【FGO】スパルタクスの元ネタと史実解説
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FGO(フェイトグランドオーダー)のサーヴァント「スパルタクス」の元ネタである史実を解説。原典となる神話や歴史、史実と設定の相違点や登場済みのサーヴァントとの関係性を掲載しているので、FGO(FateGO)を考察する参考にどうぞ。
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スパルタクス |
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スパルタクスの元ネタ
スパルタクスのプロフィール
出典 | 史実 |
地域 | ローマ |
時代 | 紀元前1世紀 |
誕生年月日 | 不明 |
没年 | 紀元前71年 |
スパルタクスの史実・伝承
スパルタクスの出自
スパルタクスは奴隷階級の人間であったため、出自などの詳細が記された史料は残っていない。年齢は不明だが、反乱を起こした当時は剣闘士の平均年齢である20代とも、指導者としての実力から30代後半だったともされている。
一般的にトラキアで生まれ、兵士として活躍していたと考えられている。その後、何らかの理由で兵士から逃亡して盗賊になったか、敵軍の捕虜として捕まった後、剣闘士に売られたとされている。
剣闘士は奴隷や罪人が多いが、報酬や名声目当てで自ら剣闘士になるものもいた。当時の剣闘士は20代前半がほとんどで、30代になると引退か戦死している者が多かった。
スパルタクスの反乱
紀元前73年、イタリアのカプアにあった剣闘士養成所から剣闘士奴隷の集団200人が脱走を計画した。その中にはスパルタクスもおり、後にこの反乱は「スパルタクスの反乱(第三次奴隷戦争)」と呼ばれる。
計画は密告されるも、70人の奴隷が逃げ切った。奴隷たちはスパルタクスと他2名を指導者に選び、逃亡を続けた。
スパルタクスたちは追ってきた討伐隊を撃退し装備を奪うと、カプア周辺の奴隷を仲間に加え、ウェスウィウス山に立て籠もった。
反乱軍の進軍
ローマ政府はこの反乱を収めるべく、法務官グラベルが率いる3000人の兵士を派遣する。しかし兵士たちは急遽徴収された民間人であり、グラベルの軍は反乱軍に殲滅される。
次いで法務官ウァリニウスの討伐軍も送られるが撃退され、その間に反乱軍の規模は7万人ほどに膨れ上がった。さらに奴隷たちは冬を越すまで、新兵の訓練や武装強化に努めた。
紀元前72年になると、イタリアを北上して襲撃範囲を拡大。全盛期には12〜20万人まで戦力が拡大し、最終的に反乱軍は30万人以上集まったとされている。同年、ローマは正規軍を投入するも反乱軍が勝利している。
スパルタクスは反乱軍の軍規を厳正にしており、必要以上の略奪や暴力を許さず、略奪品は均等に分け与えたという。
クラッススとの戦い
紀元前71年になると新たな法務官マルクス・リキニウス・クラッススが反乱鎮圧を任される。クラッススは軍に厳しい規律を加え、訓練された兵を4〜5万人にまで増加。
反乱軍はクラッススの軍によって、イタリア最南端まで追い込まれた。ローマ軍に包囲され補給を断たれた反乱軍は、飢餓に苦しんだ。
追い詰められた反乱兵は勝手に進軍するなど統制が失われており、スパルタクスは全兵力を集めて最終決戦を決意する。
スパルタクスの最期
スパルタクスとクラッススの最後の戦いは、シラルス川の戦いと呼ばれる。スパルタクスは「勝てば馬は幾らでも手に入る。負ければもう必要ない」と言い放ち、自ら馬を斬り捨てて歩兵として戦ったという。
スパルタクスは自らクラッススを討ち取ろうと前線で押し進むも届かず、戦死。この戦いで反乱軍は6万人が殺され、壊滅したという。
スパルタクスは死後、古代ローマ人からローマの敵だと疎んじられていた。しかし18世紀以降の啓蒙主義時代からは、不当な抑圧者に対して武力闘争で立ち向かった英雄と評価され、研究が進んでいった。
宝具の元ネタ
クライング・ウォーモンガー
宝具名 | 疵獣の咆吼 『クライング・ウォーモンガー』 |
||
ランク | A | 種別 | 対人宝具(自身) |
レンジ | 0 | 最大捕捉 | 1人 |
宝具説明
常時発動型の宝具。敵から負わされたダメージの一部を魔力に変換し、体内に蓄積できる。体内に貯められた魔力は、スパルタクスの能力をブーストするために使用可能である。
強力なサーヴァントなどと相対すれば、肉体そのものに至るまで変貌していくだろう。Fate/Apocryphaでは最終的に肉塊の不定形生物のようになり、一撃で巨大な城塞を一つ、完全破壊した。
宝具名の由来
英語で「クライング(crying)」は大声で叫ぶ、泣き叫ぶなど、「ウォーモンガー(Warmonger)」は戦争屋を意味する。
Fateシリーズでの設定
FGOでの小ネタ
初出は「Fate/Apocrypha」
スパルタクスは「Fate/Apocrypha」で初登場したサーヴァント。聖杯大戦における赤の陣営のサーヴァントとして召喚される。
赤のキャスターに唆されて単身で黒の陣営に突撃するも、敵に捕獲されてマスター権を移し替えられる。その後は黒の陣営側のサーヴァントとして戦うも宝具が暴走し、肉体を崩壊させ脱落した。
関係の深いサーヴァント
キャラ名 | スパルタクスとの関係 |
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カエサル |
スパルタクスを敗ったクラッススと協力し、三頭政治を行ったことで有名。 |
シェイクスピア |
Fate/Apocryphaにて、スパルタクスを唆した元凶。 |
ブーディカ |
史実においてローマに敵対した者同士。1部2章で共演した際は良き理解者だった。 |
参考文献
・FGOマテリアルⅡ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia
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