異説も生まれている。

お竜さんの元ネタ

お竜さんのプロフィール

出典 帝都聖杯奇譚
地域 日本

出典の詳細

龍馬とお竜さんとの関係

お竜さんは「高千穂の山に封印状態で縫い付けられていたまつろわぬ神」であり、人間ではない。たまたま封印を解いた龍馬に一目惚れし、押しかけ女房となった。「まつろわぬ神」とは天津神に従わない神を指す。

お竜さんの出自と流されし神

お竜さんは生まれた際に異形の姿を忌まれ、日本の地上へ流された。不具の子として流される逸話はイザナギとイザナミの最初の子「ヒルコ」に酷似している。しかし、お竜さんがヒルコとは明言されておらず、ヒルコに近い境遇の違う神である可能性も残されている。

ヒルコは不具の子として生まれ、イザナギとイザナミに子と認められず、葦船に入れられてオノゴロ島から流された。流れ着いた後の伝説が各地に残り、室町時代以降には恵比寿神と同一視する説も存在する。なお、お竜さんがヒルコであった場合、天照の側面を持つ玉藻の前は妹にあたる。

高千穂の大蛇と天逆鉾

お竜さんは大蛇から竜になろうと天を目指したが、罰を受けて天逆鉾で高千穂の山に縫い付けられていた。高千穂は天孫降臨の地でもあるため、お竜さんは高天原を目指すのにこの地を選んだと思われる。高千穂周辺、宮崎県内には大蛇伝説のほか、白蛇に縁のある「白龍神社」などが存在する。

天逆鉾はイザナギとイザナミが国産みに使った鉾だとされ、天沼矛の別名とも言われる。大国主神を通して瓊瓊杵尊の手に渡り、国家安定の願いをこめて高千穂峰に突き立てられたという伝承がある。史実の龍馬はお龍との新婚旅行で、鉾を引き抜いたエピソードを持っている。

黄泉比良坂にいた天逆鉾の持ち主

ぐだぐだ龍馬イベントにおいて、龍馬は黄泉比良坂のような場所で天逆鉾を新しく授かり、お竜さんの新たな力を目覚めさせた。龍馬に鉾を授けた謎の声は「娘を頼む」と言い残しているので、お竜さんの父親はイザナギ、または天逆鉾に縁ある神だと思われる。

宝具の元ネタ

君よ、綿津見の原を征け

宝具名 君よ、綿津見の原を征け
『りゅうよ、わだつみのはらをゆけ』
ランク EX 種別 対軍宝具
レンジ 2〜70 最大捕捉 700人

宝具説明

りゅうよ、わだつみのはらをゆけ。黒き大蛇に龍馬が天へと掲げた天逆鉾を捧げる事により脱皮羽化し、神々しい竜と見まごう美しき白き大蛇へと変鱗する。

白く輝く神代の神秘をその身に纏い、強大な力を振るう高千穂の白き大蛇。生半可な攻撃では傷つかない強固な物理障壁を展開し、次元違いの戦闘力を有するその姿は新しき時代の神の姿なのかもしれない。彼女は竜となり空を翔ける事ではなく、大蛇としてかの者とこの海を駆ける事を選んだのだ。

宝具名の由来

「綿津見」は「海神」「海津見」とも書き、海の神または海そのものを指す。「綿津見の原」は広々とした大海や海原の意味で、古い歌などにある「わたのはら」とほぼ同じ意味。また、龍馬が愛した場所と言われる桂浜には海津見神社がある。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

天逆鉾を所持している

ランサーの坂本龍馬は、宝具として天逆鉾を所持している。本来は龍馬が召喚される場合、鉾か大蛇のどちらかに宝具は限定されるのだが、ぐだぐだ龍馬イベントでの経緯によって例外的に両方を扱える霊基となった。Fate世界での天逆鉾は、貫いたものの存在を世界から乖離させる機能を持つ。

関係の深いサーヴァント

キャラ名 坂本龍馬との関係
岡田以蔵
岡田以蔵
同じ土佐藩出身。一時期龍馬とともに土佐勤王党に加盟していた。マイルームでは一緒に戦えて嬉しいと語る姿が見られる。
水着沖田オルタ
水着沖田オルタ
同じ帝都聖杯奇譚からの出演で、抑止の守護者。マイルームでは守護者になった経緯の違いに思いを馳せる姿が見られる。
出雲阿国
出雲阿国
イベント内でランサーの龍馬に取り憑いた悪神を追っていた相手。マイルームではカルデア公演を楽しみにしていると語っている。
玉藻の前
玉藻の前
天照の側面を持ち、天逆鉾の持ち主であるイザナギとイザナミの娘にあたる神格。 天逆鉾には天照が伊勢へ投げ下ろした逸話も存在する。
宇津見エリセ
宇津見エリセ
イザナミゆかりの者で、宝具に「天遡鉾」を持つ。

参考文献
wikipedia

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