【FGO】シュヴァリエ・デオンの元ネタと史実解説

デオンの元ネタ

デオンのプロフィール

デオンの史実・伝承

デオンの出自

デオンは弁護士の父と貴族出身の母の間に生まれる。幼少期のデオンについては自伝による情報しかなく、疑問が多い。

フルネームは、シャルル・ジュヌヴィエーヴ・ルイ・オーギュスト・アンドレ・ティモテ・デオン・ド・ボーモン。女性名としてリア・ド・ボーモンと名乗っていたこともある。

デオンは生涯の前半を男性、後半を女性として生きたとされている。後にデオンは女として生まれたが、息子が生まれた場合のみ婚姻で得られる財産を相続出来るため、男として育てられたと主張している。

デオンの経歴

デオンは1749年に優秀な成績でパリの大学を卒業。その後、財務部署の王室監査官として働いていた。

1756年にはルイ15世の私的スパイ機関「ル・スクレ・デュ・ロワ」に加入。ロシア皇帝エリザヴェータに謁見し、秘密指令を受けた。この時、デオンは女性になりすまし、女帝付きの女官となったそう。

1761年になるとフランスに帰国し、翌年に竜騎兵の隊長として戦争で戦った。この戦争で負傷するも、聖ルイ十字勲章を授けられ、「シュヴァリエ(騎士)」の称号を得た。

1763年にデオンはロンドンの特命全権大使になり、国王のスパイとして活動。ルイ15世が亡くなるまで、フランスに帰国しなかった。

女性としての生活

1774年にルイ15世がなくなると、デオンは帰国の交渉を始める。デオンはフランス政府に自身が身体的に女性であることを主張し、女性として認めるよう国に要求した。

ルイ16世と政府はデオンの主張を全て受け入れ、デオンは1777年の帰国後から女性として暮らすようになる。

デオンは帰国してからも軍服を好んでいたそう。事情を知らないマリー・アントワネットからは「ドレスもなく男装しているのは気の毒だ」と同情されドレスを贈られた逸話がある。

デオンの晩年

晩年のデオンは神経痛とリューマチを患い、ロンドンでコール夫人というフランスの未亡人とともに過ごしていたという。

そして、1810年のロンドンでデオンは死亡。検死によると、デオンは解剖学上男性であると担当した外科医が明らかにしている。

宝具の元ネタ

百合の花咲く豪華絢爛

宝具説明

見る者の心を奪う美しい剣舞。多くの人々を惑わせながらも自らの目的を遂行し続けたデオンの生き様が、宝具へと昇華されたモノ。

「百合の花散る剣の舞踏」と読み方は同じだが、強化版になる。

フランス王権を象徴する大輪の百合が浮かび、敵陣を一斉に幻惑し、筋力・体力・敏捷のパラメーターをしばらく低下させる。さらに幸運の判定に成功しなければ、1ターンの間行動不能となる。ただ、ダメージ効果はない。

宝具名の由来

「フルール・ド・リス」はフランス語の直訳で「ユリの花(アヤメ)」であり、アヤメの花を様式化した意匠を指す。

フランス王家の紋章や旗として関係が深く、キリスト教徒のフランス王を象徴するようになった。

百合の花散る剣の舞踏

宝具説明

見る者の心を奪う美しい剣舞。多くの人々を惑わせながらも自らの目的を遂行し続けたデオンの生き様が、宝具へと昇華されたモノ。

フランス王権を象徴する百合の花弁が周囲に撒き散らされる中、鮮やかに剣を振るって舞うことで対象を幻惑し、筋力・体力・敏捷のパラメーターを低下させ、その隙に必殺の剣撃を叩き込む。精神攻撃+物理攻撃のコンビネーション。

物理ダメージは宝具発動時の一度きりだが、幻惑状態はしばらく持続する。魔力消費も少なく、すこぶる使い勝手の良い宝具だが、FGOでは使用されない。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

性別の設定

デオンの性別について、史実での検死結果では男性とされているが、Fateでは性別不明扱いになっている。

ゲームのシステムでは、特定の性別を対象にしたスキルや宝具の効果がほぼ無効化されている。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	デオンとの関係
マリー	生前に関わった逸話があるフランス王妃。ルイ16世の妃。
サンソン	同じフランス王家を敬愛する人物。マリーを処刑した人物でもあるため、複雑な感情を持つ。
アマデウス	マリーと縁のある人物だが、変人で苦手にしている。
アストルフォ	同じフランス出身の性別不詳サーヴァント。イベントや1.5部で関わりがある。
ティーチ	スキル「紳士的な愛」の対象から、女性として見れる模様。

参考文献
・FGOマテリアルⅠ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia

関連記事
シュヴァリエ・デオン	▶︎評価とスキル優先度▶︎運用方法とおすすめ編成▶︎霊基再臨・マテリアル▶︎セリフ・ボイス一覧▶︎元ネタ・史実解説