【FGO】エレナ・ブラヴァツキーの元ネタと史実解説
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FGO(フェイトグランドオーダー)のサーヴァント「エレナ・ブラヴァツキー」の元ネタである史実を解説。原典となる神話や歴史、史実と設定の相違点や登場済みのサーヴァントとの関係性を掲載しているので、FGO(FateGO)を考察する参考にどうぞ。
©TYPE-MOON / FGO PROJECT
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エレナの元ネタ
エレナのプロフィール
出典 | 史実 |
地域 | 欧州 |
時代 | 17世紀 |
誕生日 | 1831年8月12日 |
死没 | 1891年5月8日(享年59歳) |
エレナの史実・伝承
エレナの出自
エレナはドイツ系貴族で騎兵砲撃隊長の父と、ロシアの名門出身で小説家でもある母の間に生まれる。旧姓でのフルネームはヘレナ・ペトロヴナ・フォン・ハーン。
幼い頃母親は亡くなり、父は軍務で忙しかったため、エレナは母方の実家で暮らしていた。祖父の仕事の都合でロシアを転々と引っ越していたそう。
エレナは幼少期から精霊と会話していたらしく、気性の激しい性格だったという。また、パリやロンドンで音楽教育を受けていたようで、ピアノを演奏できた。
結婚後の生活
エレナは1848年に20歳も年上のニキフォル・ブラヴァツキー将軍と結婚する。しかし結婚生活はうまくいかず、数ヶ月で出奔していた。
法律上離婚は難しかったようで、エレナは生涯ブラヴァツキー夫人と呼ばれ続けていた。
出奔後から1873年頃まで、エレナがどんな生活を過ごしていたかはっきりと分かっていない。自伝によると世界を旅して秘教を学んでいたという。
アメリカでの活動
エレナは1873年にアメリカのニューヨークへ渡る。当時心霊主義者だったエレナは、秘密結社の指令で霊的運動を起こすために渡米したそう。
1874年、降霊会と呼ばれる活動に参加したエレナは、後の親友になるヘンリー・スティール・オルコット大佐と出会う。2人は活動を共にし、やがて心霊主義とは正反対の神秘学に傾倒するようになった。
翌年の1875年には神智学協会を設立する。協会の初代会長はオルコット大佐が就任し、エレナは「交信秘書」という役職になった。
設立当初は活気があったものの、後にキリスト教や心霊主義に対して否定的な考えを示してしまう。その結果、多くのメンバーが協会を離れて活動は停滞してしまった。
インドでの活動
その後エレナは以前から興味を持っていたインドで神智学教会の再起を図る。1879年に渡印したエレナは、東洋の宗教を受け入れる白人として珍しがられ歓迎された。
当時のインドはイギリスの植民地であり、イギリス文化やキリスト教が上位という白人の態度にインド人は違和感があった。
一方でエレナが教える神智学はキリスト教を否定し、ヒンドゥー教などインドの思想を教義に取り込んだため、インドで受け入れられた。
しかし、神智学教会から解雇された元職員の腹いせにより、神智学はインチキであると新聞で暴露され大騒動になる。
イギリスからはSPR(心霊現象研究協会)と呼ばれる団体のメンバーが神智学はトリックであるという調査結果を発表。エレナは詐欺師という認識が広まってしまった。
エレナの最期
インドを追われたエレナはヨーロッパに向かい、1887年にはロンドンに拠点を開設して活動を続けた。
晩年になってもエレナは「シークレット・ドクトリン」など多くの著作を発表し、1891年にロンドンで亡くなった。彼女の著作や思想は、死後も20世紀のオカルトや新宗教に影響を与えている。
宝具の元ネタ
サナト・クマラ
宝具名 | 金星神・火炎天主 『サナト・クマラ』 |
||
ランク | A | 種別 | 対軍宝具 |
レンジ | 1〜50 | 最大捕捉 | 150人 |
宝具説明
飛行物体が姿を顕して周囲を攻撃する。
「金星より地球へ飛来したとされる神性、地球創造神の一柱たるサナト・クマラ(護法魔王尊)の力を一時的に"再現"する神智学の奥義!」と彼女は宣うものの、飛行物体の正体は不明である。
宝具名の由来
近代神智学における「サナト・クマラ」(サナト・クマーラ)は、1850万年前に金星からやってきた地球の創造主であり、物質界の代理人とされている。
また、ヒンドゥー教では最高神ブラフマーの精神から生まれた4人のクマーラ(息子)のうちの1人・サナトを指す。
Fateシリーズでの設定
史実との相違点
魔術や根元への解釈
Fateでのエレナは神智学者としてだけでなく、天才魔術師とされている。また、根元に到達した先達をエレナは「マハトマ」「ハイアラキ」と想定している。
本来の「マハトマ」は偉大な魂を意味し、「ハイアラキ」はその集合体を指している。
関係の深いサーヴァント
キャラ名 | エレナとの関係 |
---|---|
エジソン |
神智学協会のメンバーで、生前の知人。 |
ニコラ・テスラ |
生前の知人。 |
ナーサリー |
作者であるルイス・キャロル(チャールズ・ドジソン)がSPRの支持者だった。見ていると複雑な気分だそう。 |
ホームズ |
作者であるサー・コナン・ドイルがSPRの支持者だった。 |
アルテラ |
「マンガで分かるFGO」では夫婦的な関係に。 |
関連リンク
参考文献
・FGOマテリアルⅢ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia
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