【FGO】セミラミスの元ネタと史実解説

セミラミスの元ネタ

セミラミスのプロフィール

セミラミスの史実・伝承

セミラミスの出自

セミラミスは、女神デルケトと人間の男性との間に生まれたとされる。女神デルケトはある時、アフロディーテの怒りを買い、「若い信者に情愛を抱く」という呪いをかけられてしまう。

信者と関係を持ったデルケトは自分を恥じて生んだ赤子を岩場に放置すると湖に身を投げたのであった。

捨てられた赤子には多くの鳩に養われ、生きながらえていた所、近くの街人によって発見された。彼女は王室の羊飼いに引き渡され、ギリシャ語で「鳩から来たもの」を意味する「セミラミス」と名付けられる。

美貌と才能

セミラミスは美しい美貌と才能を持つ女性に成長して行った。そんな中アッシリア王室裁判所から来たオンネス総督の目に留まり、結婚する。セミラミスの助言は非常に的確であり、次第にオンネスはセミラミスの虜になっていく。

2人が暮らしていたアッシリアはバクトリア国に侵攻を始め、オンネスも前線に呼ばれた。しかし妻が恋しくなったオンネスは、陣営にセミラミスを呼び寄せた。呼ばれたセミラミスは、敵拠点の穴を見つけ出し、見事制圧に成功した。

唯一の女王へ

功績に驚いたアッシリアの王アニスは、贈り物をすると同時にセミラミスの美貌に魅了される。アニス王はオンネスに自らの娘を譲渡する代わりに、セミラミスを后にするよう要求した。

オンネスは王からの勅令と愛する妻の間で板挟みになり、恐怖からか、狂気に陥って自害してしまう。ニアス王はセミラミスとの間に息子ニニュアスを設けた後、婚姻の数日後に死去。セミラミスは唯一の女王として君臨する。

最古の毒殺

ニアス王の死因はセミラミスの用意した毒であったとされており、最初の夫であるオンネスを殺された恨みから殺害したと言われており、歴史上この事件が最古の毒殺であるとされる。

女王としての統治

女王となったセミラミスは、ニアス王の業績を超えようとし、大都市を建築する。世界中から腕のある職人を集め、バビロニアの各都市を囲むように巨大な城壁や宮殿、寺院を築く。

建築が終わると、ペルシアやアジアの全領域に訪れては都市や道路整備を行い、アジア各所にセミラミスの建築物を遺していく。

その中でエジプトを訪れた際にゼウス・アモン神殿にて「息子のニニュアスがセミラミスに陰謀を企てるときが最期となる」との信託を受け、バクトラに帰還した。

インド遠征

帰還後、セミラミスは、戦争によって領土を拡大しようと企てる。当時世界最大の国と噂されていた、インドに目をつけ、3年かけて遠征の準備をする。準備が完了すると、300万の兵士を集めて遠征軍を組織し、インドへの侵攻を開始した。

侵攻軍はインダス川で戦争を開始した。セミラミス率いるアッシリアは10万人もの捕虜を獲得し、勝利を収めた。しかし象を先頭に猛攻を始めたインド軍によって戦況は覆る。兵士の3分の1を失ったアッシリアは、捕虜を解放してバクトラに帰還、遠征は失敗に終わる。

セミラミスの最期

敗走後、しばらく経つと、息子ニニュアスが謀反を起こし、セミラミスを襲う事件が起こる。アモン神殿にて受けた「息子のニニュアスがセミラミスに陰謀を企てるときが最期となる」との神託通り、62歳にして亡くなった。

宝具の元ネタ

ハンギングガーデンズ・オブ・バビロン

宝具説明

セミラミスが出現させる巨大な浮遊要塞。戦略拠点である上、要塞内は全てセミラミスの領域として扱われ、最高クラスの知名度補正を獲得する。

魔力によって顕現することは出来ず、セミラミスが生前に存在していた土地の木材や石材、鉱物、水を揃えた上で三日間の儀式を行わないと顕現できない。

宝具名の由来

セミラミスが生前に作り上げたとされる空中庭園。しかし実際は後付の神秘として刻み込まれたものであり、実際には建設していない為、まがい物を意味する「虚栄」が付けられている。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

バビロンの空中庭園

Fate作品ででセミラミスが建造する空中庭園は、空中に浮く巨大要塞だ。しかし、実際の空中庭園は、段差付きのピラミットのような形状をしている、高層建築物であったとされている。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	セミラミスとの関係
天草四郎	史実での関係はなし Fate/Apocryphaにおいてセミラミスのマスターとなる
紫式部	史実での関係はなし バレンタインイベントで呪本を探すサポートをした

参考文献
・FGOマテリアルⅥ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia

関連記事
セミラミス	▶︎評価とスキル優先度▶︎運用方法とおすすめ編成▶︎霊基再臨・マテリアル▶︎セリフ・ボイス一覧▶︎元ネタ・史実解説