【FGO】アスクレピオスの元ネタと史実解説

アスクレピオスの元ネタ

アスクレピオスのプロフィール

出典の詳細

出典はギリシャ神話

アスクレピオスが登場するギリシャ神話は、およそ紀元前15世紀頃に始まったと考えられている。

ホメーロスの二大叙事詩「イーリアス」と「オデュッセイア」の題材でもあり、ギリシャ神話を元に様々な作品が作られた。

アスクレピオスの史実・伝承

アスクレピオスの出自

アスクレピオスは光明の神アポロンとプレギュアース王の娘コロニスの子供とされている。

コロニスはアスクレピオスを身ごもっていたが、浮気をしていたためアポロンに射殺されてしまう。コロニスの浮気は、アポロンの使いであるカラスがついた嘘だったという説もある。

アポロンは胎児だったアスクレピオスを救い出し、その後はケイローンにアスクレピオスの養育を任せた。

アスクレピオスの伝承

ケイローンのもとで医学の才能が開花したアスクレピオスは、独立してイアソンが率いるアルゴー号の乗組員・アルゴナウタイに参加。

他にも女神アテナからメドゥーサの蘇生作用がある血液を授かり、死者の蘇生に成功した伝承がある。

しかし、冥界の王ハデスにとって死者の蘇生は自身の領域を奪い、世界の秩序を乱す行為だった。ハデスはアスクレピオスの行いをゼウスに強く抗議する。

アスクレピオスの最期

ゼウスはハデスの抗議を聞き入れ、アスクレピオスを雷霆で撃ち殺してしまった。しかしアスクレピオスの功績は認めていたため、死後にへびつかい座にして神の一員に加わえられた。

星座になった経緯として、息子を殺されて激怒したアポロンをゼウスがなだめるためとも言われている。

アスクレピオスと蛇

蛇の巻きついた杖のシンボルは「アスクレピオスの杖」と呼ばれており、アスクレピオスが持っていた杖を表す。

「アスクレピオスの杖」は、医療・医術の象徴として世界的に広まっている。へびつかい座になったのも、アスクレピオスが蛇との関係が深いことが由来している。

また、アスクレピオスは蛇が薬草を使って死んだ仲間の蛇を蘇生させたのを見て、死者を蘇らせる術を知ったともされている。

宝具の元ネタ

リザレクション・フロートハデス

宝具説明

アスクレピオスが作り出す、死者を蘇らせる蘇生薬。……なのだが、この宝具は『そのもの』ではなく、彼がそれを模倣した薬である。

かつて実際に作成し用いた蘇生薬は、唯一無二の特殊な原材料を用いたものであり、英霊となった今でも宝具として自動的に引っ張ってこられるものではなかった。

故に通常の聖杯戦争においては、彼はこの模倣蘇生薬を用いることになる。模倣品であるため元々のものより効能が落ちており、実際に死者を蘇生させるには様々な条件を満たしていなければならない。

死亡後の経過時間や、死体の状態などである。現代知識を得た彼は「単純に、少し出来のいいAEDのようなものだ」と自嘲気味に語る。また、この模倣薬自体もそれなりに貴重なものであり、何度も使えるわけではない。

宝具名の由来

「リザレクション」とは、英語で蘇生・復活を意味する言葉。「フロートハデス」は、冥府の神ハデスを指すと思われる。

リザレクション・フロートハデス

宝具説明

かつてハデスの領域を侵し、ゼウスを怒らせた真なる蘇生薬そのもの。かなり無茶な状態からでも人や半神を完全に蘇生させる力を持つ。

彼はこれを用いてミノス王の子グラウコス、テセウスの子ヒッポリュトスらを蘇らせたと言われる。この薬の原料はアテナから渡された（アテナはペルセウスから捧げられた）ゴルゴーンの血である。

ゴルゴーンの左半身から流れ出た血は人を破滅させ、右半身からの血は人を救済する力があったという。FGOでは基本的に使用されない。

Fateシリーズでの設定

FGOでの小ネタ

アスクレピオスの子供たち

アスクレピオスにはマカオンとポダレイリオスという子供がいる。2人ともアキレウスのいるギリシャ軍として、トロイア戦争に参加した。

マカオンの死因は諸説あるが、その中にアマゾンの女王ペンテシレイアに討たれたという説もある。FGOでは基本的に使用されない。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	アスクレピオスとの関係
ケイローン	生前の師匠。
オリオン	アルテミスがアポロンの双子の妹。 アスクレピオスにとって叔母にあたる。
ヘラクレス	同じアルゴナウタイのメンバー。 ケイローンの弟子でもある。
アタランテ	同じアルゴナウタイのメンバー。
エルバサ	アスクレピオスの息子を殺したという説がある。
イアソン	アルゴナウタイのリーダー。
パリス	父親であるアポロンが一緒に召喚されている。

参考文献
・wikipedia

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