【FGO】ゼノビアの元ネタと史実解説

ゼノビアの元ネタ

ゼノビアのプロフィール

ゼノビアの史実解説と伝承

文武に優れたパルミラの女王

ゼノビアは現在のシリア付近、3世紀頃に存在したパルミラ帝国で女王と呼ばれた人物。パルミラの統治者、ローマから属州を任されていたオダエナトゥスの後妻として登場する。アラビアの部族長の娘とされるが、母方の血筋や前半生には不明点が多い。

エジプト語・ラテン語・ギリシア語・シリア語・アラビア語に通じ、学問や騎馬、狩猟に優れていた。オダエナトゥスの遠征にも軍装を纏って同行し、軍略で夫を支えたとされる。

夫の死とパルミラの領土拡大

267年、ゼノビアの夫のオダエナトゥスが甥に暗殺され、前妻の息子ヘロデスも死亡する。パルミラ国内が混乱状態に陥ると、ゼノビアは息子を後継者とし、自身が共同統治者になる形で混乱を治めた。

ローマ本国で皇帝ガッリエヌスが暗殺されると、半独立状態にあったパルミラは「他国の侵略からローマ東部属州を守る」という名目でエジプトやカッパドキアなどに軍を派遣、領土を拡大していく。ゼノビアは「戦士女王」と呼ばれ、本国から分離したパルミラはローマとの対立を深めていった。

ローマへの敗北と市中引き回し

ローマから分離したパルミラに新たな皇帝アウレリアヌスが降伏を勧告すると、ゼノビアは息子にアウグストゥスを名乗らせ、自身は皇妃の称号「アウグスタ」を自称して抵抗した。272年、アウレリアヌスが攻めてきた際にゼノビアは陣頭に立って迎え撃つが、2度の大敗を喫してしまう。

敗戦を悟ったゼノビアはペルシア側へ逃げようとしたが、ユーフラテス川を越える前に捕縛された。捕縛されたゼノビアはローマへと連行され、黄金の鎖と宝石で飾られた姿でローマ市内を引き回されたと伝えられる。

敗北後の逸話について

ローマに敗北した後の扱いについては、ローマへの連行中や見せしめの間に死んだとも、命乞いして臣下たちの命と引き換えにローマ市民として生き延びたとも伝えられる。生き延びたパターンでは裕福に暮らし、元老院議員と再婚して数人の娘を設けたとも伝わっている。

宝具の元ネタ

砕けよ黄金の枷鎖、黄金の恥辱

宝具説明

オーセンティック・トライアンフ。彼女が今の自分自身に対し、心から「理想の女王であると証明できた」あるいは「その戦いにより証明できる」と確信したときにのみ真名解放が可能な宝具である。少しでも迷いがあると発動できない。

自らの持つ全ての魔力、精神力、意志力、決意、怒り、矜恃などを注ぎ込み、霊基に深く結びついている黄金の枷、黄金の鎖を粉砕し、「自らが望むif」の姿───「ローマ皇帝アウレリアヌスに与えられた敗北と恥辱を振り払い、ローマから勝利を掴んだ東方の女王」の姿に変貌する。

宝具名の由来

オーセンティックは「本物の、真正の」、トライアンフは「勝利、凱旋」という意味を持つ。宝具ボイスに倣うと「真なる凱旋」。オーセンティックは、似たものが大量に存在する中で本物として君臨するものを表現する。自身の逸話に打ち勝つ意味が込められたネーミングと言える。

Fateシリーズでの設定

FGOでの小ネタ

捕縛後の記憶を持っていない

Fateシリーズにおいては捕縛された後の記憶がなく、凱旋式で与えられた屈辱を晴らすために存在している。敗北をなかったことにするのではなく乗り越えるために、彼女は敢えて虜囚となった時の屈辱的な姿で現界している。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	ゼノビアとの関係
クレオパトラ	戦士女王と呼ばれた頃、彼女たちの後継者を自称したとされる。「エジプトの女王」と名乗ったこともあり、クレオパトラに対してはマイルームで憧れだと発言しているが、セミラミスについては今のところ特殊セリフがない。
セミラミス
スパルタクス	圧政を跳ね除ける反逆者の象徴。マイルームで逸材として高く評価しており、自軍へ勧誘しようとする。
ブーディカ	イベント内でエリザベートから「気が合うタイプ」と言及されている。エリザベートは衣装や肉体美を指して言ったが、経歴や境遇にも共通点がある。
ペンテシレイア

参考文献
・wikipedia

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