FGO

【FGO】ディルムッド・オディナの元ネタと史実解説

編集者
FGO攻略班
最終更新日
18時アップデートでゲーム内更新!
オルガマリークエスト攻略!
頁&証ドロップクエ追加!オデコ任務まとめ
新規高難易度追加!「サンゴ礁に眠る」攻略
学園シナリオ!?奏章2イドを攻略!

FGO(フェイトグランドオーダー)のサーヴァント「ディルムッド・オディナ」の元ネタである史実を解説。原典となる神話や歴史、史実と設定の相違点や登場済みのサーヴァントとの関係性を掲載しているので、FGO(FateGO)を考察する参考にどうぞ。

ディルムッド・オディナ

©TYPE-MOON / FGO PROJECT

関連記事
ディルムッド
ディルムッド・オディナ
▶︎評価とスキル優先度▶︎運用方法とおすすめ編成▶︎霊基再臨・マテリアル▶︎セリフ・ボイス一覧▶︎元ネタ・史実解説

ディルムッドの元ネタ

ディルムッドのプロフィール

出典 ケルト神話、フィオナ騎士団
地域 アイルランド
時代 1世紀前後
誕生年月日 不明

出典の詳細

出典はケルト神話

ディルムッドの出典は、アイルランドやウェールズで伝承されてきた「ケルト神話」。ケルト神話は「アイルランド神話」と「ウェールズ神話」に分けられており、それぞれ4つの物語群で構成されている。

ディルムッドはアイルランド神話の3番目の物語群にあたる「フィン物語群」の中心人物として活躍する。

ディルムッドの史実・伝承

ディルムッドの出自

ディルムッドは、若さや美を司る神・オェングスと海神マナナン・マクリルに育てられたケルト神話の戦士。名前はディアルムド・ウア・ドゥヴネやディアミッド・オダイナとも表記される。

美しい容姿を持ち、妖精によって女性を虜にする魔法の黒子をつけられている。

ディルムッドは2本の槍と2本の剣を持っており、槍はゲイ・ジャルグ(赤槍)とゲイ・ボー(黄槍)、剣はモラルタ(大なる激情)とベガルタ(小なる激情)だと伝えられている。

グラニアとの恋

ディルムッドはフィオナ騎士団に入団するも、団長であるフィンの妻になるはずのグラニアと恋に落ちる。そしてディルムッドはグラニアを連れて逃避行する。

グラニアはフィンとの結婚を承諾したものの、老年だったフィンとの婚約を内心嫌がっていた。また、グラニアはディルムッドの黒子で魅了されていた。

そこで、グラニアは結婚の祝宴で皆に眠り薬を盛って、ディルムッド以外の宴客を眠らせた。グラニアはディルムッドに自分を連れて逃げるように頼むが断られ、諌められる。

拒絶され怒ったグラニアは、ディルムッドに「自分を連れて逃げなければ破滅が訪れる」ゲッシュをかけたため、ディルムッドは駆け落ちせざるを得なかったともされている。

フィンとの対立と和睦

フィンは信頼していた騎士と婚約者の裏切りに怒り、騎士団を用いて2人を追跡させる。しかしディルムッドたちは何度も追跡を振り切り、フィンと騎士団に損害を与えた。

そして長い年月の末、ディルムッドの養父である妖精王オェングスの仲介もあり、フィンとディルムッドは和睦。ディルムッドとグラニアは晴れて夫婦となった。

夫婦の間には4人の息子と1人の娘が生まれたとされ、幸福に暮らしていた。しかしフィンたちと疎遠になっていたことを気にしたグラニアは、騎士団たちを館に招いて狩猟宴を催す。この結果、フィンに復讐させる機会を与えてしまう。

ディルムッドの最期

ディルムッドはある夜に猟犬のただならぬ吠え声を聞き、翌朝狩りに向かう。グラニアは不安を覚え引き止めるが、ディルムッドは忠告を聞かずに出かけてしまう。

この時、戦闘用の武器を持ち出すこと良しとしなかったディルムッドは、長槍のゲイ・ジャルグと長剣のモラルタではなく、短槍ゲイ・ボウと短剣ベガルタを持っていた。

しかしディルムッドは異父弟の化身である巨大な魔猪から瀕死の重傷を負ってしまう。現場に居合わせたフィンは癒しの手を使って掬った水でディルムッドの傷を治そうとする。

だが、グラニアとの恨みからかフィンは水を2度こぼしてしまい、3度目にようやく水を運ぶことができた頃には、ディルムッドは亡くなっていた。一説ではフィンがわざと見殺しにしたとも、全てはフィンの罠だったともされている。

ディルムッドの死後

ディルムッドが亡くなった後、悲しむグラニアにフィンが時間をかけて寄り添い、2人は結婚した。フィンとグラニアの結婚に騎士たちは蔑み、またフィンは孫のオスカとも確執が生まれてしまった。

