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【FGO】ヴァン・ゴッホの元ネタと史実解説

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FGO攻略班
最終更新日
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FGO(フェイトグランドオーダー)のサーヴァント「ヴァン・ゴッホ」の元ネタである史実を解説。原典となる神話や歴史、史実と設定の相違点や登場済みのサーヴァントとの関係性を掲載しているので、FGO(FateGO)を考察する参考にどうぞ。

ヴァン・ゴッホの元ネタと史実解説

©TYPE-MOON / FGO PROJECT

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ゴッホの元ネタ

ゴッホのプロフィール

出典 史実
地域 オランダ
時代 19世紀
誕生年月日 1853年3月30日
没年 1890年7月29日

ゴッホの史実・伝承

ゴッホの出自

ゴッホはオランダ南部の村で、牧師である父の長男として生まれる。本名はオランダ語で、フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホ。英語読みではヴィンセント・ヴァン・ゴッホと呼ばれる。

ゴッホは小さい頃から癇癪持ちだったそうで、学校を辞めている。1869年には画商グーピル商会の店員として、ハーグ支店で4年間働く。1872年から弟のテオと書簡のやり取りが始まり、以後ゴッホの手紙は彼の生涯を知る上で重要な資料になっている。

聖職者への道と挫折

職場や両親、失恋など人間関係の問題により孤独を感じていたゴッホは、キリスト教に興味を持ち始める。1876年に無断欠勤が原因で商会を解雇されたゴッホは、聖職者になるために勉強を始めた。

聖職者になるには7〜8年もの勉強が必要なため、ゴッホは伯父の家で下宿して王立大学での神学部受験を目指して勉強に励んだ。しかし受験科目の多さに挫折し、精神的に追い詰められたゴッホは自傷的な行為を取るようになる。

その後は貧しい人々に聖書を説く伝道師を目指し、1879年には半年間伝道師として仮免許と俸給が与えられるまでになる。だが、ゴッホの常軌を逸した自罰的行動により、伝道師の威厳を損なうとして仮免許と俸給は剥奪される。

働かずに画家を目指す

伝道師の道を絶たれたゴッホは、働かずに父からの仕送りに頼りつつ住居を転々として過ごすも、その生活は家族から批判された。1880年には、弟テオから生活費の援助が開始される。

ゴッホはその間デッサンやスケッチをしており、画家を目指すようになる。ゴッホは絵の勉強をするために、ブリュッセルやハーグ、ニューネンなど様々な地へ移った。

経済難と問題行動の数々

その後のゴッホの生活は弟のテオからの仕送りなど、他人に頼りきりだった。また、他の画家との交流はゴッホの作品に大きな影響を与えたが、少しでも意見の違いがあると怒りを爆発させる傾向があった。

ゴッホのこのような性格から、家族間や画家たちとの間に人間関係のトラブルが絶えなかった。また、女性関係でも度々問題を起こし、精神状態は悪化していった。

1888年には南アルプスのアルルでポール・ゴーギャンと黄色い家での共同生活をしていたことが有名だが、意見が合わず2人の仲は悪化。同年ゴッホが自身の左耳を切り落として娼婦に渡した事件がきっかけで、共同生活は終わりを告げた。

ゴッホの最期

左耳を切り落としたゴッホは精神病院に収容された。その後は治療を受けて退院後に黄色い家へ戻ったが、再度入院を繰り返している。ゴッホはてんかんや統合失調症だったという説が有力視されている。

精神的に不安定ながらも画家としての活動を続けていたゴッホだったが、1890年7月27日に拳銃で撃たれた状態でゴッホが旅館に帰り着く。手術も無理な状態で、急行したテオに看取られながらゴッホは7月29日に亡くなった。

ゴッホの死因は麦畑で拳銃自殺を図ったとされているが、目撃者がいないことや銃創の位置から自殺ではないという説もある。

クリュティエの元ネタ

クリュティエのプロフィール

出典 ギリシャ神話
地域 欧州
時代 紀元前15世紀以前
誕生日 不明

出典の詳細

出典はギリシャ神話

クリュティエが登場するギリシャ神話は、およそ紀元前15世紀頃に始まったと考えられている。ホメーロスの二大叙事詩「イーリアス」と「オデュッセイア」の題材でもあり、ギリシャ神話を元に様々な作品が作られた。

クリュティエの史実・伝承

クリュティエの出自

クリュティエはギリシャ神話の海神オケアノスと女神テテュスの間に生まれた3000の娘の1人として生まれる。娘たちは水のニンフ、あるいは地下水の女神オケアニスとされている。

クリュティエの伝承

クリュティエは太陽神アポロンと恋仲であった。しかしアフロディーテの浮気を密告して怒りを買ったアポロンは、エロスの矢に撃たれペルシャ王オルカモスの娘である美女レウコトエに恋をして浮気してしまう。

