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【FGO】フェルグス・マック・ロイの元ネタと史実解説

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FGO攻略班
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FGO(フェイトグランドオーダー)のサーヴァント「フェルグス・マック・ロイ」の元ネタである史実を解説。原典となる神話や歴史、史実と設定の相違点や登場済みのサーヴァントとの関係性を掲載しているので、FGO(FateGO)を考察する参考にどうぞ。

フェルグス・マック・ロイ

©TYPE-MOON / FGO PROJECT

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フェルグスの元ネタ

フェルグスのプロフィール

出典 ケルト神話、赤枝騎士団
地域 アイルランド
時代 1世紀前後
誕生年月日 不明

出典の詳細

出典はケルト神話

フェルグスの出典は、アイルランドやウェールズで伝承されてきた「ケルト神話」。ケルト神話は「アイルランド神話」と「ウェールズ神話」に分けられており、それぞれ4つの物語群で構成されている。

フェルグスは、クー・フーリンやメイヴが登場するアイルランド神話のアルスター物語に登場する。

フェルグスの史実・伝承

フェルグスの出自

フェルグスのはっきりとした誕生譚はなく、諸文献を参考に出自が推測されている。マック・ロイ(マク・ロイヒ)という名前は母親の性で、何人か母親の候補が上がっている。

また、フェルグスの母親はスアルタウの母親でもあり、このスアルタウはクー・フーリンの父親という説がある。そのため、フェルグスはクー・フーリンの叔父にあたる可能性もある。

フェルグスは大食らいの怪力で、性欲が強い人物だったと言われている。女神フリディッシュと結婚していたが、妻がいない時は代わりに7人の女性を求めたという。

アルスター王を退位

フェルグスはアルスター国の王であった。しかし先王の妻ネスからの「自分が妻となる代わりに息子を1年間王にする」という交渉を受け入れ、フェルグスはネスの息子コンホヴァル・マク・ネサに王位を明け渡す。

コンホヴァルの統治は見事で人望も厚かったため、アルスターの家臣たちはフェルグスの復位を渋る。フェルグスはコンホヴァルを認め、自身は狩りや宴を催す方が好みだったため王位を譲った。

コナハトへの亡命

フェルグスは後にコンホヴァルの行いに怒り、コノートに亡命する。コンホヴァルがディアドラという娘を引き取り、自ら育てて妻にしようとしたが、別の男と駆け落ちしたことに怒り、その男を殺したことが原因になる。

ディアドラは自殺し、コンホヴァルは信頼を失い、フェルグスや自身の息子コルマクなど多くの戦士がコノートへ去った。その後フェルグスはコノートの女王メイヴと親しくなり、関係を持つようになった。

クーリーの牛争い

クーリーの牛争いとは、アルスター物語におけるアルスター国とコノート国の戦争である。この戦争は、コノートの女王メイヴが夫との財産争いに勝つため、アルスターの牛を強奪する目的で侵攻してきたのがきっかけになる。

フェルグスは亡命先のコノート軍に属したため、アルスター軍でかつての友人クー・フーリンと対峙することになる。しかし2人はゲッシュで互いに戦いを避け、勝敗を譲りあう誓いを立てた。

フェルグスは戦争でコンホヴァルとも対決しており、カラドボルグを持って追い詰める。しかしコンホヴァルの息子コルマクがそれを引き止めたため、止めを刺すことができなかった。

フェルグスはコンホヴァルへの怒りの余り、カラドボルグで3つの丘の頂を切り飛ばしたと言われている。

フェルグスの最期

フェルグスがコノートへ亡命して14年後、メイヴの夫アリルはフェルグスとメイヴの関係を目撃する。アリルはフェルグスに嫉妬し、殺害を企てた。

アリルは盲目だが槍の名手であるルギドを利用し、湖にいる鹿を狩るよう促す。しかし湖には鹿ではなく、水浴びをしていたフェルグスがいた。盲目のルギドは何も知らず槍を投げ、フェルグスは胸に槍が貫通し死亡した。

ほかにもフェルグスは湖に住む怪物との戦いに敗れて斃されたという話や、毒によって死んだという逸話もある。

宝具の元ネタ

カラドボルグ

宝具名 虹霓剣
『カラドボルグ』
ランク A++ 種別 対軍宝具
レンジ 1〜40 最大捕捉 300人

宝具説明

別名、螺旋虹霓剣。地形破壊さえ可能とする、高威力と広範囲を誇る対軍宝具。伝承では、振り抜いた剣光が「丘を三つ切り裂いた」という恐るべき力が示される。

伝承には「虹の如く伸びた剣光」によって丘を切ったとあるが、宝具として振るわれるカラドボルグは地形破壊兵器としての側面を色濃く有している。すなわち、大地を砕く問答無用の大攻撃。天地天空大回転。

後の時代、数多の英雄たちが手にした魔剣・聖剣の原型になったと言われている。エクスカリバー・ガラティーンの原型である、とも。名前の「虹霓(こうげい)」は「虹」の意味。

宝具名の由来

ケルト神話にて、フェルグスが持つ剣「カラドボルグ」そのもの。

Fateシリーズでの設定

FGOでの小ネタ

アガルタでは幼少時の姿に

亜種特異点2では、特殊な召喚により少年の姿をしたフェルグスが登場。主人公たちの味方として共に行動する。

大人の時と違い、幼少時は女性が苦手だった模様。女性よりも鍛錬が好きで、道中でも己の未熟さを正すために修行を念頭に置いていた。

関係の深いサーヴァント

キャラ名 フェルグスとの関係
クー・フーリン
クー・フーリン
自身の甥であり、剣の弟子でもある。
メイヴ
メイヴ
生前の恋人。伝承では彼女の初めての相手。
スカサハ
スカサハ
「姐さん」と慕いつつ、戦士としても女性としても狙っている。
エミヤ
エミヤ
フェルグスの宝具「虹霓剣」を改造し、「偽・螺旋剣」という矢にして使った。

参考文献
・FGOマテリアルⅡ(TYPE-MOON BOOKS出版)
wikipedia

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