【FGO】イシュタルの元ネタと史実解説
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FGO(フェイトグランドオーダー)のサーヴァント「イシュタル」の元ネタである史実を解説。原典となる神話や歴史、史実と設定の相違点や登場済みのサーヴァントとの関係性を掲載しているので、FGO(FateGO)を考察する参考にどうぞ。
©TYPE-MOON / FGO PROJECT
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イシュタル |
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イシュタルの元ネタ
イシュタルのプロフィール
出典 | 古代メソポタミア神話 |
地域 | メソポタミア・ウルク |
時代 | 紀元前20世紀頃 |
誕生日 | 不明 |
出典の詳細
出典は「古代メソポタミア神話」
イシュタルは、古代メソポタミア神話において広く崇拝されていたとされる愛と美の女神である。
イシュタルの史実・伝承
イシュタルの出自
イシュタルは、豊穣神イナンナと始祖神アヌの血を引くウルクの土地神として生まれる。双子の兄に太陽神シャマシュ、妹に冥界の女主人エレシュキガルを持つ。
多くの神性を持つ女神
イシュタルは、「愛」、「美」の他に「戦」や、イナンナから受け継いだ「豊穣」といった数多くの神性を宿していたとされている。
これらの神格によって「優雅なふるまいで魅了し、慈悲深くかつ冷酷な、想いのまま激情する」という複雑な人格が形成された。
エビフ山の崩壊
イシュタルは民の称賛と栄誉を得るため、野獣の宝庫であったエビフ山を崩壊させようとした。しかし、その行為に否定的であった始祖神アヌに「恐ろしい山であるから逆らうな」と進言される。
進言に対し逆上したイシュタルは、槍を持つと大嵐を呼びながらエビフ山に赴き、頂上を掴むと山の心臓部に槍を突き刺して崩壊させた。
ギルガメッシュへの求婚
イシュタルは、フンババを討伐したギルガメッシュに惚れ、求婚を迫る。しかし、イシュタルの愛人に選ばれた男たちが、不遇の死を遂げていることを知るギルガメッシュは誘いを固く拒否した。
これに憤慨したイシュタルは復讐のため、父・アヌに頼み込んで「天の雄牛(グガランナ)」を借り受けるとウルクに差し向け、国中を荒らし回らせた。
グガランナはギルガメッシュとその親友エルキドゥと共に退治され、更に激情するが、エルキドゥに天の雄牛の臓物を投げつけられると泣く泣く退いたとされている。
イシュタルの冥界下り
イシュタルは、夫であり植物の成長を司る神タンムーズを呼び戻すため、冥界に向かった。天の女王らしい華美な装いで冥界に降りたイシュタルはエレシュキガルの怒りを買ってしまう。
冥界の掟の1つ「綺麗な着物を着てはならない」を破ったイシュタルは、冥界に至るまでの7つの門をくぐるたび、1つずつ衣服を剥ぎ取られ、エレシュキガルの元にたどり着く頃には、全裸となっていた。
着ているものを全て剥ぎ取られたイシュタルはエレシュキガルの槍で一突きにされ、冥界に閉じ込められてしまう。
イシュタルの不在によって不毛の地となった地上の嘆きを聞いた冥界の門番エアは、無常の人間アスシュナミルを冥界へ送り込むと、エアの知恵が功を奏し、イシュタルは冥界から開放された。
宝具の元ネタ
アンガルタ・キガルシュ
宝具名 | 山脈震撼す明星の薪 『アンガルタ・キガルシュ』 |
||
ランク | A++ | 種別 | 対山宝具 |
レンジ | 999~? | 最大補足 | ? |
宝具説明
真名解放すると、金星にワープしたイシュタルは、金星を女神の権限で手中に収めるとそのまま弓で敵に打ち込む。
大地に向けて放つと、直径数千kmのクレーターが発生するとされている。
宝具名の由来
「アンガルタ・キガルジュ」は『イシュタルの冥界下り』という古代の長編物語における序文「an gal-ta ki gal-se(大いなる天より大いなる地へ)」が由来である。
「山脈震撼す明星の薪」はメソポタミア神話において、イシュタルがエビフ山の頂を掴み、山の心臓部に槍を突き刺して崩壊させたという逸話が由来となっている。
グガランナ・ストライク
宝具名 | 天の牡牛 『グガランナ・ストライク』 |
||
ランク | A+ | 種別 | 対軍宝具 |
レンジ | 1~99 | 最大補足 | 400人 |
宝具説明
かつてイシュタルがウルクを破壊するために遣わせた最大最強の神獣「天の雄牛」を召喚する
宝具名の由来
「グガランナ」は神話において、イシュタルが天の神・アヌから借り受けた神獣「天の雄牛(グガランナ)」が由来。
Fateシリーズでの設定
史実との相違点
性格の違い
神話におけるイシュタルは強欲で冷酷な野心家である女神であったとされている。しかしFateシリーズにおけるイシュタルは、顕現の際に依代とした人間の性格が影響されたため、人間性が生まれ、謙虚になっている。
Fateシリーズでの小ネタ
グガランナの行き先
1部7章「絶対魔獣戦線 バビロニア」にて登場したイシュタルは、宝具であるグガランナを北部で落として以来行方不明であるとされている。
このグガランナは『Fate/strange Fake』に登場するフェリアが、スノーフィールド攻撃のために勝手に持ち出したと言われている。
関係の深いサーヴァント
キャラ名 | イシュタルとの関係 |
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エレシュキガル |
姉である冥界の女主人 冥界下りをした時、衣服を全て脱がされた |
エルキドゥ |
神が作った人形 イシュタルの使わせた天の牡牛が原因となり神に死の運命を定められる |
ギルガメッシュ |
ウルクの賢王 彼に惚れて求婚するも、不埒さを知られていたため拒否される |
ケツァルコアトル |
1部7章で共闘した女神 何かに付けてプロレス技をかけてくる為、苦手意識を持っている |
エミヤ |
依代の関係で縁があるサーヴァント |
遠坂凛 (stay night) |
現界の際依代となった「聖杯関係者で最も適合率が高い人物」 |
参考文献
・FGOマテリアルⅣ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia
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