【FGO】パールヴァティーの元ネタと史実解説

パールヴァティーの元ネタ

パールヴァティーのプロフィール

出典の詳細

ヒンドゥー教・インド神話の女神

パールヴァティーはヒンドゥー教およびインド神話に登場する女神。シヴァ神の妃でもある。また、親にはヒマラヤ山脈の山神・ヒマヴァット、姉にはガンジス川の女神・ガンガーがいる。

シヴァとの間の子供には、軍神スカンダと学問の神ガネーシャの2人の息子がいる。

パールヴァティーの別名

パールヴァティーは別名もしくは同一視の存在として、ウマーとも呼ばれている。仏教ではウマーを音訳して「烏摩妃」とも表記される。

また、穏やかで心優しいパールヴァティーの別側面もしくは変身した姿として、狂暴な戦いの女神であるドゥルガーやカーリーとも同一視される。

パールヴァティーの史実・伝承

パールヴァティーの出自

パールヴァティーは元々シヴァの最初の妃・サティーの生まれ変わりとされている。

サティーはシヴァを慕っていたが、サティーの父親・ダクシャはシヴァを嫌っていた。サティーは後にシヴァと結婚するが、ダクシャはシヴァに対して嫌がらせをし続けた。

サティーはダクシャに抗議するも逆に馬鹿にされる。怒ったサティーは焼身自殺し、これに怒り狂ったシヴァはサティーの亡骸を抱いて各地の都市を破壊し続けた。

見かねたヴィシュヌ神がサティーの遺体を切り刻むと、シヴァは正気を取り戻す。遺体の欠片が落ちた地は全て聖地となり、欠片の1つ1つは土地の女神として再生した。

パールヴァティーもその内の1柱であり、心を閉ざしたシヴァに寄り添い、新たな妃となった。

パールヴァティーの逸話

パールヴァティーの肌は元々黒色だったが、シヴァが肌の色のことを非難した。これを恥じたパールヴァティーは森に籠って苦行を始めたという。

これを見た創造神ブラフマーはパールヴァティーの肌を金色に変えた。一説では、この時の黒い肌がカーリーになったとも言われる。

また、シヴァがサティーを失って苦行に耽った際、パールヴァティーも同様に苦行を始めたことから、パールヴァティーの肌が黄金になった説もある。

宝具の元ネタ

トリシューラ・シャクティ

宝具説明

パールヴァティーがシヴァより借り受けた三叉戟、トリシューラの限定解放。シヴァがパールヴァティーに与える武器によって、彼女のクラスが決定されるため、今回はランサーの資格を持つ。

宝具名の由来

宝具名の「トリシューラ」はシヴァが持つ三叉槍が由来。「シャクティ」はヒンドゥー教における女性名詞であり、女性原理や性的能力も指す。

シヴァやヴィシュヌなど、最高神の配偶神と同一視する場合もある。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

擬似サーヴァントして現界

パールヴァティーはFate/stay nightのヒロイン・間桐桜の体を依り代に顕現した擬似サーヴァントとして登場。桜の善性だけで構成されている。

所有する宝具

パールヴァティーはシヴァからトリシューラを借りているが、神話では彼女の別側面であるドゥルガーがシヴァから授かった逸話が有名。

また、パールヴァティーがライダークラスで現界する場合は、シヴァのヴァーハナ(乗り物となる動物)聖牛ナンディンを借り受けるようだ。

FGOでの小ネタ

カーマとの関係

「Fate/Grand Order material」ではパールヴァティーがカーマという存在に関して、視認や認識できないとのコメントをしている。

なお、神話ではパールヴァティーとカーマは直接的な関わりがない。パールヴァティーの夫であるシヴァが、第三の目から放った炎でカーマを灰にしてしまう逸話はある。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	パールヴァティーとの関係
カーマ	カーマが擬似サーヴァントになった原因として関係している。
パッションリップ	パールヴァティーとドゥルガーを組み込んで作り出されたハイ・サーヴァント。
イシュタル	依り代同士で因縁がある。
村正	「よく知っている人」であり、見ていると落ち着く存在。

関連リンク

参考文献
・FGOマテリアルⅤ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia

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