【FGO】徴姉妹（なかよしセイバー）の元ネタと史実解説

徴姉妹（なかよしセイバー）の元ネタ

徴姉妹（なかよしセイバー）のプロフィール

徴姉妹（なかよしセイバー）の史実解説と伝承

ベトナム独立のシンボルとなった反乱の指導者

徴姉妹は後漢の時代、ベトナム北部への支配に対して反乱を起こした徴側（チュン・チャク）と徴弐（チュン・ニ）の姉妹。徴側は現在のハノイ市メリン県に、地域の軍事指導者にあたる貉将の娘として生まれたと伝わっている。

ベトナムでは独立運動のシンボル、民族の英雄として長く語り継がれ、寺院に祀られるなど非常に高い知名度を持つ。ベトナムの首都ハノイには、徴姉妹にちなんだ「ハイバーチュン区」（ハイバチュン区）が存在する。

後漢の支配に抵抗した夫の死

当時の徴姉妹が生まれた地域は後漢が「交阯郡」として支配しており、重税が強いられていた。徴側の夫である詩索は抵抗して交阯の太守へ諫書を送ったが、太守に反逆と判断され、捕らえられて処刑されてしまう。

徴税権をベトナム側に戻すよう求める

夫の死をきっかけに、徴側は独立のため代表となって民を率いるようになる。税の徴収権は漢側が持っていたため、交阯郡の人々は徴側を代表として、徴税権を地域の有力者である貉将、貉侯側に戻すように通告した。

女王として中国から独立を果たす

中央から派遣された太守が悪政を行っていた影響もあり、徴姉妹の主張は貉将や貉侯たちの支持を集める。40年、姉の徴側は女王として「徴王」を称し、独立政権を起こして徴税などを行った。

反乱の鎮圧と徴姉妹の最期

後漢の光武帝は徴姉妹の行いを反乱行為と見なし、馬援を将軍として反乱の鎮圧を命じた。漢軍は疫病や猛暑によって遅い行軍を強いられたが、徴姉妹の軍も厭戦気分が広がって士気は下がっていた。徴姉妹は決着を急いだものの、多くの戦死者と捕虜を出す大敗を喫してしまう。

徴姉妹は撤退したが、捕らえられて処刑され、43年の1月に姉妹の首は洛陽へと送られた。徴姉妹の最期については、ベトナム側の伝承で川に身を投げた、雲の中に消えた、馬援に首を斬られた、などさまざまな説が存在する。

宝具の元ネタ

奮起の六十五城

宝具説明

ともにあゆもう、われらのくにを。太守の悪政に対し徴姉妹が立ち上がるや否や、民も呼応して立ち上がり、凄まじい勢いで彼女らは六十五もの城を支配下に置いたと伝えられている。その破竹の勢いの進軍、勢力拡大が形となった宝具。

本作ではその勢いが込められた二人のコンビネーション剣技として発現する。なお二人の連れている子象たちも合体攻撃で援護してくれるが、その象が何なのかは彼女たち自身にもわかっていない。

宝具名の由来

「大越史記全書」や「後漢書」などの歴史書に記される、「徴姉妹は65の城・砦を攻略した」という出来事から。宝具演出の最後に映る川は、川に身を投げた最期の伝承を暗示したものと思われる。

Fateシリーズでの設定

FGOでの小ネタ

マスコットのような象が巨大化する

徴姉妹は小さな象を笠の上に乗せており、宝具演出では小さな二頭が合わさって巨大な象に変わる姿が見られる。象を連れているのは、ベトナムで戦象に乗った女性として描かれる姿を反映したものと思われる。なお、象たちの正体が何なのかは姉妹たちにも分かっていない。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	徴姉妹との関係
太歳星君	イベントで徴姉妹が助けた「コン」と呼ばれる太歳の精たちの化身。徴姉妹に助けられたことを覚えていて、「ぼすぼす」と呼び慕う。徴側の方も「家族みたいな感じがする」とマイルームで語っている。
ラクシュミー	インド大反乱でイギリスに抵抗し、「インドのジャンヌ・ダルク」と呼ばれた女性。反乱軍を率いた未亡人として徴側と共通点が多く、イベント内でも互いに「他人の気がしない」「時間があれば話してみたい」と話している。
水着ジャンヌ	徴側と姉同士の話題に花を咲かせるが、後からジャンヌに妹がいないことを知って徴側が戸惑う様子がマイルームで見られる。

参考文献
・wikipedia
・世界史の窓
・世界史の目

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