【FGO】バーゲスト（妖精騎士ガウェイン）の元ネタと史実解説

バーゲストの元ネタ

バーゲストのプロフィール

バーゲストの史実・伝承

イングランドの民間伝承に伝わる妖精

バーゲストとは、イングランド北西部ノーサンバーランド周辺に伝わる不吉な妖精。バーゲストという名前はドイツ語の「bahr(棺桶)」「berg(山)」「bar(熊)」と「geist(悪霊)」が語源とされている。

角と鉤爪を持ち、鎖を引きずる赤い目の黒犬の姿をしている。ただ、名前の語源通り熊や首のない人間の姿をすることもある。犬の悪霊ではなく、悪霊が犬の姿で現れるとされている。

伝承では遠吠えや鎖の音を鳴らしながら、夜中や霧の濃い夜に現れるという。人間の死を伝えるとされており、バーゲストを見ると親しい人物が死ぬ、もしくは重要な人物の死期が近づくと荒野で吠え猛るという。

ブラックドッグの伝承との関係

バーゲストはイギリス全土で伝わるブラックドッグ、もしくはヘルハウンドの伝承に組み込まれ、同一視されている。ブラックドッグについては14世紀頃の人を殺した黒犬の伝承から伝わっている。

また、ブラックドッグのイメージが形成されたのは、シェイクスピアの『マクベス』の作中にて魔女が語る「地獄の女神ヘカテーの猟犬たち」の影響とされている。

UDKバーゲストとは

UDKは「Union Defence Knights」の略

2023年サバフェスで実装された「UDK-バーゲスト」のUDKとは「Union Defence Knights（森林守護騎士連盟）」の略称である。ハワトリア内の自然災害を防ぐために、バーゲストが立ち上げた組織であり、バーゲスト本人もUDKと名乗っている。

水着バーゲストの性能評価

宝具の元ネタ

ブラックドッグ・ガラティーン

宝具説明

燃えさかる角、『妖精剣ガラティーン』を用いての巨大な一撃。バーゲストの額にある角は自身の霊基成長を抑制する触角であり、これを引き抜くとバーゲストの理性は死に、残った本能が肉体を駆動させる。

角を引き抜いたバーゲストは“先祖返り”を起こし、黒い炎をまとい妖精体を拡大させ、ガラティーンを相手の陣営に叩き降ろす。地面から燃え立つ炎は敵陣をかみ砕いて捕食する牙のようにも見える。

宝具名の由来

「ブラックドッグ」はバーゲストと同一視されるイギリスの妖精ブラックドッグが由来。「ガラティーン」はガウェインが持つ聖剣の名前。

ウォーターセーブ・ガラティーン

火災を消火する宝具

UDK-バーゲストの宝具「ウォーターセーブ・ガラティーン」またの名をUDK-ガラティーンは、消防車のポンプから放たれた水で火災を消火し、ついでに敵にもダメージを与える技だ。消防車を運転しているのはマスターであり、急いで大型車免許を取得したとマテリアルにある。

水着バーゲストの再臨画像・マテリアル

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

女性かつガウェインの名を冠して登場

伝承では黒犬の姿が有名だが、FGOでは女性の姿で登場。また、円卓の騎士ガウェインの霊基を着名している。ガウェインの名を持つが、伝承の中でガウェインとバーゲストに直接因果がある訳でなない模様。

FGOでの小ネタ

キャストリアからはバゲ子と呼ばれる

アルトリアキャスターのバレンタインイベントでは、ガウェインのことを「バゲ子」と呼んでおり、2部6章実装前からバーゲストの小ネタを挟んでいた。「身長高い」「血筋は最高」など、特徴的にもバーゲストのことを指している。

嫌いなことにメリュジーヌの名前を出す

バーゲストのボイスでは、「嫌いなものはメリュジーヌ」だと明言してしている。恐らくだがメリュジーヌとは、妖精騎士ランスロットのことを指していると思われる。

メリュジーヌはフランスに伝わる水の精霊で、上半身は美女、下半身は蛇、背中にはドラゴンの翼が付いている。竜の妖精とも言われるほか、龍人やマーメイド、セイレーンなどの伝承との関連も考えられている。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	バーゲストとの関係
モルガン	異聞帯における妖精國の女王。陛下と呼び従う。
バーヴァン・シー	妖精騎士トリスタンであり、同じ妖精國ブリテンにおける円卓の騎士。
キャストリア	昔どこかであった間柄。アルトリアからは嫉妬されているが、バーゲスト本人は相手にされてない。
ガウェイン	汎人類史の円卓の騎士。妖精國ブリテンにおいて、バーゲストが霊基を着名している。

参考文献
・wikipedia
・岡田誠一『イギリスの民話と伝説』
・健部伸明『幻想世界の住人達』

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