【FGO】百貌のハサンの元ネタと史実解説

百貌のハサンの元ネタ

百貌のハサンのプロフィール

出典の詳細

ハサン・ザッバーフの詳細

百貌のハサンは他のハサン同様、「ハサン・ザッバーフ」という史実の人物から創作されたキャラクター。史実ではハサンの名を襲名することはせず、一人しか存在しない。

史実でのハサン・ザッバーフは、11世紀中頃、テヘラン南のクムにてイスラム教シーア派の家に生まれる。

1072年、イスマーイール派の宣教師ダーイに感化されイスマーイール派に忠誠を誓うと、回路へ赴く。ファーティマ朝カリフの宮廷に出頭し、正式にイスマーイール派の信徒になった。

初出は「Fate/Zero」

百貌のハサンはFate/Zeroで初登場したサーヴァント。言峰綺礼によってアサシンとして召喚される。暗殺教団の教主「山の翁」の19代目であり、最後のハサン。

マスターである綺礼に対しては常に従順だった。だが、綺礼は遠坂時臣を聖杯戦争に勝たせる役目があったため、ハサンは捨て駒として使われる。

序盤では群体であるハサンの1人を時臣のサーヴァントに倒させることでアサシンの敗退を装い、裏で諜報活動を進めていた。終盤では群体総出でイスカンダルたちを襲うが、「王の軍勢」によって返り討ちに合い退場する。

「Fate/Grand Order」の百貌のハサン

1部6章では序盤にニトクリスを拉致するも、事情を知らない主人公たちに妨害され失敗。後に主人公とは和解し、歴代ハサンたちを味方に獅子王との決戦に挑む。

物語終盤では無辜の民を虐殺した因縁の敵トリスタンと対峙。呪腕のハサン、静謐のハサンと共闘するも思惑が外れ、倒されてしまう。

Fate/Zeroコラボイベントでは、手の内を全て把握した諸葛孔明により大した活躍ができずに退場。ちなみにこのイベントで百貌のハサンが実装されただけでなく、エネミーとして他の人格の名前とバトルグラフィックが登場した。

宝具の元ネタ

ザバーニーヤ

宝具説明

生前の多重人格を原典とした宝具能力。多重人格の分割に伴い自身の霊的ポテンシャルの分割も行い、別の個体として活動することを可能とする。(最大80体まで+無自覚な自我が出現する可能性がある)

人格それぞれに応じた身体で現界するため、老若男女、巨躯矮躯と容姿も様々なものとなるが、人種は固定されているようだ。基底のザイード、迅速のマクール、怪腕のゴズールといった名称が確認されている。

自身を分割する為、個体数は増えても力の総量は同じである。従って分割すればするほど一個体の能力は落ちていくが、暗殺者クラスの固有スキルである「気配遮断」だけは衰えることが無く、これを最大限利用することで非常に優秀な諜報組織と化す。

宝具名の由来

「ザバーニーヤ」はイスラムの経典「クルアーン」に登場する天使。19人存在し、地獄の管理を任されている。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

「ハサン」の名を襲名する

Fateシリーズでは山の翁の名前「ハサン」を教団で代々受け継いでいたとされており、シリーズ内にも複数のハサンが存在している。

史実では名前を受け継いだ者は存在しておらず、ハサンという存在は山の翁のモデルである「ハサン・サッバーフ」のみである。

FGOでの小ネタ

それぞれの人格について

百貌のハサンは、多重人格を恣意的に切り替え、総勢32種類に及ぶ専業スキルを発揮するサーヴァント。その人格はサーヴァントになっても、なお増え続けているという。

FGOでは長髪の女性が纏め役として主人格扱いされている。ファンからの通称はアサ子。ほかにもコラボイベントで基底のザイード、怪腕のゴズール、迅速のマクールという個体名が登場した。

また、幕間の物語ではちびアサシンや露塗という人格が登場。絆礼装では、二つ名のみだが88人の名前が記されている。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	百貌のハサンとの関係
呪腕のハサン	ごく平均的なハサン。よいヤツと評している。
静謐のハサン	性格は好きになれないが、それなりによいヤツと評している。
山の翁	初代のハサン。出来れば出逢いたくないらしい。
言峰綺礼	Fate/Zeroで百貌のハサンを召喚したマスター。
狂信者 (strange Fake)	Fate/strange Fakeで召喚されたアサシン。 生前、百貌のハサンと「山の翁」の座を競うが敗れる。

参考文献
・FGOマテリアルⅢ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia

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