【FGO】アナスタシアの元ネタと史実解説

アナスタシアの元ネタ

アナスタシアのプロフィール

アナスタシアの史実・伝承

アナスタシアの出自

アナスタシアは、1901年6月18日、当時のロシア皇帝ニコライ2世とアレクサンドラ皇后の間に生まれる。上には姉が3人存在しており、アナスタシアは第4皇女に当たる。

幼少期のアナスタシア

幼い頃のアナスタシアは、3人の姉と常に行動していたとされている。特に三女マリアと仲が良く、二人は同じベットで寝ていた。

お転婆娘として周囲に知られており、弟・アレクセイの食べ物を奪う、勝手に母の洋服を編み物に用いる等、とにかくジッとしているのが嫌いな性格であった。

アレクセイの難病とラスプーチン

アナスタシアの弟・アレクセイは、生まれながらにして「血友病」にかかっていた。「血友病」とは血液中の血液凝固因子が不足し、怪我や打撲による出血が止まらない難病である。

ある日、血友病が悪化するアレクセイは出血が止まらなくなってしまう。内出血による腫れが収まらず、激痛に苦しむ姿に母はあらゆる者に助けを乞う。これに答え、出血を止めたのがラスプーチンであった。

一介の農夫であったラスプーチンは、この功績により皇帝夫婦に対して絶大な信頼を得た。ラスプーチンはアナスタシアより「親愛なる、大切な、唯一の友人」との手紙を受けたとされるほど、アナスタシアら四姉妹と密接な関係を築いていた。

ロシア革命と一家の監禁

1917年2月、ラスプーチンが暗殺されロシア革命が勃発する。民に押されたニコライ二世はアレクセイに王位を譲るも辞退され、ロシアロマノフ王朝は崩壊する。

アナスタシアたち元皇帝一家は、ニコライ二世に代わり主導権を握ったポリシェビキにより、シベリアのトボリスクに移送、旧知事公舎で軟禁されてしまう。

軟禁され、重苦しい空気が漂っていた中、アナスタシアは家族を楽しませるため、悲しい気持ちを押し殺して芝居を行い、周囲を元気づけていたとされている。

イパチェフ館の生活・アナスタシアの最期

1918年、血友病が悪化していたアレクセイが移動に耐えられるまで回復したため、アナスタシアらははイパチェフ館へ移送され、先に移送されていた家族と合流する。

その後、家族で暮らしていたアナスタシアだが、1918年7月16日、ロマノフ家の処刑が確定し、銃殺隊によって家族全員殺害されてしまう。

宝具の元ネタ

ヴィイ・ヴィイ・ヴィイ

宝具説明

ヴィイの魔眼を全力解放する宝具。全てを見透かす眼球は、因果律すら捻じ曲げて弱点を創造する。

宝具名の由来

「ヴィイ」とはロシアの文豪ゴーゴリの怪奇短編小説「ヴィイ」に登場する創作妖怪である。

スーメルキ・クレムリ

宝具説明

ロシアのあちこちに点在する城塞を再現する宝具。真名解放すると極めて強固かつ壮麗な城塞が召喚される。

この城はアナスタシアが選んだ者しか入ることが出来ず、それ以外の侵入者に対しては城塞全体が襲いかかる。

宝具名の由来

「сумерки(スーメルキ)」はロシア語で「夕暮れ」、「Кремль(クレムリ)」は「城壁」を指す。

ロシア革命の際、宮殿に家族もろとも監禁されてた逸話が由来とされている。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

「ヴィイ」との契約

史実におけるアナスタシアは、精霊との契約はおろか、魔術師としての逸話すら存在しない。

Fateシリーズ上でのアナスタシアは、死の間際、ロマノフ朝に代々伝わる精霊「ヴィイ」と通じ、その瞬間を切り取られた為、「精霊使い」として召喚された設定となっている。

Fateシリーズでの小ネタ

イヴァン雷帝の妻「アナスタシア」

ストーリー2部1章ではイヴァン雷帝の妻「アナスタシア・ロマノヴナ」として振る舞っているが、FGOに出てくる「アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ」は出自から異なっている。

雷帝の妻である「アナスタシア・ロマノヴナ」は16世紀に存在していたイヴァン4世最初の妃であり、史実上において精神が不安定なイヴァン4世をうまく宥めていたとされている。

泥団子に宝石を入れて投げつける皇女

2018年お正月イベント「閻魔亭繁盛記」においてアナスタシアは猿に泥団子をぶつけられた仕返しに宝石を詰めた泥団子を投げ返すエピソードが存在する。戦闘時は支援という形で表示され「相手1体のHPを1にする」という驚異的なものであった。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	アナスタシアとの関係
イヴァン雷帝	同名の妃を持つ皇帝 2部1章で正体を偽ったアナスタシアたちによって眠らされていた
カドック	2部1章で登場したアナスタシアのマスター ▶クリプターの情報一覧へ
コヤンスカヤ	2部序章にて共にカルデアを襲う ストーリーで立ち絵が実装されている。
ラスプーチン	ロマノフ家の友人であり、アナスタシアが唯一の友人として慕っていた男 FGOでは別の男に入り込んでいたためアナスタシアは気付いていなかった

関連リンク

参考文献
・FGOマテリアルⅦ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia

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