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【FGO】エルキドゥの元ネタと史実解説

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FGO攻略班
最終更新日
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FGO(フェイトグランドオーダー)のサーヴァント「エルキドゥ」の元ネタである史実を解説。原典となる神話や歴史、史実と設定の相違点や登場済みのサーヴァントとの関係性を掲載しているので、FGO(FateGO)を考察する参考にどうぞ。

エルキドゥ

©TYPE-MOON / FGO PROJECT

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エルキドゥの元ネタ

エルキドゥのプロフィール

出典 古代メソポタミア神話、ギルガメッシュ叙事詩
地域 メソポタミア
時代 紀元前20世紀頃
誕生日 不明

出典の詳細

出典は「ギルガメッシュ叙事詩」

エルキドゥは古代メソポタミアの文学作品「ギルガメッシュ叙事詩」に登場する人物である。「ギルガメッシュ叙事詩」の中ではエルキドゥではなく、エンキドゥとして記述されているが、マテリアルやエルキドゥのスペルが「Enkidu」であることから、エルキドゥはエンキドゥをベースにしているのは間違いない。

TYPE-MOON世界観と異なる

設定上は同一人物のエンキドゥとエルキドゥだが、「ギルガメッシュ叙事詩」とTYPE-MOON世界観では若干生い立ちが異なる。本ページの史実は「ギルガメッシュ叙事詩」のエンキドゥについて紹介しているが、TYPE-MOON世界観と異なる場合は注釈を挿入している。

エルキドゥの史実・伝承

エルキドゥの出自

エルキドゥは、創造神アルルが暴君ギルガメッシュを諌めるため、粘土から作り出した生物である。誕生したばかりのエルキドゥは、全身が毛で覆われた知性を持たない野生の獣であり、森の中で他の獣と暮らしていた。

シャムハトとの出会い

人の知性を持たなかったエルキドゥは、シャムハトとの出会いで在り様が変化する。シャムハトはギルガメッシュ王の指示で派遣された神聖娼婦であり、エルキドゥは美しい姿のシャムハトに惹かれる。

シャムハトと6日7晩性行為を行いつつ、人間の飲食物を摂取し続けたエルキドゥの姿は、野生の獣からヒトの姿へと変化。さらに人語を理解するようになり、知恵や思慮性、人間性をも獲得していく。

※宗教の儀式の一環として、神聖な売春を行った女性祭司。

TYPE-MOON世界観での出会いは?
「Fate/EXTRA CCC」の設定では、シャムハトは「父アヌからあてがわれた女」とされている。なお、エルキドゥがシャムハトと絡む場面は、性行為ではなく寝食を共にしたと記述されている。

ギルガメッシュとの出会い

人語を理解するようになったエルキドゥは、シャムハトから衣食住を始めとした「人間としての在り方」を教わる。同時に、ウルクにギルガメッシュという強い王が居ることを知らされる。

エルキドゥはギルガメッシュが行使していた「初夜権」に対して憤りを感じ、ギルガメッシュが住むウルクへと移動。ギルガメッシュが初夜権を行使するのを、妨害するために立ちはだかる。

TYPE-MOON世界観での出会いは?
シャムハトとの交わりで、自身が受けた指令である「暴君ギルガメッシュを諌める」を思い出し、ギルガメッシュを見つけようとする。

ギルガメッシュとの死闘

ギルガメッシュの前に立ちふさがったエンキドゥは神々の思惑通り、ギルガメッシュと戦いを繰り広げる。3日間に渡って繰り広げられた戦いの末、互いに力を認めたギルガメッシュとエルキドゥは、唯一無二の存在であるとして「親友」となる。

TYPE-MOON世界観での戦闘は?
見つけ出したギルガメッシュはまだ幼く、エルキドゥは対等に渡り合えるまで待機した。数年後にギルガメッシュの前に立ちはだかり、戦闘が発生するが、戦いを経て「親友」となるのは同じ流れである。

フンババの討伐

ギルガメッシュはレバノン杉の守護者である「フンババ」を討伐し、ウルクに富をもたらそうと考えた。エルキドゥは、フンババは「人々の恐れ」の象徴であるという理由で討伐に反対するが、ギルガメッシュに誘われるがままに同行。

2人の協力によりフンババの討伐に成功するものの、フンババは殺される直前に神に祈りを捧げる。フンババの祈りは「エルキドゥがギルガメッシュよりも長生きできないように」と、今後の別離を予感させるものだった。

TYPE-MOON世界観でのフンババは?
フンババ(フワワ)はエルキドゥと互いに面識があり、「友」に括られる間柄。エルキドゥがフワワ討伐に反対したのは同じだが、討伐に後悔していると記述されている。

イシュタルの逆上

フンババ討伐から戻ったギルガメッシュは、女神イシュタルに求婚される。しかし、イシュタルの残忍さを知っていたギルガメッシュは、求婚を拒否する。

求婚拒否に腹を立てたイシュタルは、天の神アヌに「天の雄牛(グガランナ)」を借り受けると、ウルク市内に解き放ち大暴れさせてしまう。ウルク市内に居たエルキドゥは、市民を守るためにギルガメッシュと共闘し、天の雄牛殺害に成功する。

神の怒り・エルキドゥの最期

フンババや天の雄牛などとの戦いを経て、2人が協力すれば神にも届くと恐れられたギルガメッシュとエルキドゥは、どちらかが死ななければならないと神に取り決められる。取り決めの中で「ギルガメッシュは最優の男である」「エルキドゥは神の指令を放棄した」との理由で、エルキドゥが死の呪いを受ける流れになる。

宝具の元ネタ

エヌマ・エリシュ

宝具名 人よ、神を繋ぎ止めよう
『エヌマ・エリシュ』
ランク A++ 種別 対粛正宝具
レンジ 0~999 最大補足 1000人

宝具説明

バビロニア神話の時代の力を再現する宝具。真名解放すると、エルキドゥはアラヤやガイア等の抑止力により、膨大なエネルギーを持った光の楔に変化する。この光の楔を、世界が認識出来る形に変化させ、一撃で相手を貫く。

ガイアの抑止力と同義なため、星や人類への破壊行為に反応して威力は増大。FGOでは宝具強化後に「人類の驚異」特攻が追加され、宝具の背景が反映された形になる。

宝具名の由来

「エヌマ・エリシュ」とはバビロニア神話の創世記叙事詩の名前である。ギルガメッシュの宝具「天地乖離す開闢の星」と読み方が同一だが、どちらも「エヌマ・エリシュ」に登場する力の一つである。

Fateシリーズでの設定

Fateシリーズでの小ネタ

「Fate/stay night」で名前だけ登場

エルキドゥは「Fate/stay night」内でギルガメッシュが使う武器として名前だけ登場していた。サーヴァントとして細部の人格付けがされたのは、2008年4月1日にエイプリルフールネタとして作成された『Fate/strange Fake』が初。銀色の合成獣に召喚されたエルキドゥは、ギルガメッシュと互角に戦った末、周囲の砂漠をガラスに変えてしまった。

関係の深いサーヴァント

キャラ名 エルキドゥとの関係
ギルガメッシュ
ギルガメッシュ
生涯唯一にして絶対の親友
イシュタル
イシュタル
自らの死を招く原因となった女神
顔を合わせれば必ず罵り合いが始まるとされるほど相性は最悪
エレシュキガル
エレシュキガル
死後、遺体を引き取った冥界の女主人
冥府下りの際、相応の礼を持って接した

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参考文献
・FGOマテリアルⅣ(TYPE-MOON BOOKS出版)
wikipedia

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