【FGO】フランケンシュタインの元ネタと史実解説

フランの元ネタ

フランのプロフィール

出典の詳細

出典は小説「フランケンシュタイン」

フランの出典は、イギリスの小説家であるメアリー・シェリーが出版したゴシック小説「フランケンシュタイン」。

1818年3月11日に作者が匿名で出版した。原題は「フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス」という。

フランの史実・伝承

「フランケンシュタイン」の冒頭

物語は主人公のヴィクター・フランケンシュタインが、北極海で救助される場面で始まる。瀕死のヴィクターが探検家のウォルトンに自身の生涯を語ることで、物語が進んでいく。

ヴィクターは科学者を目指してドイツの大学に入学していたが、ある日を境に生命の謎を解き明かそうという野心に取り憑かれる。

「理想の人間」の設計図を完成させたヴィクターは、墓を暴いて人間の死体を実験材料にする。11月の夜、ヴィクターは死体を繋ぎ合わせ、怪物の創造に成功した。

怪物の誕生

怪物は強靭な肉体や人間の心を持ち合わせていたが、あまりに醜い外見にヴィクターは絶望する。ヴィクターは怪物を残して故郷に逃亡し、怪物は山の中を1人で彷徨うことになる。

怪物は人々の前に現れるも忌み嫌われ続けた。そこで怪物はヴィクターを探し出し、自身の伴侶を創造するよう要求する。怪物は願いを叶えれば二度と人前に姿を見せないと誓った。

ヴィクターは友人の手伝いの元、怪物の伴侶を創造する準備をするが、新たな怪物の誕生に恐怖し途中で投げ出してしまう。

「フランケンシュタイン」の結末

ヴィクターの行為で人間に絶望した怪物は、報復としてヴィクターの友人や妻を次々と殺害する。暴走する怪物を追ったヴィクターは、北極海までたどり着くも事故にあい、冒頭のウォルトンに救助される。

ヴィクターは全てを語ると船上で息を引き取る。その後、船に乗り込んできた怪物だったが、ヴィクターの死に絶望する。

怪物はウォルトンに自害することを告げ、北極点に向かって姿を消していった。

宝具の元ネタ

ブラステッド・ツリー

宝具説明

「乙女の貞節」を地面に突き立て、全リミッターを解除して行う全力放電。聳え立つ大樹のシルエットで降り注ぐ、拡散ホーミングサンダーである。

敵が単体かつ近距離であれば「乙女の貞節」がなくても発動可能。リミッターによって制御されているが、解除した場合の威力は絶大。ただしその場合、使用者は完全に活動を停止する。つまり「死」である。

この雷撃は、低い確率で第二のフランケンシュタインの怪物を生む可能性がある。もっとも、死亡する彼女はその結果を見ることができない。

宝具名の由来

「ブラステッド(breasted)」は英語で「胸部、胸中」など、「ツリー(tree)」は「樹」を意味する。

ブライダル・チェスト

宝具説明

樹の枝状の放電流を纏う戦槌(メイス)。先端の球体は彼女の心臓そのものであり、戦闘時以外も肌身離さず所持している。

尾部のフィンと、本体側頭部のフィンによって電力の供給が行われる仕組み。

自分や周囲から漏れる魔力を効率よく回収し蓄積するため、周囲に余剰の魔力が豊富に発生し続ける戦闘時は、ガルバニズムと合わせて疑似的に「第二種永久機関」の動作をすることになる。

宝具名の由来

「ブライダル(bridal)」は英語で「花嫁」、「チェスト(chest)」は英語で「胸部、胸中」などを意味する。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

女性の姿で登場

小説「フランケンシュタイン」で登場する怪物は男性だが、Fateシリーズのフランは女性として登場している。

Fateシリーズの設定と原作ではかなり差異があり、ヴィクターはアダムとイヴを創造することを目的にしている。また、聖書とは逆にまずイヴ(フラン)を造り、イヴにアダムを産ませようとしていた。

最終的には感情の制御ができない失敗作と断じられ、創造主のヴィクターは逃亡してしまう。

フランケンシュタインという名前

原作では怪物のことを「フランケンシュタイン」とは呼んでおらず、最後まで名無しの存在だった。

そのため、フランの真名は正確には「無名」「フランケンシュタインの怪物」になる。

Fateシリーズに限らず、フランケンシュタインの怪物は一般的に「フランケンシュタイン」と呼ばれている。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	フランとの関係
バベッジ	創造主のヴィクターと生前の知人。
モードレッド	「Fate/Apocrypha」では敵だったが、FGOでは何かと世話を焼いてくれる。
呂布奉先	呂布の娘に似ているそう。
新茶	2017年の水着イベント以降、娘扱いする。

参考文献
・FGOマテリアルⅢ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia

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