FF7リバース_評価とレビュー

【FF7リバース】評価とレビュー|プレイの感想

編集者
FF7リバース編集部
最終更新日

FF7リバースにおける評価レビューです。全体を通しての評価の点数やストーリーをクリアした感想、全体の振り返ってのまとめを掲載しています。ファイナルファンタジー7リバースの評価などの参考にお役立て下さい。

ネタバレ注意!
本記事は一部ストーリーのネタバレがあります。読まれる際はご注意ください。

FF7リバースの評価

総合評価 27.5 / 30点
ストーリー ボリューム やりこみ要素
4 5 5
バトルシステム サウンド グラフィック
4 4.5 5

FF7リメイクの正当進化した続編

FF7リメイクの正当進化した続編

「FF7リバース」は、前作の『FF7リメイク』からストーリーを引き継いだ続編だ。主人公は継続してクラウドを担当しており、おなじみの味方と一緒に星を守るための旅を続けている。

前作よりも戦闘がアクション面などで進化しており、面白さに磨きがかかっている。更に今作からオープンワールド化しており、膨大な量のやりこみ要素が準備されているFF7の名前に恥じない良作となっている。

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ストーリーの感想

大きな転換点となるストーリー

大きな転換点となるストーリー

シリーズ第2作となる本作のストーリーは、完結の第3作に向けての大きな転換点となるストーリーだったと思う。古代種やジェノバ、フィーラーの真相など多くの謎が明かされる反面、クラウドの異変やザックスとエアリスの行く末など、多くの伏線が散りばめられた。

エアリスとの別れ

特にラスト最大の見せ場である、エアリスとの別れは、FF7の物語に大きな変化を生み出し、オリジナル版とはまた違った展開を予感させてくれる。筆者は、最後の場面が今後どのような意味を持つのか、何がおきたのかは正確にわかっていないが、おそらくはエアリス生存世界線と死亡世界線に別れてしまったのだと考えられる。オリジナル版と大きく異なる演出に、ラストを彩る第3作で、今回の大きな変化がどんな効果を生み出すのか、今から楽しみで仕方がない。

メンバーの過去をしっかりと描いている

バレットとダイン

FF7リバースで特に輝いていたのは、バレットやナナキの過去に触れたストーリーだったと感じた。前作では語られなかった過去の話など、一緒に戦うパーティメンバーの思いや成り立ちを理解するのに非常に重要なエピソードが目白押しだ。

バレットの過去の因縁であるダインとの決着では、バレットという男がどんな存在なのかをプレイヤーに伝えていた。過去に起こした過ちやダインという親友との別れ。敵役のダインがマリンの真の父親であり、汚れた手でもう娘を抱きしめられないと知ったときのダインの咆哮は、多くのプレイヤーの胸に突き刺さったのではないだろうか。ダインの最後が悲劇か、救いがあったかは、プレイヤーによって変わる最高のストーリーだった。

ナナキの成長

ナナキの家族との和解や旅立つまでの決心も非常に出来栄えが良く、1つのチャプターとしては最も綺麗にまとまっていたと感じられた。ただ故郷に帰りたかった1匹の子どもが、1人の戦士として成長し、石化した父を前にした決意の遠吠えは、親子の情をこれ以上なく表しており、FF7リバースのストーリーの完成度を見せてくれた。

終盤で一気に駆け足感が少し気になる

終盤で一気に駆け足になってしまう

全体的にキャラの意外な場面や今後の展開に期待できる演出も多かったが、それだけに終盤での駆け足が気になった。チャプター13で古代種、ジェノバの説明が一気に流され、その後のチャプター14ではプレイヤーが介在できる部分は少なく、すぐにラスボス戦に突入する。

もとのストーリーもあるため、仕方のない部分ではあるが、前部分のストーリーで匂わせや伏線などをもう少し丁寧に張ってくれれば、驚きやワクワクもあったかもしれない。だが、ストーリー終盤で一気に情報が流し込まれるため、感動よりも困惑やステージの長さによる苦痛のほうが大きかったのが非常に残念だった。

