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【FGO】ミドラーシュのキャスターの元ネタと史実解説

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FGO攻略班
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FGO(フェイトグランドオーダー)のサーヴァント「ミドラーシュのキャスター(ミドキャス)」の元ネタである史実を解説。原典となる神話や歴史、史実と設定の相違点や登場済みのサーヴァントとの関係性を掲載しているので、FGO(FateGO)を考察する参考にどうぞ。

ミドラーシュのキャスター

©TYPE-MOON / FGO PROJECT

1部及び1.5部のネタバレを含みます
ミドラーシュのキャスターについての真名や、メインストーリーのネタバレを含みます。閲覧の際はご注意ください。
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ミドキャスの元ネタ

ミドキャスのプロフィール

出典 旧約聖書、新約聖書ほか
地域 東アフリカ、アラビア半島南西部
時代 不明
誕生日 不明

出典の詳細

真名はシバの女王

ミドラーシュのキャスターの真名はシバの女王。旧約聖書に登場する女王。

本名は伝承によって異なり、ニカウレー、ビルキース、マケダなど。彼女の国の位置もエチオピアや南アラビアなど諸説ある。

シバの女王の史実・伝承

シバの女王の伝承

シバの女王の最も古い記録は、旧約聖書の中の歴史書の1つである「列王記」に記されている。

シバの女王はソロモン王の知恵の噂を聞き、彼を試すために多くの財宝と随員とともにエルサレムを訪れる。女王はソロモンに難問の数々を浴びせるも、ソロモンは全て答えてみせた。

ソロモン王の知恵やエルサレム宮殿の絢爛に感嘆した女王は、ソロモンが仕える神を称えて金およそ6トンなど多くの財宝を贈った。

ソロモンも女王に対して贈り物を与え、シバの女王一行は帰国した。

ユダヤ教における伝承

旧約聖書の中の一書であるエステル記では、ソロモンがシバの女王を自国に呼び出す異説が記載されている。

ある日、大宴会を開いたソロモンは、驚くほど豊かな東方の都市キトルを治めるシバの女王の話を耳にする。ソロモンは女王に親書を出し、女王が表敬訪問をしなければ国を攻め滅ぼすと脅した。

シバの女王はソロモンへ手紙と贈り物、6000人の少年少女を船に乗せて送り出した。女王自身は陸路で国を訪れ、ソロモンに3つの謎かけを問いかけたとされている。

キリスト教における伝承

キリスト教の聖人伝集である「黄金伝説」にもソロモンとシバの女王の逸話が残っている。

エルサレムを訪れた女王は、ある木材でできた橋を見て「いつか世界の救い主がこの木に掛けられる」と心眼で見抜く。ソロモンはこの話を聞いて橋の木材を地面深くに埋めた。

その後年月が経ち、イエスの磔刑が決まるとひとりでに地下から木が浮かび上がってきたという。

イスラム教における伝承

イスラム教の聖典コーランには、「サバアの女王」の話として記載されている。物語はユダヤ教の伝承と似ており、ソロモン王がシバの女王を呼び出す話になっている。

また、女王の名前はビルキース、女王の母親がジンである影響で毛深いなど女王の特徴も描かれている。

エチオピアにおける伝承

古代のエチオピアの伝説が記された「ケブレ・ネガスト」では、ソロモン王とシバの女王の逸話がエチオピアの国祖誕生伝説として記されている。

シバの女王がソロモン王の噂を聞いてエルサレムを訪れた6ヵ月後、女王は帰国を望んだ。しかし彼女との子を欲したソロモンは、一計を講じて女王と一夜を共にすることに成功する。

帰国して出産した女王は息子にバイナ・レフケムと名付け、22歳になるとエルサレムを訪れソロモン王と対面する。喜んだソロモンは息子に王位継承を求めるが断られたため、エチオピアに第2のエルサレム建国を計画する。

しかしエチオピアに「聖櫃」を持っていかれたことでソロモンは神に見放されて知恵を失い、エルサレムは衰退。一方でエチオピアではバイナ・レフケムがシバの女王から王位を譲られ、イスラエル王家の血を引く新王朝した。

宝具の元ネタ

スリー・エニグマズ

宝具名 三つの謎かけ
『スリー・エニグマズ』
ランク B 種別 対人宝具
レンジ 1〜10 最大捕捉 1人

宝具説明

女王に仕える三つ子の霊鬼(ジン)が現れ、敵に難題を問いかける(物理)。三体の霊鬼の名前はそれぞれ「エハッド」「シュタイム」「シャロッシュ」。

ある時、女王は、名高き賢者ソロモンの知恵を授かろうと、大量の献上品をたずさえてエルサレムを訪れた。

ソロモンを試す三つの謎掛けはことごとく看破され、エルサレムの繁栄ぶりに女王は感服する。女王とソロモン王は互いに贈り物を交わし、そして再び帰路についた。

宝具名の由来

「エニグマ」は第二次世界大戦に使われた暗号記のほか、暗号記の暗号を意味する。

Fateシリーズでの設定

FGOでの小ネタ

ゲーム内で登場した名称

真名開放前の名称でもある「ミドラーシュ」とは、ヘブライ語で「捜し求めるもの」を意味する。

また、1.5部のセイレムで登場した際に配役を当てがわれた「ティテュバ」は、史実のセイレム魔女裁判で実際にアビゲイルの家に仕えた人物でもある。

真名に関してはシバの女王という通り名以外に本名があるが、別料金ということで本人は隠している。

関係の深いサーヴァント

キャラ名 ミドキャスとの関係
ロマニ・アーキマン
ロマニ
生前に出会ったソロモン王本人。英霊になった後でも彼を想い続けている。
ダビデ
ダビデ
ソロモンの父。「お義父さんと呼んでもかまわない」などと言われるも、彼女からすると嫌悪感がある存在。
アビゲイル
アビゲイル
セイレムでは主従関係ながら仲良くしていた相手。カルデアでも気安い関係に。
術ギル
ギルガメッシュ
2018年の水着イベントなどでギルの秘書として働いていた。

参考文献
・FGOマテリアルⅥ(TYPE-MOON BOOKS出版)
wikipedia

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