【FGO】ヘンリー・ジキル&ハイドの元ネタと史実解説
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FGO(フェイトグランドオーダー)のサーヴァント「ヘンリー・ジキル&ハイド」の元ネタである史実を解説。原典となる神話や歴史、史実と設定の相違点や登場済みのサーヴァントとの関係性を掲載しているので、FGO(FateGO)を考察する参考にどうぞ。
©TYPE-MOON / FGO PROJECT
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ジキル&ハイドの元ネタ
ジキル&ハイドのプロフィール
出典 | 『ジキル博士とハイド氏』 |
地域 | 欧州 |
時代 | 19世紀 |
誕生年月日 | 不明 |
出典の詳細
出典は小説「ジキル博士とハイド氏」
ジキル&ハイドの出典は、イギリスの小説家であるロバート・ルイス・スティーヴンソンの代表的な小説「ジキル博士とハイド氏」。
1885年に執筆され、1886年1月出版。1887年に戯曲としてボストン美術館の劇場で上演されたほか、映画化やブロードウェイミュージカルなどでも上演されている。
ジキル&ハイドの史実・伝承
「ジキル博士とハイド氏」の冒頭
19世紀のロンドンにて、ガブリエル・ジョン・アターソンと親戚のリチャード・エンフィールドは、散歩中に先日遭遇した出来事について話していた。
エンフィールドによると、ハイドという男が少女と諍いを起こした。少女の家族らは詰め寄り、ハイドは保証金としてヘンリー・ジキルと署名された小切手を持ち出してきた。
ジキルと友人だったアターソンは、エドワード・ハイドという人物を危険視する。やがて「ジキルの財産を狙って恐喝しているのではないか」とアターソンは思い、ハイドを捜索しだす。
ジキルとハイドの謎
アターソンは待ち伏せしてハイドに会い、その後ジキルを訪問しハイドについて問い質す。しかしジキルは顔面蒼白になりながら「心配することはない」と告げるだけだった。
1年後、ハイドが老紳士を撲殺する事件が起きる。アターソンはハイドが使った凶器のステッキが、かつて自分がジキルに贈ったものだと気づき、再びジキルに会いに行く。
しかしジキルはハイドと完全に関係を断ったと告げ、トラブルについての謝罪と別れを告げたメモをアターソンに送る。それからハイドは忽然と姿を消したものの、ジキルは誰とも会わなくなってしまった。
ジキルとハイドの真相
ある夜、ジキルの執事がアターソンを訪ね、ジキルの様子がおかしいと説明される。ジキルの屋敷に向かったアターソンは、書斎に閉じ篭っている人物がジキルではないと察する。
扉越しにハイドの声が聞こえ、執事は斧で扉を破壊し書斎に押し入る。しかし中には自殺したハイドの遺体のみで、ジキルはいなかった。書斎にはジキルの遺言状があり、アターソンへの謝罪と自身の二重人格の真相を明らかにする。
ジキルは表向きは紳士だが、快楽への欲望を持つ二面性を持っていた。そこで善悪二要素の完全な分離を目指し、科学的実験から悪の側面を切り離して別人格を出現させる薬品を発明した。
ジキルは初め、薬品を飲んでハイドという別人に変身し、道徳から解放された自由を楽しんでいた。しかし自分の意思に関係なくハイドに変身するようになり、ハイドからジキルに戻る薬を作ろうとするも失敗。最終的に自殺を選んだ。
ジキル博士のモデル
ジキル博士にはウィリアム・ブロディーという実在の人物のモデルがいる。
ブロディーは昼間は実業家だが、夜間は盗賊として活動し、18年間に数十件の盗みを働いた。しかしスコットランド間接税務局本部の襲撃計画が発覚し、1788年に処刑された。
宝具の元ネタ
デンジャラス・ゲーム
宝具名 | 密やかなる罪の遊戯 『デンジャラス・ゲーム』 |
||
ランク | C | 種別 | 対人宝具 |
レンジ | - | 最大捕捉 | 1人 |
宝具説明
ジキルからハイドへ、ハイドからジキルへと変身する霊薬。ハイド時は三騎士クラスをも圧倒する近接戦闘力を得る。その性質はバーサーカーに近い。
薬学及び錬金術、そして経年劣化のような幾つかの偶然の結果として精製されたものであり、現代の科学技術や魔術で再現することは不可能。
宝具名の由来
ミュージカル版の劇中歌のタイトル「Dangerous Game-罪な遊戯」が由来かと思われる。
Fateシリーズでの設定
史実との相違点
ホームズたちとの関係
カルデアエースにて記載された「英霊伝承」の設定によると、ジキルはシャーロック・ホームズの協力者だったとされている。また、ホームズの助手であるワトソンとは友人でもあった。
ジキルはホームズの事件を調査するうちに「犯罪世界の皇帝(ナポレオン)」ともいうべき巨悪の存在に気付き、そこから悪に魅了され実験を行う。
FGOでの小ネタ
初出は蒼銀のフラグメンツ
ジキル&ハイドは「Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ」で初登場したサーヴァント。1991年の聖杯戦争にて、來野巽によってバーサーカーとして召喚される。
來野巽は魔術師ではないごく普通の高校生であり、意図せずしてジキルを召喚。ジキルから聖杯戦争の概要とその危険性を知り、自身の街を守る「正義の味方」として巽は聖杯戦争に身を投じていく。
関係の深いサーヴァント
キャラ名 | ジキル&ハイドとの関係 |
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ホームズ |
生前に出会ったことのある英国最高の探偵。 |
新茶 |
ジキルが悪に魅了されるきっかけとなった「犯罪世界の皇帝」 |
アーサー |
「蒼銀のフラグメンツ」にて、自身を「英雄」として向き合い戦ってくれた相手。 |
関連リンク
参考文献
・FGOマテリアルⅢ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia
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