やりこみ要素

過去作よりもやりこみが増えた

やりこみ要素

FF7リバースは、過去作と比べても最もやりこみ要素が多い。マップが従来の狭いステージをただ走るだけではなく、オープンワールド化して様々なところに行けるようになったのが大きいだろう。

広大なマップ各地には、様々な探索要素が散りばめられており、探索のやりがいがある。探索すればするほどキャラが強くなる仕様なため、探索とキャラ強化にこだわるプレイヤーは、本編そっちのけでやりこみ要素ばかりを楽しんだのではないだろうか。

クイーンズブラットの完成度が高く面白い

クイーンズブラットの完成度が高く面白い

やりこみ要素の中でも特に完成度が高かったのが、FF7リバースオリジナルのカードゲーム「クイーンズブラッド」だ。3×5の盤面を奪い合うカードゲームなのだが、それぞれのカードに取得できる陣地や特殊効果があり、様々な戦略が用意されている。

さらにカードには特別なレアカード「レジェンド」があり、筆者はミニゲームなどにレジェンドカードが景品として並んでいたら、真っ先にクリアを目指してしまった。収集要素もあるクイーンズブラッドは、多くのプレイヤーを沼にはめてしまっただろう。

ミニゲームが多すぎて途中からだれる

ラン・ワイルド

FF7リバースは、多くのミニゲームが用意されているが、筆者は量が多すぎて途中からだれてしまった。もちろん、やりたくなければ触らなければいいだけなのだが、ストーリーをプレイする中で強制されるものが多く、もう少し頻度を緩和してほしかった。

またミニゲームの中にも出来が良いものや悪いものが明確に存在するのも不満の1つだ。先に上げたクイーンズブラッドは文句ないが、コスタ・デル・ソルの「ラン・ワイルド」やゴールドソーサーの「3Dバトラー」などはやりがいを感じられる部分が少なく、筆者は特に苦痛に感じてしまった。次回作では強制ではなく、純粋なやりこみ要素として配置してもらいたい。

バトルシステム

前作よりもアクション面が充実

ジャストガード

バトルシステムは、前作よりもアクション面が充実され、かなり遊びやすく進化していた。特にジャストガードが追加されたことで、今まではただガードすればいいだけだった防御面が一気に戦略的になり、敵の攻撃動作を覚えてジャスガするという駆け引きが生まれた。またアビリティによる属性攻撃も登場して、弱点をつくのに魔法だよりではなくなり、ボスと戦いやすくなっている。

連携の登場で戦闘がより戦術的になった

連携アビリティ

FF7リバースの戦闘面での大きな追加点として、連携アビリティと連携アクションがある。前作まではアビリティと魔法、たまにリミット技を発動するだけだった戦闘に、連携を使った戦術が生まれたのも嬉しいポイントだ。

連携アビリティではリミットレベル上昇やATBゲージの追加など、さらに戦闘を有利にする効果が登場して、どの有利効果を使うかをプレイヤーが決められるのも戦略的で楽しい。連携アクションには、多くのキャラにカウンターが追加され、敵の攻撃をただ防ぐだけではなく、反撃の要素が生まれたのはアクションゲームとして確実に進化している。

まとめ

全体的に高い品質でまとまった神ゲー

高い品質でまとまった神ゲー

まとめとして書くと、FF7リバースは全体的に高い品質でまとまった神ゲーだと改めて感じられた。ストーリー・バトル・やりこみ要素とRPGで重要な要素は、間違いなく前作よりも数倍にパワーアップしており、FF7という人気コンテンツの続編としてプレイヤーを満足させる出来であった。

不満点も確実に存在しているが、それを入れても面白いといえるゲームである。クラウドたちの行く末やエアリスとザックスはどう決着がつくのか、様々な感動をくれた本作は、前作をやったユーザーにもFFを知らないユーザーにもおすすめできる神作だ。

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