レウコトエに嫉妬したクリュティエは、オルカモスにレウコトエとアポロンの不義を訴えた。厳格なオルカモスは怒り、娘であるレウコトエを生き埋めにした。

しかしアポロンはクリュティエの元に戻ることはなかった。クリュティエは悲しみに暮れ、絶食して常に太陽を見ながら亡くなった。

クリュティエはそのまま一輪の花になったとされているが、花の種類はひまわりやヘリオトロープと諸説ある。ただ、文学作品など多くの伝承ではひまわりとされることが多い。

宝具の元ネタ

デ・ステーレンナフト

宝具名 星月夜
『デ・ステーレンナフト』
ランク EX 種別 対人宝具
レンジ 1~5 最大捕捉 25人

宝具説明

サン・ポール療養院の窓からの光景を想い描いた、幻想的な絵。その人智を超えた世界観がカンバスからあふれ、固有結界を形成し、現実を侵食する。

晩年のゴッホは不可解な精神疾患の発作に苦しみつつ、信仰と善なるものを求めて絵筆を執り続けた。その狂気じみた執念が外なるものどもに利用され、他者の霊基や精神構造を改変・神化させる禁断の宝具となった。

宝具名の由来

ゴッホの代表作の一つ「星月夜」が由来。「デ・ステーレンナフト」は同作のオランダ語での読み。

ヘット・ヒェーレ・ハイス

宝具名 黄色い家
『ヘット・ヒェーレ・ハイス』
ランク A+ 種別 対軍宝具
レンジ 1~5 最大捕捉 8人

宝具説明

ゴッホの才を開花させる転機となり、ゴッホの夢の破綻の舞台ともなった、南仏アルルの居宅を絵で再現する。敵に対しては南仏を苛む風・ミストラルの嵐を、味方に対しては手厚い加護を与えるが、一方で呪いも蔓延させてしまう。

宝具名の由来

ゴッホの代表作の一つ「黄色い家」が由来。「ヘット・ヒェーレ・ハイス」は同作のオランダ語での読み。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

クトゥルフ神話との関係

Fateシリーズのゴッホは、クトゥルフ神話の邪神とつながりがある。火星の地下に住む旧支配者「ヴルトゥーム」の依り代と予想されている。

ヴルトゥームの容姿は青白い巨大な球根植物で、頂点には朱色の花のがくに妖精が生えているそう。ちなみにヴルトゥームはヨグ=ソトースの三男であり、クトゥルフとハスターの異母弟でもある。

ゴッホがクリュティエ=ヴァン・ゴッホとしてつぎはぎの英霊になったのも邪神が原因で、地球へ侵攻するための足がかりとしてゴッホとクリュティエを混成させ、虚数空間に召喚させた。

ギリシャ神話の神性も持つ

ゴッホには複数の神性が融合しており、ギリシャ神話の「クリュティエ」が含まれている。クリュティエは悲恋の女神で、アポロンに見放されて最後にはひまわりに姿を変える。

クトゥルフ神話とFGOの関連要素解説

弟「テオ」が登場済み

テオ

FGOにはゴッホの弟である「テオ(テオドルス・ファン・ゴッホ)」も登場している。ゴッホの幕間「題材と○○の問題」にで登場が確認できており、今後も登場が期待できるような発言を残している。

生前の唯一の理解者

弟のテオは、ゴッホが生前中の唯一の理解者であったとされる人物だ。芸術家として成功しないゴッホが自殺を選ぶまで支え続けたと言われている。

鉱員(マイナー)の別霊基が実装

ミステリーハウス

イベント「ミステリーハウス・クラフターズ」の配布サーヴァントとして、鉱員(マイナー)のゴッホが実装された。マイナーとはminerと書き、鉱夫や採掘者の意味を持つ。近年では暗号資産の取引に関する語句として「マイニング」が使われているが、ゴッホ(マイナー)とは関係がない。

労働に憧れるゴッホの人格

ゴッホマイナーは「労働に憧れるゴッホ」の人格が全面に出ており、フォーリナーの霊基から性格や属性が変化している。フォーリナーは「地、混沌、悪」だが、ランサーのゴッホマイナーは「人、混沌、中庸」である。

ゴッホマイナーの性能と評価

関係の深いサーヴァント

キャラ名 ゴッホとの関係
楊貴妃
楊貴妃
同じフォーリナーのクラス同士、イベントでも仲良くしている。
葛飾北斎
葛飾北斎
尊敬する画家。史実でもゴッホは北斎などが描いた浮世絵の影響を受けている。
パリス
パリス
同伴している羊(アポロン)と因縁深い。
融合した神性クリュティエの悲恋の相手。

参考文献
wikipedia

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