【FGO】クリシュナの元ネタと史実解説

クリシュナの元ネタ

クリシュナのプロフィール

出典の詳細

ヒンドゥー教の神

クリシュナはヒンドゥー教の神であり、ヴィシュヌ派の一派においては最高神として位置づけられている。

ヒンドゥー教で最も人気がある存在で、ヴィシュヌの化身ともされている。

「マハーバーラタ」などに登場

クリシュナはインド叙事詩「マハーバーラタ」の主要人物として登場。クリシュナの逸話が記された最も初期の媒体でもある。

他にも主人公のアルジュナを導く存在として描かれた「バガヴァッド・ギーター」や、クリシュナの伝説が記された「バーガヴァタ・プラーナ」などにも登場する。

クリシュナの史実・伝承

クリシュナの出自

クリシュナは、ヤーダヴァ族の王・カンサの妹であるデーヴァキーの子供として生まれる。カンサは悪王として有名で、神々がカンサを倒すためにクリシュナを誕生させた。

しかしカンサは予言で「デーヴァキーの8番目の子供がカンサを殺す」と聞き、デーヴァキーの牢で監禁。生まれた子供を次々と殺してしまった。

しかし神の助けにより、第七子のバララーマと第八子クリシュナは、牛飼いの子供とすり替えられて難を逃れた。

クリシュナの武勇

クリシュナは幼い頃から怪力で、襲いかかってきた悪魔を次々と倒していた。成年になってからは、インドラとの対決に勝利もしている。

数々の武勇で有名になったクリシュナだが、カンサはクリシュナが生きていたことに気がついてしまう。カンサは刺客を送るも、クリシュナはこれを返り討ちにする。

そこでカンサはクリシュナとバララーマを都へ呼び寄せ、謀殺を企む。しかしこれも失敗し、遂にカンサはクリシュナによって殺された。

アルジュナとの逸話

アルジュナが兄弟との約束を破って追放されていた頃、クリシュナと出会い友人になった。また、アルジュナはクリシュナの妹・スバドラーと結婚している。

後にクルクシェートラの戦争が始まると、アルジュナはクリシュナに助力を求める。クリシュナはアルジュナを鼓舞するために秘説を説き、その軍略で勝利に導いた。

また、アルジュナとカルナの決戦で、カルナが呪いにより動きを封じられた際、躊躇しているアルジュナにカルナの殺害を促したのもクリシュナであった。

クリシュナの最期

クリシュナは兄のバララーマがこの世を去ったことで、自らも後を追おうと瞑想を始める。しかし猟師が誤って放った矢が、クリシュナの急所である足の裏を貫いてしまう。

この事故で息を引き取ったクリシュナは、バララーマの遺体と共に火葬される。兄弟の妻たちは、その炎の中に身を投げて絶命した。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

アルジュナとの関係

ヒンドゥー教でのアルジュナにとって「クリシュナ」は友人であるが、自身の別名でもある。そして、Fateシリーズのアルジュナは、もう一つの人格を黒(クリシュナ)と呼んでいる。

黒(クリシュナ)とはアルジュナの邪悪な心であり、クリシュナはアルジュナの別人格という設定で描かれている。ちなみにクルクシェートラ戦争にて、原典でカルナを射殺するよう唆したのは友人のクリシュナとされているが、Fateの世界では黒(クリシュナ)がアルジュナに囁いたことになっている。

FGOでの小ネタ

アルジュナオルタとの関係

2部CMで登場したバーサーカー(アルジュナオルタ)が、クリシュナであると予想されていた。実装された2部4章では、アルジュナオルタとクリシュナ(別人格ではない方)の関係性は特に語られていない。

ちなみに、ヒンドゥー教にてクリシュナの姿は肌の色が黒、または暗い色で表現される。他にも金色の腰布と、クジャクの羽の王冠を身につけた姿で描かれることが多い。

アルジュナの幕間の物語で登場

アルジュナの幕間の物語でもクリシュナの名が登場している。しかしこれはアルジュナの別人格(黒)であり、友人としてのクリシュナとは別物。

クリシュナは自身の存在を知った者は例外なく殺すと決めており、対峙した主人公と同行していたカルナも殺害しようとする。

最終的にアルジュナが自身の悪であるクリシュナを受け入れることで、クリシュナは姿を消した。

CM新登場のキャラと予想されていた

サムライレムナントとのコラボイベントで放送されたCMにて、告知されていない新キャラがクリシュナではないかと騒がれていた。しかし、実際には別人の「アショカ王」であった。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	クリシュナとの関係
アルジュナ	仲の良い友人。 FGOではアルジュナの別人格の呼称が同名として語られる。
カルナ	生前は敵対。 アルジュナの別人格を見抜いている…？

未実装サーヴァント一覧