【FGO】山の翁の元ネタと史実解説

山の翁の元ネタ

山の翁のプロフィール

山の翁の史実・伝承

山の翁の出自

ハサン・ザッバーフ(生前における山の翁の名前)は、11世紀中頃、テヘラン南のクムにてイスラム教シーア派の家に生まれる。

イスマーイール派の信徒

1072年、イスマーイール派の宣教師ダーイに感化されイスマーイール派に忠誠を誓うと、回路へ赴く。ファーティマ朝カリフの宮廷に出頭し、正式にイスマーイール派の信徒になった。その後、1078年から数年間ファーティマ朝で研究を行い、イランへ行って宣教活動を進めた。

山の長老

1091年、イラン中西部のアラムート城を拠点として自らを「シャイフル・ジャパル(山の長老)」と名乗るようになる。その後もイスマーイール派への改宗活動を進め、ホラーサーン南東クヒスターン地方から徐々に勢力を拡大していったとされている。

二ザール派・暗殺教団の立ち上げ

1094年ハサン・ザッバーフは、ファーティマ朝の王カリフムスタンスィルの死後、後継者としてニザールを支持するニザール派を形成する。

独特の暗殺技術で当時イラクを支配していたセルデューク朝に侵攻を開始し、その技術から「アサッシン教(暗殺教団)」と呼ばれるようになる。

山の翁の晩年

1124年5月、自らの死期を悟り、後継者としてランサマル城塞の主キヤーを任命する。その後5月23日にアラムート城内で逝去した。

その後暗殺教団は100年以上に渡り存続するが、1256年にモンゴル帝国の侵攻によってニザール派は陥落する。

宝具の元ネタ

アズライール

宝具説明

彼が生涯振るい続け、捧げた信仰が染み付いた何の変哲もない大剣。

漆黒の気を纏いつつ厳かに敵へ歩み寄り、刹那の一刀によって死を与える。斬り伏せられた相手は鳴り響く晩鐘とと共に息絶える。

宝具名の由来

イスラム教の四天使の1人アズラーイルが由来。アズラーイルは全身に目・口・舌を備え、地上に生きる人間の生死を監視し、全身の感覚器で死者の罪科を遮断する裁判官。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

「ハサン」の名を襲名する

Fateシリーズでは山の翁の名前「ハサン」を教団で代々受け継いでいたとされており、シリーズ内にも複数のハサンが存在している。

史実では名前を受け継いだ者は存在しておらず、ハサンという存在は山の翁のモデルである「ハサン・サッバーフ」のみである。

Fateシリーズでの小ネタ

過去作にて存在が示唆されていた

山の翁の存在は『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』にて登場していた。静謐のハサンが「彼に斬られた事そのものが唯一自分の残せた功績」と語っており、生前、ハサンを殺すハサンである山の翁に殺されたとされている。

グランドクラス

山の翁は英霊の頂点に立つ始まりの1人として数えられている。そのため、人類存続を守る抑止力によって召喚されるサーヴァントである。

Fateシリーズ内でグランドクラスとして召喚される資格を持つとされているのは山の翁の他、ソロモン、マーリンが挙げられている。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	山の翁との関係
呪腕のハサン	後輩にあたるハサン
百貌のハサン	後輩にあたるハサン
静謐のハサン	後輩にあたるハサン 山の翁に切られたことが唯一の功績と語る
オジマンディアス	1部6章で首をはねた相手
ガウェイン	1部6章で対峙した相手 終始ガウェインを圧倒するが、自らの手で殺す存在でないとして立ち去る
ソロモン	同じグランドクラスの1人
マーリン	同じグランドクラスの1人 1部7章では共に姿を現し、主人公を助ける

参考文献
・FGOマテリアルⅤ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia

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