【FGO】カーマの元ネタと史実解説

カーマの元ネタ

カーマのプロフィール

出典の詳細

ヒンドゥー教・インド神話の女神

カーマはヒンドゥー教およびインド神話に登場する女神。カーマデーヴァ、マンマタ、カンダルパ、マーラなどとも呼ばれている。

ヒンドゥー教においてカーマは女神の名前だけでなく、欲求、欲望を指す言葉でもある。欲望、性欲、情熱、憧れ、愛などを意味し、ヒンドゥー教における人生の4つの目的の1つとされている。

仏教のマーラ

カーマの別名であるマーラは仏教に登場する魔神でもあり、カーマ・マーラとして結び付けられている。

仏教に伝わるマーラは、釈迦が悟りを開く際に邪魔をした逸話がある。あらゆる誘惑や恐怖で釈迦の瞑想を妨げようとしたが失敗し、とうとう敗北を認めて立ち去った。

カーマの史実・伝承

カーマの出自

カーマは正義の神・ダルマと信仰の神・シュラッダーの間に生まれる。また、創造神ブラフマーの息子という説もある。

容姿の特徴として美男子であり、オウムに乗って海獣マカラを旗印に、サトウキビの弓と花で飾った5本の矢を持っている。カーマの矢で射られた者は、恋情を引き起こすとされる。

妃にラティとプリーティがおり、親友に春の神・ヴァサンタがいる。

カーマの逸話

神々はターラカという悪魔に悩まされていたため、ターラカを倒せるとされたシヴァの子・軍神スカンダを求めた。

しかしシヴァは苦行に没頭していたため、妻のパールヴァティーに気を向けるよう神々はカーマを派遣した。

カーマはシヴァに矢を放つも、瞑想は一瞬しか乱せなかった。これに怒ったシヴァは第三の眼から炎を発し、カーマを灰にしてしまう。

カーマの妃・ラティは悲しんだが、天からの予言でシヴァがパールヴァティーを受け入れるときに、シヴァはカーマに肉体を返すと伝えている。

カーマの転生

シヴァによってアナンガ(身体無き者)になったカーマだが、後にクリシュナとルクミニーの子・プラデュムナとして再生する。

だが、プラデュムナに殺されると予言されていた悪魔シャンバラは、赤子のプラデュムナをさらってしまう。プラデュムナは海に捨てられてしまい、魚に喰われてしまった。

しかし漁師がその魚を捕らえて腹を裂くと、プラデュムナは生きていた。その後、マーヤーヴァティー(ラティの後世)の手に渡り、彼女がプラデュムナを育てる。

成長したプラデュムナは悪魔シャンバラを殺し、マーヤーヴァティーと共にクリシュナのもとに戻った。

宝具の元ネタ

カーマ・サンモーハナ

宝具説明

愛の神カーマが所有している、サンモーハナと呼ばれる花の矢。刺さったものに恋慕の情を呼び起こす効果がある。

『身体無き者』『惑わす者』としての性質が強く現れている状態の場合、その喪われた肉体そのものが愛の矢であると解釈される。

宝具名の由来

「サンモーハナ」は、カーマが持つ花の矢の名前が由来。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

神話では男性

ヒンドゥー教(インド神話)でのカーマは男性の神として描かれる。FGOでは擬似サーヴァントとして「ある少女」を依り代として現界しているため、女性として登場した。

擬似サーヴァントとなった原因は、元の少女の特異性と同じく擬似サーヴァントとなった別の女神の存在が関係しているという。

FGOでの小ネタ

マテリアルでの会話

「Fate/Grand Order material」では、実装前からカーマに対して関わりのあるサーヴァントのコメントがあった。殺生院キアラは■■■と伏せられているが、会話の内容からカーマで確定かと思われる。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	カーマとの関係
パールヴァティ	伝承では夫のシヴァがカーマを殺害する。
殺生院キアラ	ビーストⅢ同士で対になる存在

参考文献
・wikipedia

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