【FGO】ワルキューレの元ネタと史実解説
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FGO(フェイトグランドオーダー)のサーヴァント「ワルキューレ」の元ネタである史実を解説。原典となる神話や歴史、史実と設定の相違点や登場済みのサーヴァントとの関係性を掲載しているので、FGO(FateGO)を考察する参考にどうぞ。
©TYPE-MOON / FGO PROJECT
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ワルキューレの元ネタ
ワルキューレのプロフィール
出典 | 北欧神話 |
地域 | 欧州 |
時代 | 9〜14世紀にかけて成立 |
誕生日 | 不明 |
出典の詳細
出典は北欧神話
ワルキューレは、北欧神話に登場する半神の女性。最高神オーディンによって生まれ、戦死者たちを死者の館ヴァルハラに連れて行く役目を持つ。
ワルキューレは北欧神話を題材にした「古エッダ」「スノッリのエッダ」「ニーベルングの指環」など様々な文献や作品で登場する。
ワルキューレの名称
ワルキューレはドイツ語読みでの発音であり、英語では「ヴァルキリー」、古ノルド語では「ヴァルキュリア」など、言語で読み方や表記が変わる。
また、ワルキューレは様々な作品で数多くの個体が登場しているが、作品毎にそれぞれ名前が記されている。
FGOに登場するオルトリンデ、ヒルド、スルーズの3人も北欧神話を題材にした作品の中で登場しているので、それぞれの出典を解説する。
オルトリンデ | ヒルド | スルーズ |
---|---|---|
ワルキューレの史実・伝承
ワルキューレの役割
ワルキューレが北欧神話にて多数存在するが、ほとんどの作品でその役割や設定は共通している。
彼女たちは剣や盾、兜など武装した女性の姿でよく描かれる。戦では戦士たちを選び、勝利か死をそれぞれ与える役目がある。
ワルキューレに選ばれ勇敢に戦死した者はヴァルハラへ連れて行かれる。そして勇士はエインヘリャルと呼ばれ、終末の戦争ラグナロクへ向けた準備をするという。
また、ワルキューレは人間の伴侶として描かれることもある。大鴉(ワタリガラス)に付き添われていたり、白鳥や馬と結び付けられることもある。
オルトリンデの逸話
オルトリンデは、19世紀にリヒャルト・ワーグナーが作った楽劇「ニーベルングの指環」で名前が出ている。
「ニーベルングの指環」ではジークフリートとブリュンヒルデの物語が描かれており、長女ブリュンヒルデの妹たちとして数多くのワルキューレが登場する。
ヒルドの逸話
ヒルドは「グリームニルの言葉」「巫女の予言」「槍の歌」などに登場する。
戦場で死者を蘇らせる力があるとされ、「ヘジンとホグニの伝説」や「ヒャズニングの戦い」などの物語でその力を使っている。
ヒルドという名前には「戦い」「戦闘」という意味があり、ヒルドルと呼ばれることもある。
スルーズの逸話
スルーズは「グリームニルの言葉」「詩語法」などに登場する。
ヴァルハラでエインヘリャルにエール(酒)をふるまうと言われている。また、雷神トールと女神シフの娘という説もある。
スルーズの名前には「力」「強き者」という意味がある。
宝具の元ネタ
ラグナロク・リーヴスラシル
宝具名 | 終末幻想・少女降臨 『ラグナロク・リーヴスラシル』 |
||
ランク | B | 種別 | 対軍宝具 |
レンジ | 0〜40 | 最大捕捉 | 100人 |
宝具説明
完全に同期した自分たち───複数のワルキューレたちが一堂に集い、ヴァルハラへと至る勇者の魂を導くための機能のすべてをより合わせ、手にした宝具『偽・大神宣言』を一斉に投げ付ける。
対象に槍の投擲ダメージを与えると同時に、効果範囲に一種の結界を展開。あらゆる清浄な魂を慈しみ、同時に、正しき生命ならざる存在を否定する。
サーヴァントや使い魔といった存在や、術式、幻想種、吸血種、等々の魔術や魔力に類する存在を退散させる空間を作り出すのである(抵抗判定に失敗した個体を退散させる)。
宝具名の由来
「ラグナロク」は北欧神話における世界の終末の日のこと。「リーヴスラシル」はラグナロクの後に残った人間の男女一組のうち、女性の名前になっている。
ちなみに男性名はリーヴであるが、資料によっては2人の性別が逆になっているものもある。
Fateシリーズでの設定
史実との相違点
異聞帯での設定
北欧異聞帯では通常との歴史とは異なるラグナロクを迎え、ワルキューレの中ではオルトリンデ、ヒルド、スルーズの3騎が生き残る。
同じく生き残った女神スカディは、この3騎を元にした量産型ワルキューレ「御使い」を百数十騎作り、自身の配下にして異聞帯を統治していた。
Fateシリーズでの設定
ワルキューレのプロフィールによると、英雄シグルドと出逢った長姉ブリュンヒルデが強烈な感情と個性を得て零落した瞬間を転換点として、ワルキューレの個体数は徐々に減少していたそう。
ラグナロクの開始時点で当初の半数になっていたというレポートが、1980年代中頃の時計塔呪詛科のロードへと提出。一時的に魔術の世界で話題になったという。
アルテラとの関係
Fateシリーズに登場するワルキューレは、アルテラと起源が同じであることがブリュンヒルデの幕間の物語で触れられている。
これは「Fate/EXTELLA」に登場する巨人が空から落ちてきたときに、その欠片を参考にオーディンがワルキューレを造り出したとされている。アルテラもその巨人の頭脳体であり、その影響かワルキューレは彼女を同型機と認識していた。
FGOでの小ネタ
宝具に登場するワルキューレの元ネタ
宝具で登場する複数体のワルキューレにはデザインの元ネタがある。イラストを担当した武内崇氏が「Planet:Valkyrie(プラネットワルキューレ)」という企画のキャラクター原案をしており、これに登場するキャラのデザインが流用されている。
Planet:Valkyrie公式サイト(外部リンク) |
水着になった経緯
水着イベント2022では特異点の修正のため、主人公に味方するサーヴァントとして水着霊基で登場した。既にカルデアに召喚されたスルーズ、ヒルド、オルトリンデの3騎に加え、リンド、エルルーン、ゲイルスケグルの3騎が新たに召喚されている。
リンド、エルルーン、ゲイルスケグルたちは聖杯によって召喚されたため、本来は特異点消失と同時に退去するはずだった。しかし、レディ・アヴァロンの介入により、スルーズ、ヒルド、オルトリンデの霊基と紐付けることでカルデアに留まることとなった。
水着ワルキューレの評価と霊基再臨画像 |
関係の深いサーヴァント
キャラ名 | ワルキューレとの関係 |
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ブリュンヒルデ |
同じワルキューレ。 先行機なので姉と慕う。 |
シグルド |
姉を狂わせた張本人なので、あまり良い印象はない。 |
スカディ |
北欧異聞帯で従った女王。 |
アルテラ |
生まれたルーツが同じ。 |
関連リンク
参考文献
・FGOマテリアルⅦ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia
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