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【FGO】千子村正の元ネタと史実解説

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FGO攻略班
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FGO(フェイトグランドオーダー)のサーヴァント「千子村正」の元ネタである史実を解説。原典となる神話や歴史、史実と設定の相違点や登場済みのサーヴァントとの関係性を掲載しているので、FGO(FateGO)を考察する参考にどうぞ。

千子村正

©TYPE-MOON / FGO PROJECT

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村正の元ネタ

村正のプロフィール

出典 史実
地域 日本
時代 15世紀頃
誕生日 不明

村正の史実・伝承

村正の概要

千子村正は、室町時代から江戸時代初期にかけて伊勢国で活躍していた刀工。村正という名は家名でもあり、刀の作品名でもある。同銘で六代以上続いていた。最も有名な刀工名の1つであり、その作は多くの武将から至高の実用刀として愛用された。

初代村正の出自

初代村正の出自に関しては諸説あり、出身は美濃関か赤坂(どちらも現在の岐阜県)だと言われている。親も不明で、濃州赤坂左兵衛兼村もしくは千寿観音の子という伝承がある。

初代村正は美濃で修行をしており、修行を終えると伊勢国桑名へ渡って楠木正重を弟子に迎える。千子派は村正と正重がそれぞれの流派が形成して続いていった。

村正の妖刀伝説

徳川家と因縁のある妖刀

村正の刀は徳川家に仇なす妖刀として伝説が語り継がれている。これは、徳川家康やその家族が血を流した際に使われた刀が村正だったことから、この伝説が生まれた。

だが現在では、家康の祖父・清康の殺害以外の話は信憑性のある史料が少なく、根拠のない俗説だとされている。

また、家康は村正をすべて捨てるように厳命したとも言われているが、これも後世の作り話だと否定されている。むしろ家康は家宝として村正の刀を子孫に残している。

徳川家 家康との続柄 村正との因果
徳川家康 本人 幼少の頃、村正の短刀で怪我をする。
松平清康 祖父 村正の刀で家臣に殺害された。
松平信康 長男 敵との密通を疑われ、切腹で介錯に使われたのが村正。
築山殿 正妻 敵との密通を疑われ、村正の刀で殺害されたとされる。

妖刀伝説が広まった原因

妖刀伝説が広まった原因として、家康の周囲に村正の刀が広く普及されていたことが挙げられる。元々村正の工房があった桑名と、家康が治めていた三河は地理的に近い場所にあった。

そのため、村正の刀は三河の武士たちにも大量に流通されていたとされている。そして徳川家に害をなす際にも、たまたま村正が用いられていたと考えれられている。

また、妖刀伝説は後世に尾ひれがついて広まった噂でもあった。後に徳川に仇なす村正の伝説が倒幕の象徴として評価され、西郷隆盛らが実際に村正を所持していたとも言われている。

村正の作品

妙法村正

村正の中でも最も有名な作品の一つ。1513年10月13日作。1942年12月16日には重要美術品に認定されている。

初代村正は日蓮宗の敬虔な信徒であり、表銘には日蓮宗の題目「妙法蓮華経」が切られている。また、刀身には倶利伽羅剣(不動明王が持つ剣)の彫刻もある。

村正御大小

徳川家康が所有していた刀。家康は村正の愛好家であり、打刀と脇差の二振りの村正を所蔵していた。

一胴七度

豊臣秀吉の甥である豊臣秀次の愛刀。秀次自らがこの刀を振るい、人体一刀両断の試し斬りを七回成功したことから、表に金象嵌で「一胴七度」の銘が施された。

匕首腰間鳴

西郷隆盛が所有していた刀。「匕首腰間鳴(ひしゅようかんになる)」で始まる五言絶句の漢詩が刻まれた短刀。

この村正は鉄扇造りになっており、仕込み杖のような暗器として西郷はこの刀を懐中していたという。

宝具の元ネタ

無元の剣製

宝具名 無元の剣製
『つむかりむらまさ』
ランク A+ 種別 対人宝具
レンジ 1~10 最大捕捉 10人

宝具説明

究極の一刀を作り出す宝具。特殊な固有結界(英霊エミヤの『無限の剣製(アンリミテッド・ブレイドワークス)』に似た風景であるという)の展開によって無数の剣の荒野を発生させた後、すべての剣が砕けて雪の結晶のように散り、千子村正の手にただ一本の刀が残る。

時間や空間、因果ごと断つ一斬。刀の銘は「都牟刈村正(つむかりむらまさ)」。都牟刈とは都牟刈之太刀(都牟羽之太刀)。

すなわち素戔嗚尊に殺された八岐大蛇、八頭八尾を有した赤眼の怪―――八つの谷と峯にわたる超大さを誇る、日本最大の災害竜の尾から顕れた神器・天叢雲剣/草薙剣を示す。

宝具名の由来

「都牟刈(つむかり)」とは、須佐之男命が八岐大蛇の尾から見つけた剣。草薙剣(くさなぎのつるぎ)、別名天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)を指す。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

名前の読み

FGOでは千子村正(せんじむらまさ)と表記されているが、史実では千子を「せん」、もしくは「せん」と呼ばれている。

擬似サーヴァントとして登場

都牟刈村正

FGOのストーリー「英霊剣豪七番勝負」で登場した際には、擬似サーヴァントとして登場。村正は英霊として成立するには人類史における功績・霊基が足りないため、自身に似た身体・精神の人間を憑代に現界した。

関係の深いサーヴァント

キャラ名 村正との関係
宮本武蔵
宮本武蔵
「英霊剣豪七番勝負」で自身が作った「明神切村正」を託す。
エミヤ
エミヤ
村正が憑依した「自分に似た別の人間」に深く関わる。
伊吹童子
伊吹童子
宝具「都牟刈村正」の由来である、八岐大蛇そのもの。

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