【FGO】魔王信長(織田信長)の元ネタと史実解説
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FGO(フェイトグランドオーダー)のサーヴァント「魔王信長(織田信長)」の元ネタである史実を解説。原典となる神話や歴史、史実と設定の相違点や登場済みのサーヴァントとの関係性を掲載しているので、FGO(FateGO)を考察する参考にどうぞ。
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魔王信長の元ネタ
魔王信長のプロフィール
出典 | 史実 |
地域 | 日本 |
時代 | 16世紀 |
誕生日 | 1534年6月23日 |
死没 | 1582年6月21日(享年48歳) |
第六天魔王とは
信長が名乗った「第六天魔王」とは、仏教における修行を妨げる悪鬼、悪魔のこと。
釈迦が悟りを開くのを妨害した魔王マーラ・パーピーヤスも第六天魔王と訳される。
第六天魔王は、仏教における「欲界」と呼ばれる世界の最高位「他化自在天」を住処としている。欲界は、淫欲と食欲を持つ生物が住む世界で、仏教の3つの世界の中でも最下層に位置する。
魔王信長の史実・伝承
織田信長の出自
織田信長は尾張国の戦国大名・織田信秀の子として生まれる。ほかの兄弟は諸説あるものの、異母兄弟の兄である信広や信勝(別名:信行)ら弟が数人いる。
信長は「弾正忠家」に生まれ、この家系は織田大和守家の分家であり家臣でもあった。
信長は幼少の頃から奇行が多く、周囲から大うつけと呼ばれていた。逸話として、父・信秀が亡くなって葬儀をした際、焼香のときに抹香を仏前へ投げつけた話は有名。
信勝との家督継承争い
嫡男だった信長は、1552年頃に父が亡くなると家督を継ぐ。しかし、この頃に織田大和守家は弾正忠家を敵対視し始める。さらに弟の信勝が裏切り、信長の殺害を目論んでいた。
だが、信勝は稲生の戦いで信長に敗北。信長の生母・土田御前の仲介によって、信勝はこのことを許されている。
しかし信勝は二度目の謀反を企てており、これを知った信長は罠を仕掛ける。何も知らない信勝は、信長の策略で命を落とした。
信勝だけでなく、織田大和守家も滅ぼした信長は、尾張を徐々に支配していく。
桶狭間の戦い
1560年、今川義元が4万とも言われる大軍を率いて尾張国に侵攻する。対する織田軍は数千人程度であったが、信長は今川軍に強襲をかけた。
これが成功して今川義元を討ち取ると、今川氏は衰退。これがきっかけで、今川の支配から独立した徳川家康は信長と手を組むことになる。
そして1565年に信長は尾張を統一し、領国が隣接した武田信玄と同盟を結ぶ。
信長の上洛と天下布武
1565年、永禄の変によって室町幕府の将軍・足利義輝が殺害される。生き残った足利義昭は室町幕府の再興を呼びかけており、信長も京都への上洛を企てる。
1567年には、斎藤氏との戦いで信長が美濃を奪い、二カ国を領する戦国大名になる。そして足利義昭を擁して上洛し、室町幕府の再興を果たした。
この頃から信長は「天下布武」と呼ばれる印を用いている。天下統一、全国制覇と同意であると解釈されているが、正確な意味は不明。
信長包囲網と比叡山焼き討ち
1570年に信長は朝倉義景を討伐するために越前国へ進軍する。朝倉氏攻略は順調であったが、味方だった浅井氏の裏切りによって織田軍は追い詰められてしまう。
撤退を余儀なくされた織田軍は、その後も浅井・朝倉連合軍に苦戦する。そして1571年、浅井・朝倉連合軍に味方していた比叡山延暦寺を焼き討ちにする。
これ以降、織田軍は浅井・朝倉連合軍に対して有利な戦況を展開していった。そして1573年に浅井・朝倉氏は滅亡する。
武田信玄との戦い
武田信玄と信長は良好であったが、信長の同盟相手である徳川氏とは対立しており、武田方が徳川に侵攻を開始する。
