【FGO】トラロックとウィツィロポチトリの元ネタと史実解説

トラロックの元ネタ

トラロックのプロフィール

出典の詳細

出典は「アステカ神話」

トラロックは、「アステカ神話」に登場する雨と雷の神である。大地という意味の「トラリ(Tlalli)」という言葉から派生し、座るを意味する「oc」という言葉と合わせて、名前は「大地に座るもの」の意味を持つ。

トラロックの史実解説と伝承

信仰と容姿

トラロックは雨の神として有名で、メキシコのテオティワカンでは主神として信仰されていた。他の神々と混同されることがあるが、目玉や上唇、歯が大きいのが特徴。

最近の研究では異なる姿で描かれたトラロックが判明されている。口の中にジャガーの犬歯と睡蓮の文様があるトラロックと、円錐形の歯と二又に分かれた舌を持つトラロックがいる。

トラロックの結婚相手

トラロックは花の女神ショチケツァルと結婚したとされている。しかしテスカトリポカによってショチケツァルは連れ去られ、マトラルクエイェという女神と再婚している。

ウィツィロポチトリの元ネタ

ウィツィロポチトリのプロフィール

出典の詳細

出典は「アステカ神話」

ウィツィロポチトリは、「アステカ神話」における太陽神や軍神、狩猟神である。名前には「蜂鳥の左」という意味を持つ。

ウィツィロポチトリの史実解説と伝承

ウィツィロポチトリの容姿

ウィツィロポチトリは蜂鳥の形をした頭飾りに、蜂鳥の羽飾りを左足につけ、盾と槍を持った戦士の姿で描かれる。また、同じ戦士の神であるテスカトリポカとも関連付けられ、両者とも煙を吐く鏡や蛇に置き換えられた片足などの特徴が表されることがある。

アステカでの信仰

アステカの首都であったテノチティトランでは、テンプロ・マヨールという巨大な神殿でウィツィロポチトリが祀られていた。そこでは北にトラロック、南にウィツィロポチトリを祀る2つの神殿が並んでいたという。

他にもテスカトリポカといった神々のための神殿や、ジャガーの戦士のための館、球戯場などもあった。しかし16世紀にエルナン・コルテスを始めアステカを敵対する人々によって破壊されている。

テノチティトランの元ネタ

テノチティトランのプロフィール

テノチティトランの史実解説と伝承

かつてのアステカの首都

テノチティトランとは、現在のメキシコシティに相当するアステカの首都である。アステカ人はウィツィロポチトリの神託によってテノチティトランへ移住したという。

1325年にテノチティトランが建設され、アステカ帝国の発展によりメソアメリカ最大の都市になる。テスココ湖の島上に建設され、都市には多くの水路や橋が築かれた水上都市だったという。

スペイン人のアステカ征服によって破壊

16世紀初頭、スペイン人であるエルナン・コルテスたちによってアステカは征服され、テノチティトランは1520年代に破壊された。コルテスはテノチティトランの廃墟の上に現在のメキシコシティに当たる都市を立てたという。

宝具の元ネタ

オメテオトル・テノチティトラン

宝具説明

都市が起き上がり、なんとなくテノチティトランを模した姿になり、二柱の神を奉った神殿を長い槍に変形させてくっつけて武器にする。胸にはかつてテノチティトランで流された生贄たちの血が零れることなく貯蔵されており、これを魔力リソースとして使用、超高温の熱線を放つ。

宝具名の由来

「オメテオトル」とは、ケツァルコアトルやテスカトリポカなどの神々を生み出したアステカ神話の創造神。「二面性の神」という意味を持ち、 対立する二つを兼ね備える完全なる存在とされている。

Fateシリーズでの設定

都市を擬人化したサーヴァント

2部7章前編ではトラロックやウィツィロポチトリと名乗っていたが、正体はテノチティトランという都市に宿った精霊だった。都市の擬人化という珍しいサーヴァント。

テスカトリポカと兄弟

テスカトリポカを兄様と呼んでおり、兄弟関係になっている。ウィツィロポチトリは「青のテスカトリポカ」とも呼ばれており、4兄弟神であったことが由来だと予想される。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	サーヴァント同士の関係
テスカトリポカ	兄として慕うアステカ神話の主神。

参考文献
・wikipedia
・アステカ・マヤの神話