【FGO】シャルル＝アンリ・サンソンの元ネタと史実解説

サンソンの元ネタ

サンソンのプロフィール

サンソンの史実・伝承

サンソンの出自

サンソンは1739年2月15日のパリで、シャルル＝ジャン・バチスト・サンソンの長男として生まれる。フランスの死刑執行人の家系で、フランスで死刑執行人を表す「ムッシュ・ド・パリ」という称号を代々受け継いでいた。

サンソンは父が病で倒れ、15歳で死刑執行人代理の職に就く。16歳で最初の処刑を行い、1778年8月には正式にムッシュ・ド・パリの称号を父から叙任された。

サンソンの人物像

サンソンは信心深く、自らを厳しく律する人物だったとされている。また、当時としては異例なほど身分に偏見がなかった。

死刑執行人でありながら、サンソン自身は熱心な死刑廃止論者だった。だが何度も提出した死刑廃止の嘆願書は実現せず、サンソンは人類史上2番目に多く死刑を執行することになる。

また、サンソンは王制を支持する王党派であり、ルイ16世を熱心に崇拝していた。しかしフランス革命により、ルイ16世を自ら処刑する立場になった。

ほかにもマリー・アントワネットやシャルロット・コルデーらを処刑。かつて恋仲だったデュ・バリー夫人を処刑する際は泣いて命乞いをされ、慚愧の念で息子に処刑を代わってもらったという。

ギロチンの開発

1791年、フランスでは法改定により死刑の方法は斬首のみになった。しかしサンソンは剣による斬首は難しく、失敗時に苦痛が長引くとして意見書を提出した。

これがきっかけで、アントワーヌ・ルイという外科医に斬首の研究が命じられ、ギロチンの開発が始まった。

1792年にギロチンが採用されて以降は死刑が単純化・効率化され、死刑廃止論者のサンソン自身が2700人以上の処刑を行うという皮肉を生むことになる。

医者として

死刑執行人という職業は収入がそれほど高くなく、サンソン家は医者を副業としていた。収入の大半は医者としての収集だったという。

サンソンの医者としての腕は、当時のヨーロッパの水準以上だったとされ、貴族から庶民まで分け隔てなく治療した。死刑執行人の一族は学校に通うことができなかったため、サンソン家は独自の医学を用いていたという。

死刑執行人は死体を管理し、解剖研究も行っていたため、刑罰でどこまで傷つけても致命傷や後遺症を負わないかも研究していた。そのため、サンソン家に刑罰を受けた人間はその後の存命率が高かったという。

宝具の元ネタ

ラモール・エスポワール

宝具説明

真の処刑道具、ギロチンの具現化。呪いや幸運ではなく、「いずれ死ぬという宿命に耐えられるかどうか」という概念によって、回避できるかどうかで決定される。

いわゆる「精神干渉」系の宝具であり、戦死ではなく「処刑された」という逸話がある英雄には不利な判定がつく。

中距離レンジ以内で真名を発動させると、ギロチンが顕現。一秒後に落下し、判定が行われる。標的が判定に失敗した場合はギロチンはそのまま落ち、首が刎ねられる。

宝具名の由来

フランス語で「ラ・モール(la Mort)」は死神、「エスポワール(espoir)」は希望を意味する。

Fateシリーズでの設定

FGOでの小ネタ

マリーとの関係

サンソンはマリー・アントワネットと生前関わりがあったこともあり、何かと執着を見せる。イベントでの様子のほか、マイルームボイスでは狂化していないのにマリーに対して異常にテンションが高い。

また、奈須きのこ氏のブログではサンソン、マリー、アマデウスで漫画「ギャグマンガ日和」のパロディを掲載しており、公式で半ばネタ化している。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	サンソンとの関係
マリー	敬愛するフランス王妃であり、生前に処刑した人物。
アマデウス	性格やマリーとの関係などから嫌悪している。
デオン	共にフランス王家を敬愛する人物だが、王族の処刑に関して複雑な感情を持つ。
シャルロット	生前に処刑した人物。
ナポレオン	生前、皇帝となったナポレオンと謁見した逸話がある。

参考文献
・FGOマテリアルⅡ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia

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