【FGO】ウィリアム・テルの元ネタと史実解説

ウィリアム・テルの元ネタ

ウィリアム・テルのプロフィール

出典の詳細

スイスの伝説上の人物

ウィリアム・テルはスイスに伝わる伝説上の人物。ウィリアム・テルの名が記述された史料は発見されていないため、実在性は証明されていない。

スイス人から人気があり、ウィリアム・テルは6割ものスイス人から実在の人物だと信じられている。

ウィリアム・テルの史実・伝承

ウィリアム・テルの出自と名称

ウィリアム・テルは、14世紀初頭にスイス中央部のウーリ州アルトドルフに住んでいたとされている。詳細な出自は不明。

日本での名称はウィリアム・テルが一般的だが、ドイツ語名表記である「ヴィルヘルム・テル」も用いられる。

ウィリアム・テルの伝承

1307年、当時スイスはオーストリアに支配されており、アルトドルフの地にもヘルマン・ゲスラーというオーストリア人の代官が支配していた。

ゲスラーは中央広場にポールを立てて自分の帽子を掛け、その前を通る者は帽子に頭を下げてお辞儀するように住民に強制した。

しかしウィリアム・テルは反抗し、お辞儀しなかったので逮捕されてしまう。テルは死刑を免れて自由を得る代わりに、息子の頭の上に置いた林檎を射抜く事を強制される。

テルは無事に林檎を射抜いた。だが、もう一本持っていた矢について聞かれると、「失敗したら、ゲスラーを射抜いて殺していた」と正直に話し、ゲスラーを激怒させた。

ゲスラーはテルを連行するも、途中で逃げられてしまう。そしてテルはゲスラーを待ち伏せして射殺し、町へと戻って英雄として讃えられた。

スイスへの影響

ウィリアム・テルのゲスラーに対する反抗は、オーストリアへの反乱のきっかけとなり、スイスの独立に繋がったとされている。

また、スイス人から高い人気を持つことから、スイスの紙幣、硬貨、切手にウィリアム・テルの肖像が使われたこともある。

宝具の元ネタ

アプフェル・シーセン

宝具説明

読みは『林檎撃ち』を意味する。息子の頭の上に載せた林檎を見事貫いた、弩での伝説的な一矢。

息子の父親に対する信頼を受けて放たれたこの一矢は決して外れず、目的のものを「必ず」刺し貫く。宝具へと昇華されたこの逸話は因果律にも干渉し、基本的に回避は不可能である。

宝具名の由来

ドイツ語で「アプフェル」は林檎、「シーセン」は射撃を意味する。

ツヴァイテ・シーセン

宝具説明

『決して外れない』第一宝具が仮に外れた場合のみ発動させられる第二宝具。

息子の上の林檎を外した場合のことを考えて、テルが悪代官ゲスラーに撃つための二の矢を隠し持っていた逸話に由来する。

この矢は『一の矢を外した場合に次に撃つべきもの』に同時に放たれる。つまり一矢に概念的に重なって多重存在している宝具である。一矢がちゃんと当たった場合には決して発動しない。

宝具名の由来

ドイツ語で「ツヴァイテ」は「第2」を意味する序数詞。数字の2を意味する「ツヴァイ」に接尾辞をつけた言葉。

Fateシリーズでの設定

FGOでの小ネタ

絆ボイスの解説

絆Lv.1の台詞にあるウーリ、シュヴィーツ、ニートヴァルデン(ウンターヴァルデン)とは、1291年に結んだ永久盟約を結んだ州を指す。

永久盟約を結んだ同盟は、現在のスイス連邦の原型になった。ちなみにスイスという国名の語源は、シュヴィーツ州が元になっている。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	ウィリアム・テルとの関係
ロビンフッド	よくテルの伝承と混同される英雄。 親近感を感じるそう。
アタランテ	「林檎」と「狩人」の伝承で共通点を持つ。 マイルームの会話でも興味を示す。
オリオン	狩猟の女神として興味を持っていた。

参考文献
・wikipedia

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