【FGO】カーミラの元ネタと史実解説

カーミラの元ネタ

カーミラのプロフィール

出典の詳細

小説「カーミラ」の詳細

ホラー小説「カーミラ」は、アイルランド人作家ジョゼフ・シェリダン・レ・ファニュによって雑誌連載され、1872年に完結した。

本作に登場する吸血鬼はアイルランドの伝承が基になっている。

「貴族的」「美形」「棺桶で眠る」「心臓に杭を打たれて死ぬ」などの要素は、ブラム・ストーカーの小説「吸血鬼ドラキュラ」に影響を与えた。

バートリ・エルジェーベトとの関係

小説の「カーミラ」は、16世紀に実在したハンガリー王国の貴族、バートリ・エルジェーベト(ドイツ読みでエリザベート・バートリ)をモデルにしたと伝えられている。ただし、真偽は不明。

FGOではエリザベートの成長した姿がカーミラと呼ばれており、出典は史実扱いになっている。

バートリ・エルジェーベトは、連続殺人鬼として知られ、「血の伯爵夫人」とも呼ばれている。

カーミラの史実・伝承

小説「カーミラ」のプロローグ

本作は、主人公のローラが19歳に起きた出来事を手記として書き留めた形式で描かれている。

ローラは、オーストリアの城で父や数人の使用人たちと暮らしていた。母は幼い頃に亡くなっており、友人がおらず寂しく過ごしていた。

ある晩、夜中に目覚めたローラは、寝室に見知らぬ女性がいることに気づく。ローラは女性に抱きしめられ、そのまま眠りに落ちる。

しかし胸に激痛が走り、ローラは泣き喚く。騒ぎを聞きつけた使用人たちがベッドの下に逃げた女性を探すも、誰も見つからなかった。

ローラとカーミラの出会い

時は過ぎ、ローラの住む城に怪我をした少女とその母親が運び込まれた。そして母親の頼みで少女は城に預けられ、母親は急用で旅立ってしまう。

少女はカーミラと名乗り、ローラがある晩に会った女性とそっくりだった。ローラとカーミラは互いに惹かれるが、カーミラには不可解な点があった。

カーミラは毎日正午に起き、食事はチョコレートのみ。賛美歌を嫌い、犬歯が異常に鋭く、寝る時は部屋に鍵をかけて誰も入れなかった。

ローラの病と吸血鬼の関係

カーミラが来てから城の周りでは病気が蔓延しており、ローラも体調が悪くなっていた。医者に診てもらうと、ローラの喉元に青い痣が見つかる。

病状が悪化するローラは父親に連れられ、城跡に向かう。城跡では男爵と呼ばれる老人が待っており、男爵は吸血鬼退治の儀式を知っていた。

城跡の付近は、かつて吸血鬼騒動が起きた廃村だった。ローラの父と男爵は廃村にある墓を暴き、ある人物の棺を開けていく。

カーミラの真相とエピローグ

棺の中には大量の血溜まりとカーミラの亡骸があった。カーミラの正体は、1世紀以上前に亡くなり吸血鬼として蘇った伯爵夫人だった。

カーミラの子孫だった男爵は吸血鬼の専門家であり、カーミラを儀式で葬った。小説の最後は、カーミラの影を追ってしまうローラの回想で終わる。

宝具の元ネタ

ファントム・メイデン

宝具説明

カーミラが使用したと言われる有名な拷問器具。……であるが長年に渡る調査の結果、実在しないと考えられている。

宝具名の由来

バートリ・エルジェーベトが作らせたとされる伝説上の拷問器具「アイアン・メイデン」が由来。実在した拷問器具だったかは不明。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

エリザベートとの関係

史実でのバートリ・エルジェーベト(エリザベート・バートリ)は、カーミラとは呼ばれていない。後年に執筆された小説「カーミラ」もエリザベートがモデルかは定かではない。

FGOでのカーミラはエリザベートの成長した姿であり、吸血鬼としての側面が強く表れた姿として説明されている。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	カーミラとの関係
エリザベート	過去の自分であり、天敵。
ヴラド三世	吸血鬼仲間だが、考え方は噛み合わない。
土方歳三	土方から容姿に関して褒められる。 拷問に長けたサーヴァント繋がりでもある。
不夜アサ	拷問仲間として「ふーやーちゃん」と気軽に呼ぶ関係。

関連リンク

参考文献
・FGOマテリアルⅡ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia

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