【FGO】不夜城のキャスターの元ネタと史実解説

不夜城のキャスターの元ネタ

不夜城のキャスターのプロフィール

出典の詳細

出典は千夜一夜物語

不夜城のキャスターことシェヘラザードは「千夜一夜物語」に登場する架空の人物。物語で結婚するシャフリヤール王も架空の人物であるが、舞台となるサーサーン朝は実在した国家になる。

千夜一夜物語はアラビア語名で「アルフ・ライラ・ワ・ライラ」、英語版の題名では「アラビアンナイト」とも呼ばれている。

千夜一夜物語のあらすじ

その昔、サーサーン朝にシャフリヤールという王がいた。ある時、王は妻の不貞を目撃し、妻と相手の奴隷たちの首をはねて殺してしまった。

女性不信となったシャフリヤールは街の処女を王宮に呼んで一夜を過ごし、翌朝には女の首をはねた。王の愚行に困り果てた大臣だったが、大臣の娘・シェヘラザードが王との結婚を志願する。

王に嫁いだシェヘラザードは、呼び寄せていた妹のドゥンヤザードと協力して王に物語を聞かせる。そして物語の佳境で話を打ち切ると、続きを聞きたい王はシェヘラザードを生かし続けた。

夜が明けては新たな物語を聞かせ続け、千と一夜の物語を語り終える頃には王との間に3人の子が産まれていた。王は子供が出来たことを喜び、シェヘラザードを殺さず正妻にすることを誓った。

千夜一夜物語の内容

千夜一夜物語は9世紀頃に原型ができ、各国へ広まる内に様々な発展やバリエーションが追加されている。そのため、千夜一夜物語のはっきりとした原本はない。

そもそもアラビア語写本には結末がなく、夜の数は282夜(およそ35話)だった。

ヨーロッパに初めて千夜一夜物語を伝えたアントワーヌ・ガランは1001夜の「完本」があると信じて物語を探し、アラジンやアリババ、空飛ぶ絨毯などの物語を追加して翻訳版を出版した。

ガランによって千夜一夜物語はおよそ480夜(60話)になる。その後も多くの訳者によって物語が追加され、19世紀には現在の1001夜分を含む形で出版された。

宝具の元ネタ

アルフ・ライラ・ワ・ライラ

※レンジと捕捉は具現化させたものに依存

宝具説明

その由来から、王属性特攻を持つ。厳密にはそうでなくとも、類する存在であれば、彼女の中では「王」と見做されている場合がある。

これは「彼女の語る物語」という固有結界である。世界が信じるほどの圧倒的な存在感・現実感で語ることにより、その「物語」を具現化させる。

宝具名の由来

宝具名の「アルフ・ライラ・ワ・ライラ」は千夜一夜物語のアラビア語名。アルフ(alf)は「千」、ライラ(laylah)は「夜」、ワ(wa)は接続詞「と」なので、直訳は「千夜と一夜」になる。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

千夜一夜物語の結末と実在性

現実で語り継がれる「千夜一夜物語」の結末は「王との間に子をもうけ、王も正気に戻る」というものだが、これは後世に付け加えられた話。

FGOでのシェヘラザードは、この結末を体験していない可能性が高いとされている。また、彼女が物語の登場人物なのか、そのモデルとなった実在の人物であるかも定かではない。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	不夜城のキャスターとの関係
水着ニト	FGOのイベントにてタッグを組み、以降親しくなった模様。
フェルグス	1.5部にて、彼女に男女と生命の何たるかを説く。

参考文献
・FGOマテリアルⅤ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia

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