別の逸話では、グラニアはディルムッド以外は愛さないというゲッシュを誓い生涯未亡人を貫いたとも、ディルムッドの後を追うように死んだともされている。

宝具の元ネタ

ゲイ・ジャルグ&ゲイ・ボウ

宝具名 破魔の紅薔薇、必滅の黄薔薇
『ゲイ・ジャルグ&ゲイ・ボウ』

※FGOでは2つの宝具をセットで使う演出になっている。

ゲイ・ジャルグ

宝具名 破魔の紅薔薇
『ゲイ・ジャルグ』
ランク B+ 種別 対人宝具
レンジ 2〜4 最大捕捉 1人

宝具説明

紅の長槍。刃が触れた対象の魔力的効果を打ち消す。基本的には、魔術的防御を無効化させるための能力を持った宝具。

セイバーの鎧のように魔力で編まれた防具や、魔術やあるいは宝具「騎士は徒手にて死せず」によって魔術的な強化・能力付加を受けた武具からその魔力的効果を奪い、物理的な防御力のみの状態にする。

打ち消される魔力の対象は防具に限った話ではないが、「刃の触れた部分だけ」「刃の触れている間だけ」効果を発揮するため、防御的な使い方には向かない。

また、過去に交わされた契約や呪い、既に完了した魔術の効果を覆すことはできない。「宝具殺しの宝具」と呼ばれる槍だが、この破魔の効果単独で宝具の初期化はできない。あくまで「刃の触れている間だけ」効果を打ち消す。

宝具名の由来

ケルト神話にて、ディルムッドが持つと伝わる剣「ゲイ・ジャルグ」そのもの。

ゲイ・ボウ

宝具名 必滅の黄薔薇
『ゲイ・ボウ』
ランク B+ 種別 対人宝具
レンジ 2〜3 最大捕捉 1人

宝具説明

黄の短槍。治癒不能の傷を負わせる。通常のディスペルは不可能で、この槍で付けられた傷は槍を破壊するか、ディルムッドが死なない限り癒えることがない。

いかなる治癒や再生でも回復できない仕組みは、この槍が与えるダメージが最大HPの上限そのものを削減するため。それ故に回復や再生をしても「傷を負った状態」が全快状態であるためそれ以上治らない。

短期決戦であるとただの槍だが、同一の相手と長期に渡って複数回戦うことを前提に考えると、じわじわと、しかし確実に効いてくるボディブローのようなもの。

対象がサーヴァントでなければ、時間経過による出血死などにより致命的な効果が期待できる。「破魔の紅薔薇」同様、派手さには欠けるが、非常に使い勝手のいい宝具。なお、使い手である彼はこの槍で傷つくことはない。

宝具名の由来

ケルト神話にて、ディルムッドが持つと伝わる剣「ゲイ・ボウ」そのもの。

Fateシリーズでの設定

FGOでの小ネタ

初出はFate/Zero

ディルムッドはFate/Zeroで初登場したサーヴァント。第四次聖杯戦争でケイネス・エルメロイ・アーチボルトにランサーとして召喚される。

ケイネスは妻のソラウと共に聖杯戦争に参加しており、ソラウがディルムッドに魅了されたことで主従関係は悪化。騎士としての忠義を尽くそうとするも、生前と同じく三角関係に悩まされ、悲惨な最期を遂げる。

ケイネスの人間関係

ディルムッドのマスターだったケイネスは、時計塔の学生だったウェイバー・ベルベット(諸葛孔明/エルメロイ二世)の師匠でもある。

また、ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ(司馬懿)はケイネスの姪にあたる。ケイネス敗死後は、ライネスがエルメロイ家の次期当主になる。彼女の従者であるトリムマウは、ケイネスの魔術礼装「月霊髄液」を改良したもの。

ちなみにケイネスは概念礼装「月霊髄液」に描かれているほか、Fate/Zeroとの復刻コラボイベントではショップ店員として登場した。

関係の深いサーヴァント

キャラ名 ディルムッドとの関係
フィン
フィン
生前の主君。ストーリーやイベントなどコンビで登場することが多い。
クー・フーリン
クー・フーリン
同じケルト神話の英雄であり、尊敬する槍兵。
アルトリア
アルトリア
Fate/Zeroで対決した好敵手。

参考文献
・FGOマテリアルⅡ(TYPE-MOON BOOKS出版)
wikipedia

関連記事
ディルムッド
ディルムッド・オディナ
▶︎評価とスキル優先度▶︎運用方法とおすすめ編成▶︎霊基再臨・マテリアル▶︎セリフ・ボイス一覧▶︎元ネタ・史実解説

オススメの記事