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【FGO】殺生院キアラの元ネタと史実解説

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FGO攻略班
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FGO(フェイトグランドオーダー)のサーヴァント「殺生院キアラ」の元ネタである史実を解説。原典となる神話や歴史、史実と設定の相違点や登場済みのサーヴァントとの関係性を掲載しているので、FGO(FateGO)を考察する参考にどうぞ。

殺生院キアラ

©TYPE-MOON / FGO PROJECT

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殺生院キアラの元ネタ

殺生院キアラのプロフィール

出典 Fate/EXTRA CCC
地域 SE.RA.PH
時代 不明
誕生日 6月4日

出典の詳細

「Fate/EXTRA CCC」のキアラ

当初は月の裏側に召喚されたマスターの1人として登場。BBとの約定によって月の裏側からの脱出は諦めていたものの、部外者という立ち位置を守って主人公をサポートしていた。

その正体はCCC事件の諸悪の根源であり、本作の真のラスボス。自らの欲望のためにBBたちを取り込みムーンセルを掌握。自身のサーヴァントであるアンデルセンの宝具で魔人へと変貌した。

目的は「自分が気持ちよくなるため」だけであり、そのためには他人を省みない破戒僧。己の欲のために神を目指し、主人公との戦いの末に暴走していた「愛」の終着点を見つける。

「Fate/Grand Order」のキアラ

FGOではイベント「深海電脳楽土 SE.RA.PH」のストーリーに登場。こちらの世界では真っ当な考えの元で様々な人を救い、海上油田基地セラフィックスのセラピストとして勤務していた。

しかし魔神柱ゼパルに目を付けられて取り憑かれたキアラは、並行世界(CCC)で魔性菩薩となった自分と同期させられてしまう。

驚異的な能力と最悪の魔性を得たキアラはゼパルを支配し、セラフィックスを霊子虚構世界「SE.RA.PH」へと変貌させる。

そこで聖杯戦争を起こし、召喚されたサーヴァントを養分として吸収することでビーストへと変生した。

殺生院キアラの出自

殺生院キアラは真言立川詠天流(しんごんたちかわえいてんりゅう)の宗主の娘として生まれる。山奥で生まれ育つが、病弱な身体で不治の病に冒されていた。

周囲からは諦められていたが、信者から霊子ハッキングを教わって得た知識で病気は回復。キアラは自分を見捨てた周囲の人々を見て、書物にある清い人間像が消えてしまった。

それ以降「人間と呼べるものは自分唯一人ではないか」という思いに憑かれることになり、立川流の禁忌を犯して信者同士を殺し合わせる。その後は教団を去り、新たな信者を増やしていった。

そしてキアラはコードキャスト・万色悠滞を開発したことで西欧財閥に指名手配される。キアラの肉体は信者によって殺されるも万色悠滞によって自身を霊子化し、電脳空間に移行していた。

殺生院キアラの史実・伝承

真言立川流の歴史

キアラが信仰していた真言立川流(しんごんたちかわりゅう)は実在した真言密教の宗派であり、平安末期である12世紀に成立したとされている。

13〜14世紀にかけて大成するも、邪教として弾圧される。立川流の典籍は焼き捨てられたため、その教義は江戸時代で完全に断絶したとされている。

真言立川流の教義

本尊(信仰対象)には髑髏を用いている。本尊の完成させるには頭蓋骨に金箔や銀箔の装飾や、曼荼羅を描くなどの加工を行う。

また、本尊が完成するまでの過程で真言を唱えながら性行為を行うという。この教義には日本の陰陽道の教えを取り入れており、「陰陽」の二道により真言密教の教理を独自に発展させている。

荼枳尼天との関係

キアラが扱うダキニ天法とは、仏教の神である荼枳尼天(だきにてん)に由来する。荼枳尼天は夜叉の一種ともされ、日本では白狐に乗る天女の姿でも表される。

荼枳尼天は後々に性愛を司る神とも解釈される。立川流では荼枳尼天を祀り、髑髏を本尊として性交の儀式を行うことで即身成仏を体現している。

宝具の元ネタ

アミダアミデュラ・ヘブンズホール

宝具名 快楽天・胎蔵曼荼羅
『アミダアミデュラ・ヘブンズホール』
ランク EX 種別 対人宝具(対人理、あるいは対冠宝具)
レンジ - 最大捕捉 七騎

宝具説明

体内に無限とも言える魔神柱を飼育するビーストⅢの専用宝具。もはや彼女の体内は一つの宇宙であり、極楽浄土となっている。

その中に取り込まれたものは現実を消失し、自我を説き解(ほぐ)され、理性を蕩かされる。

どれほど屈強な肉体、防御装甲があろうとキアラの体内では意味を成さず、生まれたばかりの生命のように無力化し、解脱する。

宝具名の由来

漢字表記の胎蔵曼荼羅(たいぞうまんだら)および曼荼羅は、密教の教えを視覚的に表現した図像のこと。

アミダアミデュラはサンスクリット語であり、アミダは「無量(無限)」、アミデュラ(アマデュラ)は「世話するもの、施すもの」を意味する。

ちなみに、ビーストⅢとして敵対した時の宝具「スカーヴァティー・ヘブンズホール」のスカーヴァティーは、サンスクリット語で「極楽」を指す。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

史実での真言立川流は断絶

キアラの属していた宗教団体である真言立川流は実在した宗教だが、現在では教義が断絶している。

真言立川詠天流(しんごんたちかわえいてんりゅう)は真言立川流の傍流にあたる架空の宗教団体であり、キアラは最後の真言立川流継承者という設定になっている。

関係の深いサーヴァント

キャラ名 殺生院キアラとの関係
アンデルセン
アンデルセン
Fate/EXTRA CCCで、キアラが契約したサーヴァント。
BB
BB
CCCではBBのプログラムを改変し狂わせた元凶になる。
エミヤ(オルタ)
エミヤ(オルタ)
別の世界のキアラによって失墜させられる。
カーマ
カーマ
ビーストⅢ同士で対になる存在

参考文献
・FGOマテリアルⅤ(TYPE-MOON BOOKS出版)
wikipedia

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