徳川軍は武田軍に敗退するも、信長が家康に3000人の援軍を送る。しかし1573年の三方ヶ原の戦いで、織田・徳川連合軍は武田軍に敗退してしまう。
ちなみに、武田信玄が攻め込んだ際、信玄は「天台座主沙門信玄」と署名した書状を信長に送りつける。これに対して信長は「第六天魔王 信長」と署名し送り返したという。
この書状の実在は確認できていないため、内容の詳細は不明。そのため、なぜ信長が第六天魔王と署名したのかもはっきり分かっていない。
長篠の戦いと三段撃ち
戦国最強と称された武田信玄だったが、三方ヶ原の戦いの後に持病が悪化。徳川を追い詰めていたが撤退し、1573年に死去する。
信玄の死後は息子の武田勝頼が家督を相続。その後、1575年に再度三河へ侵攻し、武田軍と織田・徳川連合軍による長篠の戦いが始まる。
ここで信長は鉄砲3000丁を用いた新戦法・三段撃ちを行い、最強と呼ばれた武田軍の騎馬隊を攻略。織田軍は武田軍に圧勝した。
武田軍の敗因は、織田軍の馬防柵による騎馬隊対策と三段撃ちによる被害だと通説されているが、現代での再現検証などから「三段撃ちは不可能」と実在が疑われている。
本能寺の変
その後も多くの武将を討ち取った信長は、1576年に安土城を建造。1582年には信長が「太政大臣」「関白」「征夷大将軍」のいずれかに任ずる三職推任問題が上がった。
しかし、1582年6月に家臣の明智光秀が謀反を起こす(本能寺の変)。本能寺に滞在していた織田信長は包囲されているのを悟ると、寺に火を放って自害した。
信長が三職推任問題でどのような構想を持っていたのか、本能寺の変でなぜ明智光秀が謀反を起こしたのか、現代でもその謎は明かされていない。
宝具の元ネタ
波旬変生・三千大千天魔王
宝具名 | 波旬変生・三千大千天魔王 『はじゅんへんじょう・さんぜんだいせんてんまおう』 |
||
ランク | A- | 種別 | 対神宝具 |
レンジ | 1〜99 | 最大捕捉 | 1000人 |
宝具説明
過去現在未来において信長に注ぎ込まれた数多の衆生の恐怖と畏敬をその身に宿す、第六天魔王すら超えた異形の姿。
あらゆる神仏を毀(こわ)す真の魔王「三千大千天魔王」へと己を変生させる。神秘を焼き尽くす紅蓮の反英雄「魔王信長」の終末点。
この形態は本来の歴史には存在しえないため、存在そのものが不安定であり、短時間での顕現にとどまっている。
宝具名の由来
「波旬」や「天魔王」は、かつて信長が名乗った第六天魔王の別名「第六天魔王波旬」が由来。
「三千大千」とは、仏教における全宇宙を指す「三千大千世界」が由来。略して「三千世界」であり、アーチャーの織田信長の宝具名でもある。
Fateシリーズでの設定
史実との相違点
あらゆる可能性の集合体
マテリアルでは「過去、現在、未来におけるあらゆる信長の可能性の集合体ともいえる霊基を持つ」と説明されており、霊基再臨ごとに織田信長、織田吉法師、魔王信長と姿を変えていく。
身長は154cm、165cmぐらい、180cmくらいと変化していき、性別も織田吉法師の状態のみ男性になっている可能性がある。ちなみに吉法師とは信長の幼名にあたる。
関係の深いサーヴァント
キャラ名 | 魔王信長との関係 |
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織田信長 |
本来のサーヴァントとしての姿。 |
沖田総司 |
コハエースなどでよく一緒に登場する。 |
茶々 |
信長の姪であり、秀吉の側室。 |
長尾景虎 |
同じ時代を生きた戦国大名。 一時期同盟を結んでいたことも。 |
森長可 |
生前の家臣。 同じく家臣だった森蘭丸の兄。 |
カーマ |
「第六天魔王」のオリジナル。 |
明智光秀 |
生前の家臣であり、自身の死因。 |
豊臣秀吉 |
生前の家臣。 |
参考文献
・wikipedia
関連リンク
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