【FGO】長尾景虎の元ネタと史実解説

長尾景虎の元ネタ

長尾景虎のプロフィール

長尾景虎の史実・伝承

長尾景虎の名称

長尾景虎は元服して初めての名前であり、生涯で何度も名を変えている。元服前の幼名は虎千代。

上杉家の家督を継いでからは上杉政虎と改名。その後も1561年に室町幕府の将軍・足利義輝から一時賜り、諱として上杉輝虎に改名した。

1570年には出家したことで、法号(日蓮宗系の僧侶に付けてもらう名前)として不識庵謙信を称した。

長尾景虎の出自

長尾景虎は越後守護代・長尾為景と、長尾房景の娘・虎御前の四男として生まれる。当時の越後国は内乱が多く、さらに長尾家は三家に分かれて越後守護の地位を争っていた。

1536年に父親の為景は隠居し、景虎の兄・晴景が家督を継ぐ。景虎は父親に疎まれており、城下の林泉寺に入門させられた。

若くして越後を統一

景虎が元服すると、兄・晴景の命で反守護代勢力の制圧を任される。晴景は病弱で、越後国をまとめる才覚もなかった。

そのため、豪族による謀反(栃尾城の戦い)や黒田秀忠による謀反(黒滝城の戦い)が起こるが、景虎が軍を指揮してそれらを制した。

すると、越後の間で晴景を退陣させ、景虎を擁立する声が上がる。これにより、1548年に景虎は19歳で晴景から家督を相続し、守護代になる。

さらに景虎は三家に分かれていた長尾家の1つ・上田長尾家の長尾政景による反乱を鎮圧。そのまま越後国の内乱を収め、景虎は22歳で越後統一を成し遂げる。

川中島の戦い

1552年、武田信玄が信濃に侵攻したことで、信濃守護・小笠原長時が景虎に救いを求める。ここから景虎と武田軍との戦いが始まり、5度に渡る川中島の戦いが引き起こる。

戦いは11年に及んだが、最後の戦いでは両軍が睨み合うだけで双方が撤退。信玄は東海道や美濃方面に勢力を広げ、景虎は関東の出兵に集中したため、川中島での戦いは終わった。

織田信長との関係

景虎は1572年に武田信玄と交戦していた織田信長から同盟の申し出を受け、同盟を締結している。

しかし、1576年になると足利義昭が景虎に幕府再興の援助を求める。景虎は本願寺の顕如と和睦交渉をし、毛利輝元との同盟を決めた。

これにより信長との同盟は破綻し、以後は信長と敵対し続けることになる。

長尾景虎の最期

1577年12月18日、景虎は越後の春日山城に帰還し遠征の準備をしていた。しかし翌年に春日山城内の厠で倒れ、3月13日に急死した。

倒れてから昏睡状態になったため、死因は脳溢血との見方が強い。景虎の過度の飲酒や食生活(梅干しなどによる塩分の摂り過ぎ)が原因で高血圧になり、脳溢血になったという定説がある。

予定していた遠征では、上洛して織田信長を打倒しようとしていたと推測されているが、詳細は不明。

宝具の元ネタ

毘天八相車懸りの陣

宝具説明

長尾景虎が得意としたといわれる車懸りの陣を対人戦に転化した宝具。本来は軍勢をいくつかに分け、入れ代わり立ち代わり敵陣に攻めかかるという陣形。

真名解放時には完全武装騎馬形態の景虎が8体に分身し、代わる代わる襲い掛かる必殺の一人車懸りの陣。

本来はライダークラスでなければ召喚不能な愛馬、放生月毛を毘沙門天の名の下に強制召喚するという無法振りも披露する。

宝具名の由来

「車懸りの陣」は長尾景虎が川中島の戦いで使用していたとされている陣形。

「毘天」は毘沙門天のことかと思われる。「八相」は釈迦が生涯に経た8つの重要な段階である「釈迦八相」を指すこともある。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

女性の姿で登場

Fateシリーズでは女性の姿で描かれているが、史実では男性。ただ、史実では生涯未婚だったなどの情報から、女性説が稀に出たりする。

また、Fate以外の作品でも中性的な姿や女性として描かれる作品がある。

FGOでの小ネタ

イベントで度々名前が出ていた

イベント「ぐだぐだ帝都聖杯奇譚」では、織田信長が「越後の龍」の話をするなど長尾景虎の存在について触れている。ちなみに、この時の厠の話は史実での景虎の死因のこと。

また、ぐだぐだ本能寺では、アルトリア(セイバー)が「上杉アルトリア」として登場も果たしている。同じアルトリア顔繋がりで出演していたのかは不明。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	長尾景虎との関係
織田信長	史実では一時同盟を結んだものの、破綻して敵対していた。
哪吒	長尾景虎が加護を信じていたとされる「毘沙門天」の三男。

参考文献
・wikipedia

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